”関税のせい”とは言わずに、iPhone 17を値上げすることを検討しているとか。
iPhone 17シリーズは4ヶ月後の9月に発売予定ですが、結局、価格は上がるのかどうか?ですが、WSJはサプライチェーン筋の見方を含んだ記事を掲載。

iPhone 16 ProとMacBook Pro image via Apple
「アップル、関税のせいにせずiPhoneの値上げを検討」というタイトルからも分かるとおり、サプライヤーチェーンの一部の意見としては、値上げする可能性が高いというものがあり。
サプライチェーンに詳しい関係者は、アップルがサプライヤーからさらなる値下げを求めるだけでは中国の関税負担を補填するのは困難で、価格を引き上げない限り利益率に打撃を与える可能性が高いと述べた。
via Exclusive | Apple Considers Raising iPhone Prices, Without Blaming Tariffs – WSJ
Tim Cook CEOは、先日の決算発表時に関税の影響を吸収するために、今四半期に約9億ドルの損失が発生する可能性がある、としていました。
また、昨日は米国と中国が、関税を90日間115%引き下げると共同発表していますが、期間は限定されていることや、3月に課された20%の関税は依然として有効。
Appleは、関税にの発動前に大量の輸送機を使って、米国に製品を輸送したという話も出ていますが、iPhone 17については大量生産モードに入るのはこれからなので、関税の影響でコストが上がるのは確実でしょう。
値上げする場合にも、Appleは関税の影響であるとは説明しないという見方もあります。これは、アマゾンが製品の価格上昇の理由を関税によるものと示すために価格を内訳で表示する計画を報じられた際、ホワイトハウスがこれを「敵対行為とみなす」と表明していることから、Appleもトランプ政権と敵対する動きは選ばないだろうということが理由。
日本やその他の地域での価格設定がどうなるか、というのは、まだわかりませんが、もし、米国での販売価格が上がるのであれば、他の地域でも上昇する可能性は高いです。
ただ、Appleは、数年前から他の国での製造拠点の開拓を行なっているので、他の競合メーカーよりも関税の影響を吸収しやすいかもしれません。
そして、米国はともかく、物価高に賃金が追いついていない日本では、これ以上、iPhoneの価格が上がると選べなくなる人たちが増えそうにも思います。
iPhone 16シリーズの水準は結構ギリギリだと思うんですよねえ。