Qualcommが初の「Wi-Fi 6E」チップをアナウンス。
「Wi-Fi 6E」は、iPhone 11シリーズやiPad Pro 2020モデルに搭載されている「Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)」の2.4GHz、5GHzに加えて6GHz帯を拡張(Extending)する新規格です。
この6GHz帯は世界各国で免許不要で使うことができる周波数帯で、最大14本の80MHz幅チャンネルと160MHzチャンネル7本が利用可能になり、HDコンテンツのストリーミングや大きいデータ量の転送が必要なアプリケーションの利用が実現します。
今回アナウンスされたQualcommの「Wi-Fi 6E」チップは、一つは携帯電話用で今年後半に出荷予定。
もう一つはルーター用で、こちらは近日中にも出荷予定です。
アメリカのFCCは先月4月に「Wi-Fi 6E」が無免許で使用できるように開放することを承認しており、Wi-Fi Allianceメンバー企業も世界規模で相互接続性認定を提供するために動き出しているとのこと。
実際にコンシューマーが購入できる製品は、来年2021年初めに登場すると見込まれています。
なお、「Wi-Fi 6E」チップに関してはQualcommが初というわけではなく、先月4/23にはオン・セミコンダクター社がサンプル出荷を開始したことをアナウンスしています。
今後、スマートフォンを含むモバイルデバイスでも「Wi-Fi 6E」を実装する製品は増えていくと思われます。
Source:Qualcomm’s first Wi-Fi 6E chips are here – The Verge
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