カウンターポイント:2023年第4四半期米国スマートフォン市場は8%成長。Appleは「盤石」

カウンターポイントの2023年第4四半期米国スマートフォン市場調査によると、前年度8%の成長。

主な要因は”Appleの出荷が大きく回復したこと”とされています。

via:MOBILE DEVICES MONITOR – Q4 2023 (Vendor Region Countries) – Counterpoint

Appleは、前の2022Q4ではCOVID-19による工場の操業停止で生産ラインが稼働せず、出荷量が減少していましたが、これが大きく回復したようです。

Androidスマートフォンの出荷は、300米ドル未満の価格セグメントで需要が弱く、この四半期に前年同期比で減少。

iPhoneはホリデーシーズンの需要が高く、今回の四半期についても好調。

北米担当リサーチディレクターJeff Fieldhack氏は「いつも第4四半期のAppleは盤石だ。」と評価。

また、Appleは去年2023年を通じて、iPhone 12やiPhone 11をプリペイド向けに提供し、大幅値引きして販売していて、このこともシェア拡大につながっています。

カウンターポイント社アソシエイトディレクターHanish Bhatia氏は、米国市場での2024年のトレンドを予想しています。

2024年の見通しは、米国経済の先行きに大きく左右される。2024年は選挙の年で、通常は各種の経済指標が改善する年である。
従って、どの価格帯においても需要が回復することが期待され、年間を通じて緩やか成長になりそうである。

MVNOのGoogle Fiなどは、国内の小売チャンネルで存在感を増しており、対プリペイドの競争が続いている。Affordable Connectivity Program (ACPと呼ばれるプログラム・低所得者層が高速インターネットに低価格でアクセスできるようにするバイデン政権の施策)が近い将来、打ち切られるか補助金が減額されるかの見通しで、このことも低価格帯の市場に影響がある。

一方、高価格帯スマートフォンでは、生成AIが成長のドライバーとなる可能性がある。例えば、Samsung Galaxy S24は、ほぼリアルタイムの翻訳や生成AIを使った写真編集を搭載している。

生成AIについては、すでにSamsung Galaxy S24が翻訳機能や生成AIを使った写真編集を搭載。Appleがどのように追いつくつもりなのかは気になるところ。

Appleは、今年末までには生成AI機能のアナウンスも行うという話も出てきていますが、ずいぶんのんびりしてますねー。

スマートスピーカー、スマートホーム、そして、ようやく正式に中止したEVに続いて、生成AIでも周回遅れになる予感。(こんな予想は外れて欲しいけど。)

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