Apple、一部の契約メーカーに中国国外での生産を拡大することを勧める

中国でのCOVID-19ロックダウンによる影響で、iPhoneなどを含むメーカーの製造に支障をきたす状況が続いていますが、WSJによると、Appleは中国以外の国での製造を今まで以上に推進していくようです。


中国国内では定期的にCOVID-19ロックダウンが行われている状況で、Appleは中国で働くサプライヤーへの依存度を下げる意向があり、すでに一部の契約メーカーに対して、中国国外での生産を拡大したいと伝えているようです。

中国のCOVID-19ロックダウンでは、工場が稼働できずにパーツ製造が行えないという問題のほかに、Appleがエンジニアをサプライヤーに派遣することも難しくしている厳しい渡航制限という問題もあります。

このため、Appleは一部のサプライヤーに対し、中国以外での生産を増やしたいと伝えたということです。

Appleは4月の四半期決算では、COVID-19ロックダウンの問題をめぐって第3四半期に40億ドルから80億ドルの収益が打撃を受けると予測していた。

Appleは、すでにインドとベトナムで事業を展開していますが、今までは総生産量のごく一部でしたが、これが今後は拡大していく可能性があります。

Appleの製造計画に詳しい人物によると、インドとベトナムのうち、人口規模や比較的低コストであることから、中国に最も近いとされるインドに傾いているようですが、中印関係が冷え込んでいるため、中国企業がインドに進出するのは難しいだろうと、アナリストやサプライヤーは伝えています。

一方、ベトナムの既存のスマートフォン製造拠点は、サプライヤーにとってより魅力的な提案であると見られています。

また、Appleはすでにサプライヤーに対して、中国以外の国で新製品計画についてより多くの作業を行うよう指示していて、製造パートナーがこれに同意すれば、今の限定的なインドとベトナムの生産が本格的な生産拠点に発展する可能性がありますが、これを成功させるには多くの投資が必要になるかもしれないとも推測されています。




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