microLEDの新型Apple Watch Ultra 3が再び延期?発売は2027年か。

Appleのサプライヤーのams OSRAMが、「予期せぬキャンセル」により「microLED戦略を再評価する」とアナウンスしています。

株価は40%近く急落。

via:Revised microLED strategy | ams OSRAM

オーストリアのams OSRAMが製造を予定していたmicroLEDパネルについて、ほとんどのメディアはApple Watch Ultra向けのmicroLEDパネルだという見方をしています。

ams OSRAMもAppleも、ams OSRAMが次期Apple Watch Ultra向けmicroLEDディスプレイのサプライヤーであることを発表したことはありません。ただ、ams OSRAMは以前からAppleとのリレーションシップがあり、2023年には、この技術を搭載したApple Watch Ultra 3が登場すると予想される2025年に収益が増加するとレポートしていました。

このmicroLEDディスプレイの発注顧客がAppleか、あるいは、別の企業であるかどうかに関わらず、ams OSRAM社内では現在、このmicroLEDディスプレイの大口注文を突然、全面的にキャンセルされたことにより動揺が広がっていますが、同社はスイス証券取引所(SIX)への対応のため、発表に踏み切ったようです。

ams OSRAMのアルド・カンパーCEOは、すでにマレーシアに14億1000万ドルの工場を建設していたことも含め、「ショックはまだ深い」と電話会議で述べています。

ライナー・イルレCFOは「すべてが順調に進んでいると思っていました」「新工場の売却も視野に入れている」としています。

なお、工場建設もAppleに関連していることから、microLEDディスプレイを発注していたのはAppleである可能性が高く、このことからApple Watch製品ロードマップが修正され、新型Apple Watch Ultra 3の発売目標が再び延期になり、2027年になった可能性があります。

同時に、LGはmicroLEDディスプレイの開発スピードを上げるために特許を購入していることや、また、Appleは部品のサプライチェーンを最終決定できていないという話も出てきています。

AppleのmicroLED製品について、Ming-Chi Kuo氏は以下のようにツイートしています。

1. 私の最新の調査によると、アップルがmicroLED Apple Watchプロジェクトを中止したのは、microLEDがこの製品に大きな付加価値を与えることができず、製造コストが高すぎて経済的に採算が取れないと考えているからである。

2. アップルはmicroLED開発チームから多くの人材を解雇した。現在、microLED関連のプロジェクトは全く見えない。次世代ディスプレイ技術を所有し、自社製品の競争力を高めたいアップルにとって、大きな後退であることは間違いない。

3. ams OSRAMはアップルのmicroLED向けLEDチップの独占サプライヤーだった。同社がアップルとのmicroLED協業を中止したことは、アップルが当面microLEDデバイスを量産する計画がないことを意味する。

ということは、新型Apple Watch Ultra 3自体はOLEDディスプレイのままで、2027年よりも前に発売される可能性もありそうです。

miniLEDにするのかな?にしても、これまた時間かかりそうですね。ということはOLED継続採用か、、、。




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