2016年のUS音楽市場は前年度比11.4%増加の77億ドル。ストリーミング・サービスが大躍進。

アメリカレコード協会「RIAA」が、2016年の北米での音楽市場の収益状況を発表しています。

News and Notes on 2016 RIAA Shipment and Revenue Statistics

2016年の北米の音楽市場の収益は、前年度比11.4%増加の77億ドルで、1998年以来の大きな成長となっています。
収益増加の大きな要因は、ストリーミングのサブスクリプション・サービスによるものです。

ストリーミング・カテゴリーには、Spotify、TIDAL、Apple Musicなどのサブスクリプション・サービス、Pandora、SiriusXMなどのインターネット・ラジオなどのストリーミング・ラジオ・サービス、YouTube、Vevo、広告ありのSpotifyといった広告をサポートするオンデマンド・ストリーミング・サービスに分けられています。

これらのストリーミング・プラットフォームの収益は前年度比68%増加の39億ドル。
2011年には9%しかなかった、この市場は2016年には全体の51%を占めることになりました。


このストリーミング・プラットフォームの中でも、有料制のサブスクリプション・サービスは、前年2015年の2倍以上の収益を記録しています。


これとは逆にデジタル・ダウンロード(シングル、アルバム)の収益は22%減少して18億ドルとなっています。
デジタル・ダウンロードの内訳では、一曲ごとの販売とアルバム単位の販売がほぼ半分で、一曲ごとの販売がやや上回っており、この傾向は2015年と同じ方向です。


2016年のデジタル販売形式の総収益は58億ドルで、前年度比23%増加。
従来のダウンロードタイプの販売収益が縮小する中で、ストリーミング・サービスがそれらの縮小分を補い、なおかつ、全体の収益を押し上げる形になっています。


また、CDなどのフィジカル・プロダクトは前年度比16%減の17億ドル。
全体の収益に占める割合は22%で、2015年の29%から7ポイントダウンとなっています。これは2010年の半分以下となっています。

レポートでは総評として、2016年には課金制のサブスクリプション・サービスが成長しているが、これは2016年半ばのデータがベースで、音楽市場ではさらなる増加傾向を示しており、1990年のピークを上回る可能性もあるとしています。
ストリーミング・サービスの普及により、この市場の売上はかつてない規模に達しており、これはファンたちにも好影響をもたらすことになるが、同時にフィジカル・プロダクト(CDなど)の販売、デジタル・ダウンロードは厳しい状況になると予想されると締めています。


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