大手テック企業がShutterstockなどとライセンス契約。Appleも最大5,000万ドルで契約したようです
AppleのAI戦略がお披露目されるのは6月のWWDCになりそうですが、すでに水面下では生成AIに必須のデータ収集用途として、Shutterstockから数百万枚の画像をライセンスする契約を結んだという話が出ています。
via:ロイヤリティフリーでライセンス可能なAI生成画像 | Shutterstock
ただ、これはAppleが先んじているということではなく、ロイター記事「Inside Big Tech’s underground race to buy AI training data | Reuters」によれば、ChatGPTが2022年後半にデビューしてから数ヶ月の間に、メタ、グーグル、アマゾン、アップルを含むテック企業はすべて、Shutterstockのライブラリにある何億もの画像、ビデオ、音楽ファイルをトレーニングに使用する契約を結んでいます。
今回、9to5Macなどが伝えている契約が、これらの契約からさらに上積みされたものなのか、以前行った契約が報じられているだけなのかは不明です。
アップルの契約のニュースは、2022年後半の契約締結からかなり経ってからもたらされたもので、アップルは最大5,000万ドルを負担すると予想されています。
Shutterstockのジャロッド・ヤヘス最高財務責任者(CFO)によると、大手テック企業との取引は当初、それぞれ2500万ドルから5000万ドルだったという話ですが、そのほとんどが後に拡大され、さらに小規模のハイテク企業も続いています。
Shutterstockの競合のFreepikは、2億点の画像アーカイブの大部分を1点あたり2〜4セントでライセンスする契約を大手ハイテク企業2社と契約。
ShutterstockのCEOは、同様の取引がさらに5件控えているともコメントしています。
via:AI 生成画像。無料画像とPremium画像 | Freepik
グーグル, メタ, マイクロソフト, OpenAIは当初、生成AIモデルを訓練するために、インターネットから無料でかき集めた大量のデータを使用していましたが、その実践をめぐって一連の著作権所有者からの訴訟に直面していることもあり、今後はAIトレーニング用のデータを合法的な形で取得し利用するという形が主流になりそうです。