TSMC、中国のロックダウンなどによる部品不足、材料コスト、価格上昇による需要低下を懸念
iPhoneの主な製造拠点でもある台湾から、「スマートフォンやPCなどの家電製品の需要が鈍化している」という話が出ています。
NIKKEI Asiaが台湾初の情報として伝えるところによると、TSMCのマーク・リウ会長は「地政学的な不確実性が続き、中国でのCOVID関連の新たなロックダウンにより、スマートフォンやPCなどの家電製品の需要が鈍化している」とコメント。
TSMCは、Appleの主要サプライヤーの1つで、AシリーズとMシリーズのチップを製造。
リウ会長は、部品や材料のコスト上昇の兆候もあり、「この圧力は最終的に消費者に転嫁される可能性がある」ため、これも需要の低下につながると考えている様子。
ただ、TSMCは成長目標を変えておらず、「まだ健全な需要がある分野への発注を再編成」して、優先順位をつけて対応するようです。
なお、5G対応のiPhone SEが発売されたばかりですが、Appleはサプライヤーに対して「予想よりも需要が弱い」ため、iPhone SEの生産を200万~300万台削減したいと伝えたとされていますが、一部のサプライヤーはこの報道について反論するという動きもあります。