iPhone 7の耐久性をテストする動画は多数公開されていますが,比較的見やすく,解りやすい動画をまとめてみます。
いずれも大きな音は出ませんが,ナレーションは入っていますので,再生環境にご注意下さい。
iPhone 7 ジェットブラックのスクラッチテスト。
爪楊枝→コイン→鍵→ネジの順で試してますが,コイン以降で傷が残ります。
カッターではガリガリと普通に削れます。
iPhone 7 マットブラックのスクラッチ&ベンドテスト。
モース硬度6以上から傷がつき始めます。(これは標準的なスマートフォン製品と同様のレベルです。)
ホームボタンはカッターで傷つけても,なかなか傷にはならないダイヤモンド相当の硬度ですが,モース硬度6から傷がつくので,サファイアではない様子です。
マットブラックの場合,鍵でこすってもクリーナーで一拭きすると,ほぼ目立たないようになります。
カッターの場合には,ジェットブラック同様,ガリガリ削れますし,そのまま残ります。
カメラレンズも硬度6で傷が付くので,サファイアではないようです。
Lightningコネクタは5,000〜10,000回の抜き差し可能という仕様です。
さらに,液晶スクリーンにライターの炎を直接あててみるテストを行っています。
高温になった部分は黒くなりますが,ライターを離すと黒いシミが消えていき,問題無く操作できています。
続いて,両手でのベンドテスト。
液晶パネルが剥がれそうになり,防水用と思われる接着剤/樹脂が伸び縮みしてます。
耐ベンド強度については,前のモデルよりも向上しているようで,手で曲げるのは難しそうです。
iPhone 7の防水機能。
まず,iPhone 7の防水性能はIP67なので,SumsungのIP68対応製品や,へビューデューティーなIP69対応の防水機能製品には及びません。
また,Appleのウェブサイトで記載されているように「Liquid Damage not covered under warranty」ですので,万が一,水が入って故障した場合には保証は適用されません。
参考:「Liquid damage to iPhone or iPod isn‘t covered by warranty」Apple Support
ですので,iPhone 7の防水機能は,あくまでも万が一の際に故障を未然に防ぐ程度のものという認識が必要だと思います。
間違っても,日常的に風呂にそのまま持ち込んだりはしない方がいいでしょう。
iPhone 7の液晶パネル,ハードウェアの接合部には防水用の接着剤/粘着性の樹脂が使われているので,自分で分解して,再度組み立てた場合には防水性能は下がりそうです。
各ポートも防水メッシュ・パーツやラバーリング・パーツなどで防水性能を高められていて,ポートに近い部品や回路にはホットボンドのような接着剤がかけられています。
なお,ボード上には,水で色が変化するパーツもあり,水没などで水が浸入した際には分解すると解るようになっています。
この水没インジケーターはSIMスロットにもあり,故障で持ち込まれた際のチェックポイントでもあります。