Appleがいかにして”1兆ドル規模の企業になり、魂を失ったか”を描く「After Steve」が面白そうです

今はMarc NewsonとともにLoveFromを経営しているJony Ive。


Steve JobsとともにAppleプロダクトのデザイン言語の基礎を確立し、数々の素晴らしいプロダクトを生み出したのは多くの人が知るところ。

Jobs没後も、AppleにおいてTim Cookとともに重要なキーパーソンとしての役割をこなしていましたが、最後に大きく関わったApple Watch、バタフライキーボードを搭載したMacBook以降は立ち位置が変わっていったように思います。


New York TimesのTripp Mickle氏が執筆した「After Steve: How Apple became a Trillion-Dollar Company and Lost Its Soul」は、Appleがいかにして1兆ドル規模の企業になり、魂を失ったかを語っていて、その理由のひとつが、Jony Iveの退社としています。

その当時、Jony Iveが考えていたApple Watchの未来はラグジュアリーな製品で、初代Watchのプロモーションのために、2500万ドルの豪華な白いテントを建てようとしただけでなく、”Vogue誌の絶賛をどんな技術評論家の意見よりも重要視した”そうです。Mickle氏によると、”高級ファッションショーのような華やかなイベントにするためには、テントが重要だった “そうです。

結果的にはTim Cook CEOもこのアイディアを受け入れたものの、Ive氏は、このイベントをめぐる議論と、時計のマーケティングをめぐる大きな争いが、Appleでサポートされていないと感じた最初の瞬間のひとつだったと同僚に語っています。

なお、その後、Apple Watchは100万円の高価格帯を含むラグジュアリー・ファッション路線から健康フィットネス製品へと変遷し、現在の成功につながっています。

Steve Jobsが亡くなった後、Tim CookはJony Iveを
を失うことに慎重になっていて、3年後の2014年、「元会社幹部は、アイブの離脱によってアップルの市場価値から500億ドル以上、あるいは10%もの価値が失われると見積もっていた」ことから、CookはIveのテント構想に乗ることにしたとのこと。

また、Jony Iveがデザインのチーフになったことで、「彼が長年運営してきた20人のデザインチームの何倍にもなる数百人に及ぶスタッフを管理することに圧倒された」という話もあり、これらの変化からJony IveはTim Cookに自分は疲れているので、ビジネスから身を引きたいと告げたそうです。

Tim CookはIveの退任が投資家の株式売却につながることを恐れ、それを避けるため、日常的な経営責任を放棄し、主に新製品に携わることで合意。チーフ・デザイン・オフィサーの肩書きを与え、Jony Iveはパートタイムで働くことになりました。

ストーリーはこれらのエピソードにとどまらず、iPhoneの10周年記念、Mac ProとPro Display XDRを使ったジョニー・アイブの最新製品の公開などについても語られています。

なお、Tripp Mickle氏の「After Steve」は今のところ英語版のみ。

日本語訳バージョン出たら読んでみたいですねえ。





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