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Gartner:2019Q3グローバル・スマートフォン市場は引き続き減速。コンシューマーが高価なハイエンドを避ける傾向も

Gartnerが、2019年Q3のグローバル・スマートフォン市場動向をアナウンスしています。

2019Q3はスマートフォン需要が引き続き低下。

コンシューマー層は、”何に対してお金を払うのか”というバリューを、以前よりも考えるようになっているとしています。

また、高価なスマートフォンからシフトする傾向も見られ、高価なハイエンドよりも、ミッドレンジの製品を選んでいること、2020年に各国でスタートする5Gサービスや5G対応スマートフォンのために買い控えしている傾向も指摘しています。

これらの市場動向状況から、戦略的に結果を出しているのはHuawei、Samsung、OPPO。

Appleは4080万ユニットのiPhoneを出荷し、これは前年比で10.7%減少。

引き続き販売促進と割引を行なっているものの、グローバル市場では活気づけるには至っていません。

中国市場でも販売強化されているものの、年当初から二桁減少。

ただ、iPhone 11シリーズの初期動向が良い傾向にあるので、残りの四半期でポジティブになるように思われるとしています。



Counterpoint Research:世界のスマートフォン市場は前年同期比割れを回避〜2020年は5Gイヤーとなる見込み


香港に本社のあるカウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ社が、世界のスマートフォン市場における2019年第3四半期の市場調査結果(Global Smartphone Shipments Reached 380 Million Units, Showing Signs of Market Recovery – Counterpoint Research)をリリースしています。

同社のリサーチアナリスト Shobhit Srivastava氏は「世界のスマートフォン市場は、長く続いた前年同期比割れを、2019年第3四半期には回避できた。これは、インドと中国での出荷が増加したことによる。(中略)この市場の成長と次の四半期の年末商戦で、スマートフォン需要はこの下期には昨年比増加に転じることになるだろう。」と述べています。

この調査結果によると、シェア1位はSamsungで20.6%。
2位はHuaweiで17.6%、3位がAppleで11.8%という結果になっています。

Appleについては、”iPhoneの出荷は4%減少、売上は前年同期比11%減少。
ただ、四半期の終わりに最新モデルのiPhone11の高評価が見えてきており、年末商戦に向けて明るい兆しがある。
また、中国市場ではiPhone 11とXRの価格改定、カラーバリエーションの追加が行われた結果、9月最終週に需要を喚起し、それまでの急な売り上げ落ち込みを補った。”としています。

なお、2020年以降は5G対応スマートフォンの需要を含めた展開について、同社のリサーチディレクター Peter Richardson氏は、キャリア/デバイスメーカーの5Gへの対応は4Gのときよりも速く、2020年にはさらに加速する見込みで、この需要により、スマートフォン市場の減速傾向に変化をもたらすと同時に平均売価(ASP)がさらに上がると述べています。



Strategy Analytics:Q3 2019グローバルタブレット市場動向ではAppleが首位を堅守。Amazonが2位に躍進。

Strategy Analyticsが、Q3 2019のグローバルにおけるタブレット市場動向の暫定レポートを公開しています。

Appleがリフレッシュした第7世代iPadはキーボードサポート、eSIM対応にしたこともあり、売れ行きは好調で出荷台数は前年比4%増加。シェア一位も堅守しています。

変動があったのは2位となったAmazonで、出荷数は前年比141%の増加。
前年2位だったSamsungを抜いています。


ベンダー別のシェアはAppleが26.5%、2位のAmazonが13.9%、3位のSamsungが13.2%、以下、Huawei、Lenovoと続きます。

なお、グローバル・タブレット市場でのOS別シェアとなるとAndroidが60.5%で、iOSは26.5%です。

ただし、Androidタブレットという製品であっても各社独自のカスタマイズを行っていたり、OSバージョンがやや異なるものであったりするため、ソフトウェアデベロッパーにとっては対応が難しい状況であることは以前から指摘されています。

iOSはグローバルで見ると数字自体が小さく見えますが(それでも26.5%)、Appleがハードウェアとソフトウェアを開発しており、出荷数と対応OSが読めるため開発を行いやすい環境でしょう。

また、新たにiPad OSとして、分化させたことはタブレットに特別な役割を追加するために有利な動きになりそうで、今後もAppleがiPadのリインベントを進めるのであれば、再びタブレット市場の拡大が起こるかもしれません。

