AppleのAI戦略「Project Greymatter」:WWDCで発表される(かもしれない)実用機能7種類
AIで出遅れているAppleが、来月のWWDCで発表を準備しているAI機能についてですが、内容としてはキャッチアップにとどまるようです。

最新のM4はAI特化なので、色々できそうです。
Bloombergによると、来月のWorldwide Developers Conferenceでは、一般消費者が日常生活で使用できるツールにフォーカスした人工知能への異なるアプローチが発表される予定。
これらはユーザーの実用的な側面に訴えかけるもので、より奇抜な機能の一部は他社に任せる、というスタンスのようです。
新しいAI戦略の中核となるのが「Project Greymatter」。
Safariや写真、メモなど、Appleのコアアプリに統合するAIツールのセットで、負荷の低いAI機能の処理はデバイス上で行い、高い処理能力を必要とする場合にはクラウドで処理するという、今までの話の通りの内容です。
オンデバイス機能のほとんどは、ここ1年ほどでリリースされた新しいiPhone、iPad、Macのチップに対応。
つまり、M4、M3、M2、A17 Proチップを搭載したデバイスは、オンデバイスでのAI機能を使えるということになりそうです。
実用的な機能としては、以下が挙げられています。
・AIによる写真のレタッチ
・Spotlight機能での検索の高速化と信頼性向上
・Safariのウェブ検索の改善
・メールやテキストメッセージへの返信を自動的に提案する機能
・「Siri」はより自然な対話ができるようになる
・テキストに基づいて絵文字をAI生成する
Appleは、Open AIやGeminiとの契約の話し合いをしていたようですが、WWDCのタイミングで発表sれるのはOpne AIだけで、Geminiとは合意に至っていないようです。
Botに関しては、社内でネガティブな意見もあるようで、かなり限定的な内容になるかもしれません。まあ、Appleは前からセキュリティの高さをアピールしていたところがあるので、その視点では、なかなか難しいこともあるのかもしれませんね。
去年、Open AIがブレイクした時も、Tim Cook CEOはAIについては慎重なコメントをしていて、その後の半年で思いっきり離されてしまった感があります。
慎重なのは当然なんだろうけど、イノベーティブ・ファウンダーとしての動き方ではない。まあこうなりますよね。
ということで、残念ながら、来月のWWDCにおいても競合各社にインパクトを与えるほどのゲームチェンジングは期待できないかも。
ただ、今年後半にはM4搭載の製品が投入されるので、オンデバイスで処理できるAI機能を利用できる製品も増えてくるので、そこでもしかしたら、はあるかもしれません。