「webOS」ベースの新モバイルOS「LuneOS」のアルファ版がリリース
pivotCEが開発を進めている,Open webOSベースのモバイルデバイス向けOSが「Official Release of LuneOS」として,9/1に改名し,同時に最新リリースを提供しています。
開発しているデベロッパーが明らかにしているところでは,「LuneOS」は,以前には”WebOS Ports Open webOS”と呼ばれていましたが,この呼び名自体がキャッチーで無いこと,また,HPからスタートし,現在はLGが製品に採用している「Open webOS」とは異なるものであることを明示することが大事であると考え,今回の改名に至ったそうです。
”Lune”は月のフランス語にあたる言葉で,インターフェイスは”愛すべき”レガシーwebOSを踏襲した「LunaSysMgr」が採用されています。
「LuneOS」はスマートフォン/タブレット用のモバイルOSとして開発されていますが,新しいデバイス製品向けにフォーカスしているというわけでは無く,主目的としては”愛すべきwebOSとコミュニティを後押しするためのオペレーティング・システムを供給する”事にフォーカスしていると説明しています。
対応デバイスは現在,Nexus 4 and HP TouchPad。
Galaxy Nexus and Nexus 7 (2012 Wifi)の2機種は,今回のAffogatoリリースでも対応していますが,今後のリリースでは非対応となる予定です。(これらのデバイス向けの対応を行ってくれる有志がいる事を期待しているとのこと)
「LuneOS」を他のデバイスにポーティングするための方法は「Porting Guide」に公開されています。
お知らせいただいた皆さんに感謝。
実は,Appleの発表前や当日だと,トピックが多すぎて流れてしまうので,今日掲載することに決めていました。
で,この「LuneOS」のニュース,USでは「Open WebOS reborn as LuneOS for mobile devices(日本語訳版「「Open webOS」が改称、「LuneOS」に」)」で紹介されているのですが,この”「Open webOS」がリネーム”という表現が正しいのかどうか,ちょっと要確認かなと思います。
というのも,「LuneOS」デベロッパーのリリース文では,
と説明してありまして,この方がOpen webOSの命名権を持っているとは思えないのです。
なので,今現在も「Open webOS」自体は,LGのプロジェクトとして存在している可能性の方が大きい。
この「LuneOS」,ボクは開発バックグラウンドを最初から知っていたわけでは無いし,英文だから何か読み違いしているのかと,何度か読み直してみたのですが,このLuneOSのデベロッパーの方がLGのプロジェクトを代表しているとは思えないんですよね。
なので,Open webOSがリネームしてLuneOSになった,というタイトルは行き過ぎの感あり。
もっと時間ゆっくりかけられれば,詳細調べたいところなのですが,とりあえず,今日はこんな感じですみません。
でも,怪しいよなあ,やっぱり。