第7世代iPad



iPhone 11シリーズは当初予想よりも強い需要で増産傾向〜Tim Cook CEOは”very strong start”と述べる

CNBCが、AppleのTim Cook CEOはドイツ紙のインタビューで、iPhone 11の販売は”非常に力強いスタートをきっている”と述べていることを伝えています。

iPhone 11シリーズを発表するTim Cook CEO

また、9to5Macなどは、iPhone 11シリーズの需要が当初の予想よりも上回っており、サプライヤーは増産する方向で調整しているという話を伝えています。

これはWedbushのアナリスト Dan Ives氏の市場レポートがソースになっています。

Wedbushによると、サプライヤーは若干ながら増産している兆候が見られており、おそらく、iPhone 11、iPhone 11 Proの両方を同じ規模で増産するようです。

当初の2019年の販売予想では、iPhone 11シリーズ全体で7500万〜8000万ユニットとしていましたが、最新の予想では8000万ユニットは超えてくるだろう、としています。

iPhone 11については、カメラ/バッテリーライフ/新カラーと競争力のある価格設定により、キーマーケットとなる中国市場などのコンシューマー層を惹きつけていると見られています。

そして、Appleは、今後さらにソフトウェアを強化して、iPhone 11シリーズの需要を下支えすると見られています。

これは、まず、新しいiPhoneに内蔵されているU1チップについてのもので、Apple Tagとして噂のある”忘れ物防止タグ”が発売されれば、iPhone 11/iPhone 11 Proの商品価値を上げる可能性があるという話です。

現在、U1チップは改良されたAirDrop機能を動作させるためだけに使われています。

さらに、今年末リリースのiOS 13.2では、Deep Fusionマシンラーニングと組み合わせたカメラシステムも提供予定となっています。

現在提供されている機械学習を使ったスマートHDR。今後さらに強化される可能性も。



iPhone 11シリーズはミッドナイトグリーン、グリーンとパープルが人気。TF Securitiesは2019年iPhoneの出荷予想を引き上げ

9to5macが、TF Securitiesアナリスト Ming-Chi Kuo氏の最新予測を伝えています。


これによると、先週金曜日に始まったiPhone 11シリーズの予約状況などから、当初の予想よりも需要が高まっている様子で、特にiPhone 11 Proのミッドナイトグリーン、iPhone 11のグリーンとパープルといった新カラーが人気になっているとのことです。

このiPhone 11 Proのミッドナイトグリーンのガラスは製造が難しいため、品薄になる可能性もあります。


これらのポジティブサインにより、TF Securitiesは、2019年のiPhoneの出荷予想を65-70 millionから70-75 millionユニットに引き上げています。

アメリカ市場ではiPhone 11 Proの人気が高く、中国市場ではiPhone 11の人気が高い傾向も見られています。

なお、日本のApple Storeの状況では、「iPhone 11 Pro 64GBミッドナイトグリーン」のお届け予定日は10/4〜10/11。
ゴールドは9/20、シルバーは9/27、スペースグレーは9/29〜10/4となっていて、日本でもミッドナイトグリーンが人気あるいは品薄傾向にあるのは変わりません。

また、「iPhone 11 64GB」についても、グリーンとパープルのお届け予定日は9/29となっていて、オンラインストアの9/20発売日当日分は完売している模様です。



Strategy Analytics:USのスマートフォン市場調査〜1000ドル以上のプレミアム機種を購入するユーザーは7%

Strategy Analyticsが、アメリカのスマートフォン市場動向の調査結果を公開しています。
このサンプル調査は北米地域の2,500人のスマートフォン・ユーザー(18〜64歳)を対象に行ったものです。

全体の傾向として、コンシューマーはキャリアやデバイスメーカーが提供するスマートフォン製品の確信性に乏しい機能や限界点に達しつつあるバリューを受け入れておらず、同時にベンダーは収益確保のために1,000ドル以上の価格設定に移行。
近い将来発売される5Gについては、4人に一人が重要な機能として考えているものの、価格の高さが障害になる可能性を指摘しています。

調査では白人の5人に一人はスマートフォンを3年以上使い続ける傾向があり、55〜64歳(Baby Boomer)は、さらにその傾向が強くなります。

いわゆる革新的/先進的な機能が重要と考えているのは、ヒスパニック系、アジア系を含む北米ユーザーの3人に一人で、18〜24歳(Gen Z)世代は、より興味を持っています。

AppleやSamsungはメインのスマートフォンの価格を1000ドル以上に価格設定するようになってきている中、実際に購入したユーザーはデバイスに搭載されている機能、ネットワーク技術が純粋に購買動機になっている様子です。

しかし、1000ドル以上を払うプレミアムカスタマー層は、調査の中では7%でしかありません。

同じブランドの製品を選ぶかどうかのブランドロイヤリティーでは、AppleとSamsungが70%以上となっており、LGやMotorolaの50%を大きく引き離しています。

