AppleのAIはNeural Engineベース?Siriベース?次のM4とA18は「内蔵AIコンピューティングコアの数を大幅に増やす」

ここにきて、AppleのAI導入がはっきりしてきましたが、今年のiPhone 16に搭載されるであろうA18や、Mac製品などに採用されているApple Siliconの次のM4プロセッサーでは、「内蔵するAIコンピューティングコアの数を大幅に増やす」という話が出ています。

M3のNeural Engineは16コア。

これは経済日報が伝えているサプライヤー筋からの情報。

Apple Siliconを製造しているTSMCは3nm強化版プロセスに大きく投資を行っていて、アップルの今年のTSMCの3nm強化版プロセスのウエハー生産量は昨年比で50%以上増加する見込み。

TSMCへの投資拡大に加え、アップルはTSMCから大量の先端パッケージング生産能力も確保。業界筋によると、アップルは現在も主にInFOやCoWoSなどの2.5D先端パッケージング・プロセスをTSMCに発注しているようです。

TSMC自体は単一顧客と注文の動態についてコメントしてはいませんが、業界関係者によると、アップルはAIの大きな流れを見越していて、今年はM3とA17プロセッサーのAI演算能力を大幅に強化するだけでなく、新世代のM4とA18プロセッサーの数と性能も大幅に引き上げるようで、すべての製品ラインにおけるAIアプリケーションの展開率は大幅に向上すると見られています。

また、これまでの各所の情報では、iOS 18には多くの新しいAI機能が搭載される予定で、アップルはこれに合わせてiPhone 16のハードウェアのアップグレードを準備していると言われています。

すでにApple SiliconプロセッサーのSoCの一部には、機械学習である「Neural Engine」があり、こちらはFace IDや、カメラでの撮影時に深度マッピングを行うなどクオリティ向上に使われていますが、Macのアプリケーションでは「Pixelmator Pro」の他には、それほど活用されていないという話もあります。

生成AIに近い機能としてはSiriもあり、Bloombergは昨年10月に、開発中の「スマートバージョンのSiri」はPages、Keynote、Music、Xcodeで使えるようになりそうだ(ただし、検討中も含む)と報じていました。>「What Is Apple Doing in AI? Revamping Siri, Search, Apple Music and other Apps – Bloomberg

今回の話は、次期M4/A18のAIコンピューティングコアということなので、おそらく、Neural Engineの強化と推測されますが、現在のNeural EngineはAIというよりは、ML(機械学習)であるため、Siriと統合されて強化されるという見方もあるかもしれません。

いずれにせよ、生成AIについては、ChatGPTがブレイクした時にAppleは静観しすぎていましたよね。結局、GoogleにもMicrosoftにもAmazonにも追い越された感があるので、早くなんとか追いついてもらいたいものです。




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