Vision Proティアダウン@iFixit:EyeSightディスプレイの機能解説やバッテリーパックの特大Lightningコネクタ含む
iFixitさんが、早速、Vision Proをティアダウン。
「Vision Pro Teardown—Why Those Fake Eyes Look So Weird | iFixit News」は、内部レポート第一弾。
かなり、AR/VRデバイスの製造技術に踏み込んだ内容もあり、Vision ProがVRMR市場の中でどのポジションになるのか、という面でも参考になるものなので、興味ある方は全文チェックをお勧めします。
僕が興味深く思った点:
技術ジャーナリストたちが「奇妙」「不気味」「非常に疑わしい実用性」と呼んでいる。
非常に薄暗く、解像度が低いため、レビュアーたちは「よく見えない」という評価が多い。
・Meta Quest Proのバッテリーを除くディスプレイモジュールは522グラム。Vision Proのアセンブリは532グラムなので重さはほぼ同じ。(353gのバッテリーを除けば)
・装着時の第一印象はかなり良い。「重さは予想したほど悪くないが、頭ではなく額や頬にかかるのは確かで、誰かが頭を押して傾けているような変な感じがする」と、サム・ゴールドハート@iFixit
・非常に繊細でクッション性のある編み目の「Solo Knit Band」は見た目もクール。後頭部に巻き付け、側面のダイヤルでフィット感を調整。自転車のヘルメットを締めるのと同じ。
・スピーカーは、メインヘッドセットと結合する2本の硬いバンドに固定
・左側のバッテリーケーブル接続部:磁石でカチッとはまり、ねじってロック。コードが椅子に引っかかって抜けることはない。
・バッテリーが外付けなため、交換はしやすい
・しかしながら、ポートは独自の特大Lightningコネクタのようなものでバッテリーパックに接続され、クリップかSIM抜き取り工具を使って外す。このため、USB-Cバッテリーを使うことはできない。
・顔の大きさや形に対応するために、Appleは28種類のライトシール・パーツを販売していて、これがVision Proの注文をすべて手作業で梱包している理由
・シールは化粧などで内側が汚れてしまうことも複数報告されている。Appleは水と無香料の食器用洗剤を使うことを推奨。
VisionOSは複数の顔画像(AとBと呼ぶ)をレンダリング。それらをスライスして、ある角度から見たAを左目に、別の角度から見たBを右目に表示して、立体視効果による3Dの顔を表示しています。
この方法にはデメリットもあり、それは水平解像度が劇的に低下し、複数の画像それぞれに分割されるというもので、このために解像度は必然的に低下してしまい、EyeSightの目がぼやけるという現象が出るようです。
Vision Proは、新しい技術の集大成であることは間違いないので、この辺りの技術解説は面白いですね。
ティアダウンレポートの第二弾、第三弾も用意されているようです。