Apple M3を上回る?Snapdragon X搭載の”Copilot+ PC” Surface Proも気になる

マイクロソフトが、AIにフォーカスした新しいカテゴリーのWindows PCである「Copilot+ PC (コパイロットプラス ピーシー) 」をアナウンス。

Copilot+ PC の紹介 – News Center Japan

40 TOPS (Trillion Operations Per Second, 毎秒1兆回の演算) 以上を実現するパワフルで新しいシリコン、1日中使えるバッテリー駆動時間、最先端のAIモデルへのアクセスが可能。

Recall(リコール)機能により、PCで見たものを簡単に見つけて記憶したり、Cocreator(コクリエイター)を使用して、デバイス上において、ほぼリアルタイムでAI画像を生成編集。

40種以上の言語から英語に音声を翻訳するライブキャプション機能もあり。

これらの機能は、新しいMicrosoft Surfaceや、Acer、ASUS、Dell、HP、Lenovo、SamsungのOEM製品で提供され、 6/18に販売を開始。最低価格は999ドルとなっていて、コストバリューとしては驚異的なものと評されています。

「Copilot+ PC」としてはフラッグシップ的位置付けになるであろう性能の新しい第11世代 Surface Proは、OLEDディスプレイを選択でき、Wi-Fi7対応、5Gオプション、もちろん、ディスプレイとキーボードが分離できたりということで、新型iPad Pro M4と競合することになりそうです。

Appleプロダクトのロイヤリティユーザーであれば、同じくらいの機能ならiPad Proを選ぶだろうけど、iPadはMacの代わりにはならない以上、一般ユーザーからしてみればビジネス用途でSurface Proを選ぶという人の方が多そうです。

そして、今回、Appleユーザーとして見落としたくないのは、プレスリリースにもあるMacBook Air M3 15インチとの比較です。

CPU、GPU、そして、今回新たに搭載された高性能 NPU (ニューラル プロセッシング ユニット) のパワーを結集するため、マイクロソフトは、まったく新しいシステム アーキテクチャを導入しました。

Azureクラウドで稼働する大規模言語モデル (LLM) と、デバイス上の小規模言語モデル (SLM) の連携動作により、Copilot+ PCはこれまでにないレベルのパフォーマンスを実現できるようになりました。

AI ワークロードの実行において最大20倍の性能と最大100倍の効率性²を提供し、業界最先端の AI 処理の高速化を実現します。

Apple MacBook Air 15と比較して、マルチスレッド持続性能で最大 58% 上回り、1日中バッテリーが持続します。驚異的な効率性を誇るCopilot+ PCは、1回の充電で最大22時間のローカルでのビデオ再生、または15時間のウェブブラウジングを可能にします。

MacBook Air 15″と比較すると、ローカルでのビデオ再生におけるバッテリー効率が最大20%向上しています。

搭載されているシリコンは、Qualcomm製のSnapdragon X。参考>Snapdragon X Elite | Qualcomm

こちらも4nmプロセスで製造された最新チップで、AI用に設計され、低消費電力と高性能を両立。

Appleプロダクトをよく取り上げているMax Techでも、Snapdragon X PlusとApple M3の比較を取り上げています。

Appleも、Apple Siliconは、少なくともあと数年は盤石と思っていたはずで、だからこそ、性能押さえ気味のチップを出したんだと思うけど、もうこれからはそうはいきませんね。

新型iPad ProでM4を搭載したり、今年後半にM4実装を早めに行う予定になっているのは、こういった競合の動きがあったからかも。

競合がいれば、プライスレンジにも影響するので、その意味でも「Copilot+ PC」やSurface Proあたりの動きは気になります。

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