BlackBerryのレガシーサービスが1月4日に終了へ

あのTreo 90と同じ頃にハードウェアキーボードデバイスを発売していたBlackBerry。

Android、iOS全盛期の真っ只中、これまでサービスを継続していたことすら驚きですが、そのBlackBerryもレガシーサービスを2022年1月4日に停止することになります。


1月4日以降には、BlackBerry 7.1 OS以前、BlackBerry 10ソフトウェア、BlackBerry PlayBook OS 2.1以前のバージョンのサービスが利用不可になり、通信キャリア/Wi-Fi接続でレガシーサービスおよびソフトウェアを実行しているデバイスは、データ、電話、SMS、911(通報)機能を含む機能を失う(正確には機能を維持するためのパッチが提供されなくなる)ことになります。

このアナウンス自体は一昨年2020年の9月9日に行われていて、それ自体は真新しい話ではなく、Android OSベースのBlackBerryデバイスに関しては、今回のサービス終了による影響はありません

BlackBerryが登場した時には、Palmユーザーとしては、すでにハードウェアキーボード搭載のTreoが存在していたため、二番煎じ的な偏った評価しか持ちませんでしたが、今になって調べてみると、ほぼ同時期に同じような製品が発売されていたことに気がつきました。

2002年発売のJavaベースのBlackBerry 5810。この頃はビジネスユーザー向けで2G接続。

2002年発売のPalm OSベースのTreo 90。この頃はまだ電話機能は無し。

これもまたシンクロニシティというか、キーボード付きのモバイルデバイスという製品を欲していた時代なのかもしれません。

BlackBerryに関しては、その後、セキュアなEメールサービスを提供する信頼度の高いモバイルデバイスとして評価を高めていって、Palmユーザーとしては複雑な思いで眺めていたことを思い出します。

その後、Jobsがハードウェアキーボード完全否定のソフトウェア・キーボードのiPhoneを2007年に発表、発売してからは、画面を小さくする必要があるハードウェアキーボード・デバイスはどんどん少なくなっていって、ほとんどの製品が大きなタッチスクリーンを持つスマートフォンに切り替わったのはご存知の通り。

当初、ソフトウェアキーボードに否定的だったBlackBerryからも、2011年にタッチスクリーン製品「Curve 9380」が発売されましたが、時すでに遅し。

Curve 9380

2011年Q4には、Android OSとiOS両方のトータルシェアは74.7%になり、2009年に70%を占めていたSymbianとBlackBerryは、それぞれ11.7%、8.8%のシェアに留まるというリサーチも発表されていました。>Gartner Says Worldwide Smartphone Sales Soared in Fourth Quarter of 2011 With 47 Percent Growth

そして、その翌年2012年といえば、Palm, IncがHPに買収された年でもあり、今年は10年の節目の年にもなります。

明後日にはBlackBerryのレガシーサービスが終了するわけですが、今年は次の”何か”が入れ替わる形で出てくる可能性もあるかなとも思っています。

ARグラスなのか、Metaなのか。あるいは、また別の何かなのか、、、。




2件のフィードバック

  1. th より:

    1つの時代が終わるんですね、オバマ大統領がファンだったかと思うのですが
    iOSやAndroidも永遠なわけではないので、いつどこからどんな次世代機が
    出てくるのか

  2. M.Hirose より:

    オバマさん、BlackBerry使ってましたねえ。米国大統領が使っているというのは認知度アップに貢献していたと思うのですが、それでもフルスクリーン・スマートフォンの勢いに飲み込まれた感もありますねえ。

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