レビュー:超強力なデュアルUSB-C PD(100W + 60W)/デュアルUSB-Aポートの27,000mAhモバイルバッテリー「Zendure SuperTank」でMBPを充電してみた
Power Delivery対応のUSB Type-Cポートを2系統、USB-Aポートを2系統備えた、最大出力138Wの27,000mAhモバイルバッテリー「Zendure SuperTank」を実際に使ってみました。
「Zendure SuperTank」は日本国内では、マクアケ「SuperTank」で事前予約販売を開始しています。
パッケージ開封、SuperTankを充電して下準備
多言語マニュアル(日本語含む)、24ヶ月保証書、Zendureステッカー、USB Type-Cケーブルが同梱(上の写真です)。
本体はポリカーボネート+ ABS素材でできていて耐久性が高く、さらに、ちょっとゼロハリっぽいテイストの縦ラインも耐久性向上と冷却に一役買っている様子。
ゼロハリ感はシルバーだと、さらに強まります。

今回のレビュー機はブラック。他にシルバーとブルーがあり。
持った感じは、ずっしりしっかりの525グラム。
ただ、27000mAh容量のモバイルバッテリー製品は800グラム〜1キロを超えることも珍しくないので、その中では軽量といえます。

PD出力は100Wの入出力/60W出力、USB-Aポートが15W,18Wの合計4ポート
ボタンを押すとバッテリー残量表示。
2回押すと低電力デバイス用の充電モードになります。
底部にはPSEマークもあります。

届いた時の残量表示。写真ボケちゃいました。すみません。
開けた時のバッテリー残量は71%。
デジタル表示は見やすいです。
「SuperTank」の充電完了。
MacBook Proを充電してみる
外で作業するときに、よく使っている「MacBook Pro (13-inch, 2016, Four Thunderbolt 3 Ports)」で充電してみます。
スタバなどで約2時間弱の間、モバイルルーターとWi-Fi接続して、ウェブブラウジング、テキスト主体の入力作業など行うと、バッテリー残量は大抵60%を切るくらいになります。
今回のテストはここからどれくらいの時間で満充電にできるか、です。

今回のバッテリー残量は58%でした。ここからスタート。
この状態から「SuperTank」で充電してみます。

「SuperTank」の最大100W出力のUSB Type-Cポートに接続

約52分ほどで100%に到達
充電の間もMacBook Proで作業していたので、単純に充電だけであれば、もっと早く充電できると思います。

MacBook Proが100%になった時のSuperTank側のバッテリー残量は74%。
非常に早い充電時間で、ACアダプターで充電している時に近い感覚。
体感だけじゃアレなので、別の日に、バッテリー残量58%からMacBook Pro付属の純正61W ACアダプターを接続して、満充電までの時間を計ってみましたが、こちらは約56分でした。
モバイルバッテリーである「SuperTank」では100Wで充電することができ、充電時間を短くできますが、MacBook Pro 13インチに同梱されているACアダプターは61W出力であるることは考慮しながら使う必要があるかもしれません。
なお、今回テストに使った「MacBook Pro (13-inch, 2016, Four Thunderbolt 3 Ports)」は2年6ヶ月ほど使用していて、内蔵バッテリーの最大容量が減っています。
そのため、新品のMacBook Proで残量50%から満充電にする場合には、このテスト結果よりも時間がかかると思われます。
今度はSuperTankを充電してみる
MacBook Proを満充電にした後、SuperTankのバッテリー残量は74%でした。
今度はSuperTankをPower Delivery対応ポートで充電してみます。
先ほど、MacBook Proを充電したUSB Type-Cポートは入出力対応なので、同じケーブルを使って、別のUSB充電器「Zendure SuperPort 4」のPower Delivery対応100Wポートと接続します。
充電中はSuperTankのデジタル残量メーターが点滅。
満充電までの時間を測ってみたところ、約42分ほどで満充電完了となりました。
こちらもあっという間に充電完了。
SuperTankは、過去に使ったことのあるモバイルバッテリーの中でも、もっともパワフルな急速充電ができるモバイルバッテリーでした。
総評
ヘビーデューティな機能に振り切った、強力な大容量モバイルバッテリー
「SuperTank」のPower Deliveryポートでの充電スピードは入力出力ともに、かなり早いです。
MacBook Proも楽々充電できるPD100Wモバイルバッテリーを持ち運べるのは便利。
反面、「SuperTank」のブラックのツルツル光沢ボディは好き嫌いがありそうで、プラスティッキーとまではいかないけど、プレミアムデザインとは言いにくい。
11.9cm × 7.3cmの縦横サイズはともかく、厚みが4.2cmあるので、気軽に持ち運べるとも言い難い。
けど、耐久性が高いABS樹脂ボディ、また、Power Delivery対応ポートが2つ、USB-Aポートが2つある27000mAh容量のモバイルバッテリーというのは、かなり使いでのある性能で、旅行向きだけでなく、防災用途としても実用的に思います。
むしろ、これだけの機能を搭載して、このサイズに収まっていることは評価すべきポイントかもしれません。
中途半端な性能で、ちょっとプレミアムデザインなモバイルバッテリーなら他にもあるのですが、これだけヘビーデューティに振り切っている製品は、あまり無いように思います。
ちなみにAmazonで”27000mAh power delivery”で検索したところ、PD対応USB Type-Cポートから100W出力で充電できる製品自体が見つからず、これらの性能を求めるのであれば、今のところ唯一の選択肢になるようです。
超大容量バッテリーは充電時間もそれなりにかかるので、今までの大容量バッテリーの多くは寝る前に充電しておくような使い方が基本でしたが、PD対応の組み合わせでは空き時間に充電するくらいの感覚で使うことができそうです。
また、USB充電器とモバイルバッテリーの両方がPower Delivery対応であると、USB Type-Cケーブルが1本あれば済むことになります。
MacBookや他のUSB-C充電ポートを備えるデバイスを充電するときにも、「SuperTank」を充電するときにもUSB Type-Cケーブルを使うだけでよく、ケーブル自体も経済的で、持ち運びも楽になります。
新しいiPhone 11での急速充電環境としても重宝すると思います。
この「SuperTank」、日本では、Zendureの日本語サイトのほか、「SuperTank|マクアケ」で、数量限定で25%オフの14,800円で先行販売されています。
なお、出荷時期はマクアケでは2019年12月末、直販サイトでは10月末出荷となっています。