Appleの24Q3:各所予想を上回る決算。Cook CEO曰く、AI対応へ人員再配置と投資
iPad部門、好調です。
Appleの2024年度第3四半期(6/29まで)はアナリスト予想を上回る858億ドル。
前年比で5パーセント増加していて、4~6月期として最高の売上高になりました。
Apple、第3四半期の業績を発表 – Apple (日本)
販売数については明らかにされていませんが、売上高比較をみると、iPhoneは微減、Macは微増、iPadは約24%増加、ウェラブル・ホーム・アクセサリーは減少、サービスは増加。
サービスにはApple Care+、iCloudなども含まれます。
中国市場でのシェアが落ちているので、もっと影響があるのかと思ったら、そうでも無いですね。プライスレンジの高いProラインナップに新機能を搭載して、差別化を行なうという最近のAppleの戦略も貢献しているのかも。
なお、CNBNのインタビューでTim Cook CEOは以下のように答えています。
・このサービスを準備するために支出を増やしてきた
・他のことに取り組んでいた多くの人材をAIに再配置した
・データセンターの観点からは、ハイブリッド・アプローチをとっている
・データセンター設備投資はパートナーの財務に計上され、経費を支払うことになる
・今四半期の業績には、AIとアップル・インテリジェンスへの投資額が前年同期比で増加している
・iPad購入者の約半数は初回購入者である
Vision Proの開発の時にはさまざまな部署から人員が配置されたようですが、Apple Intelligenceについても同じようなレベルで進めているということ、かもしれません。
一番成長したiPadについては、「約半数は初回購入者である」ということから、まだまだ市場開拓の余地があると考えているように思います。
ちなみにBCNによるタブレット端末週間売れ筋ランキング(2024年07月22日~07月28日)によると、1位と2位は10.2インチiPad Wi-Fi 64GBモデル。
3位と4位は10.9インチのiPad Wi-Fi 64GBモデル。
10.9インチよりも10.2インチが売れているのは価格差なのかな。