次世代iPad、MacBookのOLEDディスプレイはコスト高で延期の見込み。microLEDディスプレイに移行する可能性もあり。

多くの人が待っていたMacBook Pro 14/16インチがようやく発売されたものの、まだまだ届いている人は限られる状況の中、すでに次のMacBookのディスプレイに関しての見通しや噂が出てきています。

miniLED搭載のMacBook Pro (2021)

最新のMacBook Pro (2021)や5月に発売されたiPad ProにはminiLEDディスプレイが搭載されていますが、Appleはすでに次のモデルにOLEDやmicroLED技術を投入する方向で模索している様子。

まず、韓国の「Apple in talks with Samsung Display to apply OLED to MacBook – THE ELEC」。


Appleは、MacBookラインナップにOLEDパネルを搭載するために、韓国のパネルサプライヤー(Samsung DisplayとLG Display)との交渉を開始。

当初、OLEDパネルを搭載した初のMacBookを2025年に発売することを計画していたものの、この計画はコストの問題から延期される可能性が高いと関係者は述べているとのこと。

iPadについては2023年末または2024年に発売予定

OLEDを初めて搭載するのは12.9インチと11インチのiPadで、2段重ねのタンデム型LTPO TFTを採用する予定、とされています。

次に、Nikkei Asia東京発の記事「Apple pushes display tech in new direction with latest MacBook Pro – Nikkei Asia」。


この記事では、miniLEDを進化させたmicroLEDは自然なステップアップで、OLEDよりもコストが抑えられるため、AppleはmicroLED関連の買収などを含めて、積極的に開発を進めているとしています。

最新のMacBook Pro (2021)、iPad Proに搭載されているminiLEDは、”従来の量産型液晶ディスプレイと部品の多くを共有しているため、コストを抑えつつ、有機ELディスプレイに近い画像性能を実現”していて、有機ELを搭載したiPhone 13 Proよりも30%以上高い、最大1,600nitsの輝度となっています。

AppleがminiLED搭載を進めたため、中国や台湾のブランドもminiLED搭載製品を投入。TCLテクノロジーグループのテレビや、AsusやLenovoグループのコンピューターモニターには、すでにminiLEDディスプレイが搭載されています。

課題としては、さらなるコスト削減とされていて、”一般的な12.9インチのタブレット端末のバックライトは、従来の液晶ディスプレイに比べて、ミニLEDでは約3倍のコストがかかる”という点があり、長期的にはフィルターを使わずに原色を表現できる、100ミクロン以下のさらに小さなmicroLEDに移行することが期待されています。

なお、AppleがOLEDディスプレイをiPadやMacBookに採用するという話は、今年の3月にサプライヤー筋から出ていて、今回の周辺情報とも大きな違いはないため、引き続き、次世代機種のディスプレイを開発模索していることは確かだと思います。




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