kuo氏:iPhoneの製造拠点は徐々にインドに移行。iPhone 17のNPIは2024年後半にキックオフ

iPhoneの製造拠点は中国からインドに移行しつつありますが、Kuo氏はこのムーブは”今後10年間のアップルの成長にとって極めて重要”と位置付けています。

今年、iPhoneの出荷台数の12〜14%はインドで生産されていて、この割合は2024年には20〜25%と倍増する見込み。

インドで生産されますが、その工場の80%程度はFoxconn。なので、iPhoneの製造クオリティそのものには大きな影響はなさそうです。

インドでの製造拠点が本格化すると同時に、中国の鄭州と太原のFoxconnの生産規模は減少し、2024年までにそれぞれ35~45%、75~85%減少。

標準的なiPhone 17(下期25年発売予定)の新製品導入(NPI)は、下期24年にインドでキックオフを開始する予定である。アップルが中国以外でiPhoneの新モデル開発に着手するのは初めてとなる。標準的なiPhoneは、設計リスクを軽減するために設計開発の難易度が低いものが選ばれる。
インドのタタをiPhoneの組立メーカーにすること(すでにインドでウィストロンのiPhone生産ラインを買収)で、アップルはインド政府との関係を強化できる。この動きは、将来的なインドでのiPhoneやその他の製品の販売に有利となり、今後10年間のアップルの成長にとって極めて重要である。

インドの人口は14億人を超えていて、今年中盤には世界最多になり、国内総生産も4〜6月期に前年同期比7.8%増という大きさ。

GDPもまだまだ伸びるだろうし、ここ数年でiPhoneの製造拠点をインドにうまく移行できたら、Appleにとってのメリットはとても大きいものになりそうです。

1件の返信

  1. th より:

    中国は意外なくらい人件費が上がってきてて、もうすぐ人口縮小が始まり高齢化は日本以上、という悪環境に地政学的な火種を抱えたままでしょうから、より将来性のあるインドへシフトというのは当然の判断でしょうね。

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