Appleのフェデリギ氏が「なぜ、Apple IntelligenceにはiPhone 15 Pro以上が必要なのか?」に答える
Apple幹部のジョン・ジャンナンドレア、クレイグ・フェデリギ、グレッグ・ジョズウィアックが出演したジョン・グルーバーのトークショーより。
2024年6月11日(火)、サンノゼのThe California Theatreで収録。
今年のWWDCでの大きな発表だった「Apple Intelligence」ですが、その後、新しいAI機能が動作するには、iPhoneの場合には最新モデルであるiPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Max、MacとiPadはM1以降のチップを搭載した製品のみがサポートになることが明らかになってきています。
これらの機種より前のモデルをサポートしないのはなぜなのか?というのは、多くのユーザーの疑問になっていますが、このトークショーの中で、Daring Fireballのジョン・グルーバーがアップルのAI/機械学習責任者ジョン・ジャンナンドレア、マーケティング責任者グレッグ・ジョズウィアック、ソフトウェアエンジニアリング責任者クレイグ・フェデリギに質問したところ、以下の回答がありました:
グルーバー:では、新しいiPhoneを売るための計画ではないのですね?
ジョズウィアック:いいえ、まったく違います。そうでなければ、最新のiPadやMacも同じようにするのが賢明でしょう?
クレイグ・フェデリギは、同社が新機能を搭載する場合の最初の動きは、可能な限り古いデバイスに戻す方法を検討することであるものの、iPhoneでApple Intelligenceを動作させることに関しては、「かなり並外れたパワー」が必要としています。
iPhone 15 Proラインナップに搭載されているA17 Proチップは16コアのNeural Engineを搭載。スタンダードラインナップのA16チップよりも処理速度は約2倍、1秒間に約35兆回の演算が可能です。
また、フェデリギ氏は、RAMも新しいAI機能が必要とするシステムのもうひとつの側面ということを仄めかしていて、iPhone 15 Proが8GB RAMであることもポイントであるようです。
AI処理にはRAMが必要という話は、以前にテックアナリストからも出ているので、まず間違いなさそうです。
ということで、Apple IntelligenceをiPhoneで存分に使いたい場合には、iPhone 15 ProかPro Max。あるいは、今年のiPhone 16を待つというのが正解のようです。
まあ、日本語対応は来年だと思うので、iPhone 16待ちでいいと思います。
AI対応でRAMもガツンと増えて、さらに快適になるかもしれないし。