ヒスパニック、アジア系の50%以上はiPhoneを使用。

女性とGen Z世代は、カメラの機能/クオリティを特に重要視しています。

なお、18〜24歳のGen Z世代は、次のアメリカ経済を左右する購買層と考えられており、この層にアピールする製品開発を重要視するメーカーは多くなっています。



世界のスマートウォッチ市場動向:2019Q1に売れたスマートウォッチの1/3はApple Watch

Counterpointが、世界のスマートウォッチ市場は2019Q1に、前年比で48%成長を見せており、その1/3はApple Watchが占めているという調査結果「Global Smartwatch Tracker Q1 2019」を公開しています。

Counterpointのリサーチ・アナリスト Satyajit Sinha氏は、「iPhoneが売れていないという状況の中、Apple Watchは手堅い需要があり、前年比49ポイントの成長を見せている。Appleは引き続き、Apple Watch Series 4のECGなど、健康関連の機能にフォーカスしている。ECG機能は香港、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリスなど19カ国でも認可を受けている。」と述べ、これらの健康関連の機能、NFC、セルラーバージョンなどが購買するきっかけになっているものの、限られたバッテリーライフにより購買欲が下がっているという見方も伝えています。



Strategy Analytics 2018年第四四半期のスマートウォッチ市場動向:920万台のApple Watchが販売され、全体の51%を占める

Strategy Analyticsが、2018年第四四半期のスマートウォッチ市場動向を発表しています。
この調査結果では、グローバルなスマートウォッチ市場の51%をApple Watchが占めているという結果になっています。

この四半期には1820万台のスマートウォッチが販売され、前年同期の1160万台を大きく上回る記録的な販売数となっています。

Strategy Analyticsのインダストリー・アナリスト Steven Waltzer氏は「2018年度を通しての販売数は4500万台で、スマートウォッチ市場の勢いが増しており、コンシューマーはスマートウォッチ用のアクセサリーを探すようになっている」と述べています。


2018Q4のAppleは、全世界で920万台(2017年は780万台)のApple Watchを出荷。
これは前年同期比で18%増加となっており、全体の販売数の50.7%を占める形になりました。
2017年のマーケットシェアは67%であったため、全体に占める割合は減っていますが、スマートウォッチ市場そのものが拡大傾向にあるため、Apple Watchの販売数も増えています。

Q4のマーケットシェア2位はSamsungで13.2%。
販売数は前年の60万台から240万台に増加しています。
3位は僅差でFitbitの12.7%。
こちらは前年の50万台から230万台と4倍以上の販売数を記録。

FITBIT CHARGE 3

2018年トータルで見ると、Fitbitが2位、Samsungが3位で、Q4の販売数も10万台の僅差となっています。

この3社に続くのはGarminで、110万台を販売し、6.1%のシェアとなっています。



Gartner、2018Q4のグローバルスマートフォン市場調査結果〜iPhone販売が伸び悩む中、Huaweiがシェア拡大

Gartnerが、2018Q4のスマートフォンセールス状況の調査結果「Gartner Says Global Smartphone Sales Stalled in the Fourth Quarter of 2018」を伝えています。


2018第四四半期は、世界的にスマートフォン製品の販売数が減少、販売数は4億台強で、前年2017年第四四半期からは0.1%の増加にとどまっています。

各メーカーとも販売数が減っていますが、Appleは11.8%減で、これは2016年第一四半期以来の数字となっています。

Gartnerのシニア・リサーチ・ディレクターのAnshul Gupta氏は「エントリーレベルと中間価格帯のスマートフォンは需要が強いが、ハイエンド・スマートフォンは引き続き需要が減少している。ハイエンドモデルでの革新技術の実装の遅さと価格の引き上げにより、機種変更をためらわせることになっている」と述べています。

2018Q4のiPhone販売数は6450万台で、前年比で11.8%減。
マーケットシェアも、17.9%から15.8%に低下しています。

シェア1位のSamsung、2位のAppleの販売数が減少している中、3位のHuaweiは大きく販売数を伸ばし、マーケットシェアは14.8%(前年は10.8%)。

2位のAppleとは約4000ユニットの差となっていて、今後の売行き動向では逆転する可能性まで出てきています。



The NPD Groupスマートウォッチ市場レポート:前年比で61%の出荷増。トップ3はApple、Samsung、Fitbit

The NPD Groupが、アメリカにおけるスマートウォッチ製品市場動向を発表しています。

Dollar Sales of Smartwatches in the U.S. Are Up 51 Percent, Totaling Nearly $5 Billion
昨年2018年11月を締め日とする12ヶ月間についてのデータで、販売額は前年度比で51%増加し、トータルで50億ドルに迫っており、販売数は61%増加しています。

アメリカのスマートウォッチ市場のシェアは、Apple、Samsung、Fitbitの3社が88%を締める形になっており、Appleは市場リーダーとなっています。
しかし、FossilやGarminなどのトラディショナルな時計を扱っていたメーカーも、自身のスマートウィッチ製品ラインナップを拡張することでシェアを拡大しています。

