MacPaw、Mac用のアンチ・スパイツール「SpyBuster」の無償提供開始
「CleanMyMac X」のデベロッパーで、ウクライナのキーウを中心に設立・運営されているMacPawが、macOS用のアンチ・スパイツール「SpyBuster」をリリース。フリーダウンロードです。
ロシア連邦やベラルーシなど、”望ましくない国”のアプリケーションを静的解析により特定し、動的解析ツールにより、Mac上のアプリケーションの動作が監視されます。データフローを分析し、どのサーバに接続しているか、またその物理的な場所を特定することができます。

アプリケーションは、MacPawが独自に収集した検証済みリストとバンドルIDやその他の特徴に基づいて、不要なものとして分類。
静的解析ツールでの確認では、アプリ自体を実行する必要はなく、Controlキーを押しながらリスト内のアプリケーションをクリックすると、Finderでそのアプリを検索したり、Mac上からアンインストールすることができます。
また、ポップアップで不要な可能性のあるアクティビティについて警告し、対処できるようにします。

MacPawはウクライナで設立されたソフトウェアデベロッパー。
今ではmacOS用の定番ユーティリティとしても評価の高い「CleanMyMac X」「ClearVPN」などを開発しています。
CEO/ファウンダーのOleksandr Kosovan氏は、「MacPaw’s Operations amidst the Russian Aggression against Ukraine」の中で、ロシアによるウクライナ侵攻に立ち向かう覚悟であることや、キーウのオフィスのチームメンバーの安全確保や、ウクライナに拠点を置く仲間の安全を確保するため、さまざまな支援プログラムを用意し、緊急プランを立ち上げていることを表明していました。
また、同社のソフトウェアに関しては製品のサポートや開発に支障がないよう、すでにリモートワークで業務が行われていることも併せて書かれています。
アンチ・スパイツール「SpyBuster」は、今のところmacOS版のみですが、iOS版も開発中とのこと。
なお、このユーティリティはアプリの挙動を監視するため、初回起動時にシステム環境設定>セキュリティ画面から、”許可”する必要があります。

アプリのデータ送信を監視するユーティリティでもあるので、万人向けではないと思いますが、気になる方は使ってみるといいかもと思います。