BlackBerryがモバイルデバイス関連特許を6億ドルで売却。今後、特許侵害訴訟がエスカレートする可能性も。

今年の1月4日にレガシーサービスを終了したBlackberryですが、今度は特許資産の売却を行いました。

BlackBerry Limited(NYSE:BB、TSX:BB)が、モバイルデバイス技術を含むレガシー特許を6億ドルで売却したとアナウンス。

Curve 9380

BlackBerry Agrees to Sell Legacy Patents for $600M

売却先のカタパルトは、BlackBerryの特許資産を取得するために設立された特別目的事業体。

売却によりBlackBerryは、4億5000万ドルの現金と1億5000万ドルの約束手形を交付され、特許のライセンスバックを受けることになります。

売却された特許は、モバイル機器、メッセージング、ワイヤレスネットワーキングのIPに関するもので、今回の売却が同社の製品やサービスを利用している顧客に影響を与えることはない、と説明しています。

ただ、売却先のCatapult IP Innovationsは、「Non-practicing entity」と呼ばれる、製品やサービスの販売での収益ではなく、資産保護で収益を上げる会社である様に見受けられるため、今後、訴訟を通じてモバイルデバイスメーカー各社にロイヤリティの支払いを促す可能性があります。

過去にFacebookメッセンジャーについて、Facebookに法的措置を行なったり、RIMの頃にはAppleに対しても特許訴訟を行ったこともあり、Catapult IP Innovationsが特許による収益を目指す会社であれば、今後はさらに動きが加速することは確実に思われます。

少し長い目で見ると、これらの訴訟によって発生した費用は今後のモバイルデバイスの販売価格にも影響を及ぼすため、ユーザーへの影響が緩やかに間接的に発生することは間違いなさそうです。

この特許売却は、米国ハート・スコット・ロディノ反トラスト法およびカナダ投資法などの規制条件を満たすことが条件となっており、完了までに最大210日かかる可能性があります。




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