iPhone 15 Pro / Pro Maxの発熱問題:内部デザインによるものではなく、iOS17.1で対応。

一部ユーザーが報告している、iPhone 15 Pro / Pro Maxの熱問題。

アップデートを待つだけでなく、ユーザー側の対処も考えた方が良さそうです。

Forbesが独占的に公開しているAppleのコメントがあって、大まかな部分は各所に出ている通りなのですが、ちょっと気になる部分もあったので、ちょっと読み返してまとめてみるとこうなりました。

Appleの見解:
1)新しいPhoneへのデータ移行後のバックグラウンド処理によるもの
2)iOS 17のバグ(次のiOS 17.1で対処)
3)サードパーティソフトウェアが原因(デベロッパーと対処中)
4)[設計上の妥協が原因?]←内部デザインは、オーバーヒートを引き起こしていない
5)過熱を防ぐ保護機能が組み込まれているため、安全性や長期的な性能にリスクはない

ライターの見解:
1)レビューのためにテストしているiPhoneでは、この問題にまったく遭遇していない
2)USB-C充電器が原因の可能性あり(PD対応製品を使いましょう)

記事にあるAppleのコメント:

我々は、iPhoneが予想よりも暖かく動作する原因となるいくつかの条件を確認しています。デバイスを設定または復元してから最初の数日間は、バックグラウンドでの活動が増加するため、デバイスがより暖かく感じられることがあります。

また、iOS 17にバグが見つかり、一部のユーザーに影響を与えているため、ソフトウェア・アップデートで対処する予定です。もう一つの問題は、サードパーティ製アプリの最近のアップデートがシステムに過負荷をかけていることです。我々は、これらのアプリ開発者とともに修正に取り組んでおり、現在ロールアウト中です。

また、この熱問題は「kuo氏:iPhone 15 Proの加熱問題は設計上の妥協によるもの」という見方もあるのですが、Appleの見解は、”iPhone 15 ProとiPhone 15 Proのデザインは、オーバーヒートを引き起こしていない”というもので、他の原因では温度を上げるアプリが存在し、例えば、Instagram、Uber、Asphalt 9はすべてiPhoneが熱くなる原因となる可能性があり、アップルはアプリ開発者と協力してこれに対処し、他のアプリが原因となっていないか調査しているとしています。

すでにInstagramは最新のバージョン302で、この問題を修正しているそうなので、熱問題を感じているユーザーはアップデートされているかを確認するとよろしいかと思います。

なお、Appleが準備しているiOS 17.1では、熱問題に対処するためにパフォーマンスを下げることはないとされ、また、「iPhoneやその他のiOS、iPadOSデバイスには過熱を防ぐ保護機能が組み込まれているため、安全性やiPhoneの長期的な性能にリスクはなく、iPhone内部の温度が通常の範囲を超えて上昇した場合、温度を調整することでコンポーネントを保護する。」とAppleは強調しているとのこと。

僕がちょっとわからなかったのは、この部分。

iPhoneには物理的なファンは搭載されていないので、熱が発生した時の保護システムは、ソフトウェア的にCPUの処理速度を調整するしか方法はないはず。

この方法はMacBook AirやMacBook Proにも搭載されているサーマルスロットリングと同じような機能になるわけで、この場合、一定の発熱が検出されると自動的にCPU速度を調整されます。この場合、処理速度が低下することは避けられないと思います。

ただ、CPUの処理速度が調整されても、感覚的にはわからないということはあり得るので、Appleとしてはユーザーの使用感に影響を与えない範囲で、CPUの処理速度を調整するということが目標になるのかもしれません。

ユーザーとしては、iOS 17.1アップデートすると同時に、使っていないアプリの削除をしたり、バックグラウンドで更新するアプリを絞り込み、必要でなければ設定からバックグラウンドの更新を外すことで、発熱を抑えることができるかもしれないというのも覚えておく方が良さそうです。

2件のフィードバック

  1. 中井正一 より:

    こんにちは、中井です。
    この話題ですが、私(15Pro)の経験とは違っているので「え?」と思っていました。そう言う意味ではライターの意見と同じです。データ移行時や初回の充電時には「多少」熱く(暖かく)なりましたが、その後はほとんど(全くと言っていいほど)熱くなりません。やはり、常時使用しているアプリや充電法の違いなんじゃないかな、と思います。

  2. M.Hirose より:

    そうなんですね。iPhone 14 Pro MaxもOSアップデート後に熱くなって、アプリの断捨離とバックグラウンド更新の設定を見直しました。この辺は明らかに原因はOSで、もしかしたらアプリの設定がリセットされたからなのかも、と思っています。

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