2023Q2:USスマートフォン市場ではAppleが55%でトップ。Androidが急減。

Counterpoint Researchによると、USのスマートフォン市場で、Appleが55%のシェアトップになりました。

Counterpoint Researchのマーケット・モニターによると、2023年Q2でのUSスマートフォン市場の販売台数は3四半期連続で前年同期比減少。

種類別にはAndroidスマートフォンの落ち込みが大きく、前年同期比38%減。

Appleは前年同期比6%減少していますが、Android落ち込みが小さいため、全体的なシェアでは55%となり、トップシェアになっています。

US市場は、消費者需要の低迷が顕著で、景気の先行き不透明感から消費者がスマートフォンの購入をためらった、と分析しています。

調査アナリストのマシュー・オーフは、スマートフォン出荷台数の減少について次のようにコメント。

第4四半期を通じてインフレ率が低下し、雇用市場も堅調であったにもかかわらず、消費者は市場の不透明感の中で端末のアップグレードをためらった。この傾向は2023年第3四半期まで続くと予想されるが、次期iPhone 15への期待は引き続き強気である。

Androidスマートフォンは落ち込みが大きいですが、折りたたみタイプのスマートフォンは、「Razr+」「Pixel Fold」など各社が相次いで発売しバリエーションが増えていて、”2023年第3四半期にはサムスンからGalaxy Z FlipとZ Foldの新端末が発売されるため、第3四半期に米国で過去最高水準に達する可能性がある。”という指摘もあります。

Appleの出荷台数については、アソシエイト・リサーチ・ディレクターのHanish Bhatia氏は以下のようにコメント。

アップルの出荷台数は前年同期に比べ減少したものの、同ブランドの出荷台数シェアは前年同期比10%増となった。アップルの回復力は、ポストペイドとプリペイドにおける強力なプロモーションによってもたらされた。ベライゾン、AT&T、TモバイルはiPhone 14向けに800ドル以上のプロモクレジットを提供し続け、旧世代のiPhoneもプリペイド全体で大幅なディスカウントを実施した。全体的なプロモーション活動に弱さは見られない。実際、ベライゾンはピクセルフォールドを最大1,100ドルで下取りし、下取りクレジットの最高値を更新した。グーグルのPixelも小さなベースから成長し、iPhone 11に対抗するため、旧世代のPixel 6aをプリペイドチャネルで初めて発売した。両端末とも、プリペイド・チャネルでは多額の補助金が支給された。

なお、今年9月に発売される予定のiPhone 15シリーズの需要は高いという見方は、このレポートの中のアナリストコメントでも一致していて、Androidスマートフォン全体の落ち込みをカバーする可能性もありそうです。




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