WWDC2024直前の最新予想 by Kuo氏:「8GB DRAMの制限のため、市場の期待を上回る可能性は低い」
日本時間で明日の2:00から始まるWWDC2024。
Ming-Chi Kuo氏が、投資家からの質問に答える形でAppleのAI戦略を予想しています。
投資人對萬眾矚目的WWDC 2024最常提出的問題與我的想法 / Most Frequently Asked Questions from Investors and My Thoughts About the Highly Anticipated WWDC 2024https://t.co/O9OSGWe2Kk
— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) June 9, 2024
サプライヤー筋の現状、Open AIなどのAI市場の現況も踏まえた予想で、かなり手堅い印象。
サマリーは以下になります。
1) WWDC後、アップルはもはやAI業界の後塵を拝することはないだろう。
2) AIはアップルの主要なアプリケーションのいたるところに導入され、ユーザー・インターフェース・デザインにおけるアップルの優位性が示される。Siriの改良は重要なハイライトのひとつとなるだろう。
3) OpenAIのような企業とのコラボレーションは、主にAIのラッパーモデルに焦点を当てるかもしれない。
4) オンデバイスのLLMは、iPhone 16の8GB DRAMの制限のため、市場の期待を上回る可能性は低い、
5) 現在の予測では、iPhone 16の24年下半期出荷台数はiPhone 15の23年下半期出荷台数を下回る、
6) 長期的には、アップルのAIへの投資は、ハードウェアの買い替え需要やサービス事業にプラスに寄与すると見られているが、短期的には、AIによる大幅な増収増益を達成するには、より多くの労力を要する可能性がある。
加えて、最新のサプライチェーン調査によると、iPhone 16の24年下半期の出荷台数は前年同期比で約5%減少。
ただ、WWDC後に反響が大きかった時には出荷台数の予測を変更するかもしれませんが、それはまだわからない、としています。
オンデバイスのAI処理におけるボトルネックは8GB DRAMという制限。
なので、M4以降のApple SiliconがAIフォーカスで高性能になっても、DRAM仕様を変えなければユーザー体験は向上しない可能性あり。
答え合わせは、明日の2時からです。