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AppleデザインのARMチップ搭載のMac製品が2021年前半に登場か

TF International Securitiesのアナリスト Ming-Chi Kuo氏が最新リサーチノートで、ARMベースのMacBook製品が2021年前半に発売されると予測していることを伝えています。

現在のMacにはIntel製のCPUが採用されていますが、ここ数年の間に何度かApple自身がARMチップの開発に取り組んでいる話が漏れていました。

これは以前、Intelのチップのリリースが度々遅れることにより、Apple製品の発売時期に影響が出ていたこともあり、CPUを自社開発で行うことで計画通りの時期に製品を発売することが目的と考えられています。



コロナウイルスにより、Foxconn、PegatronなどのAppleサプライヤーが影響を受け始めている〜Q1出荷数は10%減の見込み

MacRumorsが、TF International Securitiesのアナリスト Ming-Chi Kuo氏は、今回の中国におけるコロナウイルスにより、Foxconn、PegatronなどのAppleサプライヤーが影響を受け始めているとみていることを伝えています。


これはKuo氏の投資家向け情報として送られたものです。

Foxconnの鄭州市工場は、iPhone 11や来月にも発売されると噂のあるローコストiPhoneモデルが製造される、極めて重要な拠点ですが、すでにかなりの遅れが出ているようです。

当初、2/2にも操業再開となるはずでしたが、少なくとも一週間の延期となり、再開した時には戻ってくる従業員は旧正月の40〜60%程度となると予想しています。

深セン拠点は、主に2020年のiPhoneにフォーカスするデベロッパーチームが在籍。これは全従業員の30%にあたり、旧正月の休暇を取らずに作業を進めていましたが、操業再開が少なくとも1週間遅れたことで、リターン率は30〜50%に止まるとしています。

Foxconnは、製造機器を太原市とインドに移して対応するようですが、これらの拠点は製造数に限界があるようです。

Pegatronは、上海工場において、iPhone 11‌の製造とiPhone 12の開発業務を2/3に再開。

従業員のリターン率は90%。(Kuo氏は当初、リターン率を40〜60%と予想)

ローコストiPhoneモデルを製造予定の崑山市(こんざんし)の工場は2/10再開予定。ただし、数日の遅延が予測されています。

Kuo氏の現在の出荷予想は、いまだに不確実性があるため、具体的な数字を出していませんが、先週の段階でQ1の出荷数は10%減の3600万〜4000万ユニットとしています。



Ming-Chi Kuo氏予想:AppleのLCP FPCパーツは2020年に2億2000万ユニットに急増

iPhone 11 Pro Max Teardown – iFixit

Appleinsiderなどが、Appleの来年のLCP FPCパーツは現在の水準の2倍以上になる2億2000万ユニットに急増するというMing-Chi Kuo氏の予想を伝えています。

Appleはここ数年、リキッドクリスタルポリマー(LCP)フレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)ハードウェアの実装率を高めていて、2019年iPhoneは45〜50%だった実装率は来年には70〜75%になると予想。

これは5G対応iPhoneが発売されることも影響しており、5Gモデルについては全出荷数の15〜20%程度を占めるとしています。

なお、現在の4Gモデル基盤は1つですが、5Gモデルについては3つのLCP FPCが必要になります。

iPhone 11は上部のアンテナにMPI FPC技術を使っていますが、後継機種5GモデルではLCP FPCを搭載。
9月にディスコンティニューしたiPhone 7はLCP FPCではなく、iPhone XRについてもLCP FPCは実装されていません。
これ以外のiPad、Apple Watchなどでも来年以降はフレキシブルLCPデザインが搭載されていくため、来年、LCP FPCハードウェアの実装率が上がるということです。

このLCP FPCのサプライヤーについても予想していて、iPhone 11 Proの上級アンテナパーツの唯一のサプライヤーは村田製作所ですが、Kuo氏は同社がLCP FPCの製造量を飛躍的に増加させることは難しいとみています。

このため、Appleは安定供給が可能な新しいLPC FPCサプライヤーを探す必要があり、候補としてApple WatchのLCP FPCパーツを供給しているAvary/ZDTの名前が挙がっています。



2020年の5G対応iPhoneは製造コストが35%増加の見込み

日本ではドコモauソフトバンクが2020年のサービス開始を目指して開発中の次世代の通信技術5G。

5G(第5世代移動通信システム)| NTTドコモより

5G環境では、4Gと比べて通信速度は20倍になり、遅延は1/10になるためインターネット上の様々なコンテンツのダウンロード速度が飛躍的に向上し、サービスの多様化も進むとみられています。

ただし、5G対応のスマートフォンは、今までの4G/LTEよりも製造コストが上がる見込みで、iPhoneについても同様のようです。

AppleInsiderによると、TF International Securitiesのアナリスト Ming-Chi Kuo氏は、5G対応の2020年iPhoneモデルのロジックボードの10%は新しい技術が使われ、これらの5Gアンテナ、組み立て工程のコストは今のモデルよりも35%増加する可能性があるとみています。

これをもって全てのiPhoneモデルで35%のコスト増となるということではないものの、iPhone製造の中でロジックボードはコストの大きい部分で、さらに新しいAシリーズプロセッサーが搭載され、OLEDディスプレイと組み合わせられる予定ということを考え合わせると、2020年に発売されるiPhoneを含む5G対応スマートフォンは高価なものになりそうです。

また、2020年のiPhoneについては「Kuo氏、2020年のiPhoneは新しいメタルフレームでデザインを一新すると予想」という予想が9月下旬に出ています。

このメタルフレームについてもコストを押し上げる要因になると考えられています。



A13搭載の「iPhone SE 2」、2020年第一四半期に399ドルで発売との予想

9to5Macなどが、Ming-Chi Kuo氏によるiPhone SE 2の予想の続報を伝えています。

TF International Securitiesのアナリスト Ming-Chi Kuo氏が日曜日に公開したリサーチノートによると、iPhone SE 2は2020年第一四半期に399ドルで発売されるとみられます。

バリエーションは64GB、128GB。
スペースグレー、シルバー、レッドの3カラー。
月産200万〜400万ユニットで、2020年の販売数は3000万ユニットと予測しています。

前に発売されたiPhone 8 Product RED

スペックに関しては既報と同じく、A13プロセッサー、3GB RAM、外観はiPhone 8に似たデザインとなっています。