Tim Cook CEO曰く、”情報をリークするものはAppleに属さない”。

ここ数年、特に昨年辺りからAppleが新製品のリークをなくすべく、様々な方法を駆使しているのは各所から伝わってきていますが、今回は社内会議の内容がリークされたとのことで、さらにボルテージが上がっているようです。激おこレベル?


報道された社内会議の内容は「アップルはワクチンを接種していない従業員に頻繁な検査を義務付けることを発表しましたが、ワクチン接種の義務化には至らなかった。また、Epic社対Apple社の反トラスト裁判の後、前に進むことを楽しみにしている」という内容で、そこには新製品情報があるわけではありません。

しかしながら、The Vergeがこの情報を報じた後、Tim Cook CEOから社員向けにメールが送信され「製品のIPであれ、機密会議の詳細であれ、これらの開示を容認しない」として「リークした人物を特定するために全力を尽くしている」と、かなり強烈に拒否する姿勢を示しています。

以下、Tim Cook CEOのメール。

親愛なるチームの皆さん。

金曜日に開催されたグローバル従業員ミーティングで皆さんとお会いできたことを大変嬉しく思います。驚くべき新製品のラインアップから、気候変動、人種的平等、プライバシーに関する価値観に基づく取り組みまで、祝うべきことがたくさんありました。私たちの多くの業績を振り返り、皆さんの関心事について話し合う良い機会となりました。

今日、私がこのような記事を書いたのは、会議の内容が記者にリークされ、非常に悔しい思いをしたという多くの方の声を聞いたからです。製品発表会でも、発表内容のほとんどが報道機関にリークされてしまいました。

悔しさを共有していることを知っていただきたいと思います。このようなチームとしてのつながりを持つ機会は本当に重要です。しかし、こうした機会は、その内容がApple社内にとどまっていると信頼できる場合にのみ有効です。ご安心いただきたいのは、私たちがリークした人物を特定するために全力を尽くしていることです。ご存知のように、当社は、製品のIPであれ、機密会議の詳細であれ、機密情報の開示を容認しません。漏洩者はごく少数であることは承知しています。また、機密情報を漏らすような人はここにはふさわしくないこともわかっています。

前向きに考えれば、私たちの製品を実現するために皆さんがしてくださったこと、そして製品をお客様の手に渡すために皆さんがしてくださることに感謝したいと思います。昨日は、iOS 15、iPadOS 15、watchOS 8をリリースしましたが、金曜日は、私たちの素晴らしい新製品の一部を世界に向けて発信する瞬間です。これに勝るものはありません。私たちはこれからも、自分たちが変えた生活、自分たちが育んだつながり、そして世界をより良い場所にするために行っている仕事で、自分たちの貢献を測っていきます。

Appleが全力というからには全力なんだろうし、時価総額世界一のAppleが金に糸目をつけず、調査体制を整えたらリークされにくくはなるんでしょうね。

ただ、リーク情報は希少になればなるほど価値が上がるだろうとも思うんですよ。

この辺のハンドリングは機密レベルを上げるというよりも、うまく付き合った方が良さそうに思うんですが、Tim Cook CEOはもっと徹底的な排除を望んでいる様子。

どうなりますかね。




2件のフィードバック

  1. th より:

    犯人捜しをするより、リークがなぜ悪いのかという価値観を持ってもらう方が長期的にはよいことと思いますけど。

  2. M.Hirose より:

    そうなんですけど、ちょっと難しいですよね。今年になってから、日本でもルールが厳格化されているという話も聞いたりしてます。

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