TrendForce:iPhone生産台数は2億2,300万台に達し、既存機能の最適化を行う新型iPhone12sは39%を占めると予想

TrendForceが、欧米での予防接種の増加やロックダウンの緩和が進み、2021年のiPhone生産台数は2億2,300万台に達するとの予測。


iPhone製品の主要市場である米国・欧州では、パンデミックが緩和され、景気回復が期待されています。

また、Huaweiがハイエンドスマートフォンのシェアを一部放棄したことで、Appleが恩恵を受けることが予想されていて、21年下期の新型iPhone端末の販売は好調になると予想。

これらの背景から、2021年のiPhoneの年間総生産台数は、前年比12.3%程度増の2億2300万台となり、今後も微増の余地があるとしています。

秋に発売される新型iPhoneは「iPhone 12s」と呼ばれていて、この「iPhone 12s」シリーズでは既存機能の最適化を優先し、小売価格は昨年発売された「iPhone 12」モデルと同等になるとしています。

次期iPhoneの一般的な外観については、センサーハウジングのサイズが小さくなるため、画面上部のノッチが縮小されますが、その他のアップグレードは既存の機能や特徴の最適化が中心となります。

デザイン外観上の革新性はそれほど大きくなく、「iPhone 12」シリーズの延長線上にある4つの新モデルと考えられ、供給が逼迫して一部の主要部品の価格が上昇したとしても、AppleはiPhoneの販売台数の伸びに関連して、周辺サービスの収益の伸びを考慮しているため、次期iPhoneシリーズのスタート価格は、比較的iPhone 12シリーズのスタート価格と同等になる可能性が高いとしています。

iPhone 12sシリーズは、TSMCの5nm+ノードで製造されたA15プロセッサを搭載します。

ディスプレイは、On-cellタッチスクリーン技術を採用したフレキシブルAMOLEDパネルを搭載し、2つのProモデルには120Hzのリフレッシュレートも採用。

カメラについては、AppleはすべてのiPhone 12sのメインカメラをアップグレードし、センサーシフト方式の手ぶれ補正技術を搭載。Proモデルには超広角レンズに6Pレンズを採用し、オートフォーカスにも対応。LiDARスキャナーはProモデルにのみ搭載されています。

全体の販売傾向については、最新のiPhone端末が2021年のAppleの年間生産量全体の約39%を占めると予想。5Gモデルの割合は、2020年の39%から2021年には75%へと大幅に拡大。

さらに、Appleは、21年2Qに前倒しでEnd-of-Lifeを迎えたiPhone 12 miniが、iPhone 12ファミリーの他のモデルに比べて不本意な販売実績となったことを受けて、iPhone 12sシリーズの非miniモデル3機種のセールスプロモーションに注力すると予想しています。




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