アメリカのSARテストラボの一つである、RF Exposure Labが、iPhone 11 ProのSARテストを独自に行った結果、FCCが設定した限界値(1.6W/kg)の2倍以上の3.8W/kgを示したことを公表しています。
SAR(Specific Absorption Rate)は電磁波エネルギーの吸収率の値で、国内のキャリアは取り扱う携帯電話のSAR値を公表しており、Appleについても同じくiPhoneのSAR値を公表しています。
今回、RF Exposure LabはiPhone 11 Proの測定値が3.8W/kgとなったとしていますが、Appleが公表している「iPhone 11 Pro 高周波(RF)暴露情報」では以下のようになっており、FCC設定値よりも下回っています。
このSAR値の違いはテストの実施方法による違いの可能性もあり、今のところ、特に過剰に反応する必要はなさそうですが、AppleもRFエネルギーへの曝露を減らすために、ハンズフリーオプション(内蔵スピーカーフォン、付属のヘッドフォン、その他の類似したアクセサリなど)を使用することを推奨しており、また、ケースに金属部品がある場合は変化する可能性があることを説明しています。
なお、iPhone 11シリーズの他のモデルについては「iPhone 11 高周波(RF)暴露情報」「iPhone 11 Pro Max 高周波(RF)暴露情報」で公開されていますが、どのモデルのSAR値もFCC設定値よりも下回っています。