NPD Connected Intelligenceのディレクター/インダストリー・アナリストのWeston Henderek氏は、「この18ヶ月間は強力なセールス結果となった。現状、メインストリームのカテゴリーにはならないと考えているが、その可能性はある。」「LTEビルトインにより、スマートフォンと接続しなくてもいい環境になった時、コンシューマーのティッピング・ポイントになる可能性がある」としています。



Strategy Analyticsによる2018第四四半期のタブレット市場レポート:2018Q4には1450万台のiPadが出荷

Strategy Analyticsが、2018Q4のワールドワイドのタブレット市場動向に関するリサーチノートを公開しています。

Strategy Analytics: Samsung Breaks 19-Quarter Tablet Decline to Post 7% Growth in Recovering Global Market | Business Wire

リサーチノートによると、2018第四四半期にAppleは1450万台のiPad製品を出荷しており、出荷数は前年比で1.3%増加しています。

マーケットシェアは、Appleが一位で26.5%(前年比2.7%増加)2位がSamsungで13.7%(前年比1%増加)、3位がAmazonで10%(前年比0.1%増加)、4位がHuaweiで8.5%(前年比1.2%増加)となっています。

ここ数年、タブレット市場は停滞ムードが伝えられていましたが、2018Q4には各メーカーの出荷数が微増しているため、復調傾向がみられます。

なお、OS別のシェアでは、Android OSが60%、iOSが26.5%ですが、Android OSは前年比マイナス3%、iOSは2.7%プラスとなっています。
これはiPadのエントリーモデルの価格が下がったことにより、Androidタブレットベンダーが価格競争力での難しさに直面していることがあげられています。



Flurry Analytics:2017クリスマスウィークの勝者はApple。スマートフォン/タブレットの44%を占め「引き続き支配的ポジションにいる」

Flurry Analyticsが、クリスマス週における、ワールドワイドのスマートフォン/タブレット販売では、Appleは引き続き、支配的なポジションにいると伝えています。

Apple Wins 2017 Smartphone Holiday Season | Flurry Blog

2017年のクリスマスウィークの市場動向

Flurry Analyticsが公開した、販売データは12/19から12/25までのもので、アメリカだけでなく全世界でアクティベートされたスマートフォン/タブレットの数を集計したものです。

Apple製品は全体の44%。
昨年同様、トップポジションにあり、2位のSamsungの26%を大きく引き離しています。

3位以下のHuawei, Xiaomi, Motorola, LG, Oppo, Vivoはそれぞれ5%〜2%。
いずれもSamsungデバイスに替わる、安価なAndroid OSデバイスを製造しています。
Vivoは初めてのランクインとなり、これは中国やインド市場での成長が要因のようです。

Vivo V7+

GoogleはPixel 2を発売しているものの、ランク外となり、ユーザーは興味を抱いていないとしています。

Google Pixel 2

アクティベートされたApple製品の内訳と人気傾向

このクリスマス期間中にアクティベートされたApple製品の内訳は以下のようになっています。

iPhone 8, 8 Plus, iPhone Xは強い需要を見せているものの、昨年発売されたiPhone 7シリーズだけでなく、その前のモデルであるiPhone 6シリーズの販売も引き続き好調な様子がわかります。

これは旧モデルが安価になっていること、アメリカ国外での販売が好調であることが要因となっています。

2017年春に特定の地域で再発された、iPhone 6の14.9%という数字は、とりわけ興味深いもので、コンシューマーにとっては価格が重要な意味を持ち、地域によってはもっとも手頃な製品となっているとしています。

2017年はファブレットサイズが好まれている

また、全体の傾向として、5~6.9インチのファブレットサイズが53%となっており、3.5~4.9インチのミディアムサイズのスマートフォン製品よりも販売数が多くなっています。

フルサイズタブレットは2015年以降、大きな変化は無く、今年も8%を維持していますが、スモールサイズのタブレットは4%に減少(2016年は8%)、ミディアムサイズのスマートフォンも35%に減少(2016年は45%)しており、その分、ファブレットサイズの数字が伸びています。


2016年のUS音楽市場は前年度比11.4%増加の77億ドル。ストリーミング・サービスが大躍進。

アメリカレコード協会「RIAA」が、2016年の北米での音楽市場の収益状況を発表しています。

News and Notes on 2016 RIAA Shipment and Revenue Statistics

2016年の北米の音楽市場の収益は、前年度比11.4%増加の77億ドルで、1998年以来の大きな成長となっています。
収益増加の大きな要因は、ストリーミングのサブスクリプション・サービスによるものです。

ストリーミング・カテゴリーには、Spotify、TIDAL、Apple Musicなどのサブスクリプション・サービス、Pandora、SiriusXMなどのインターネット・ラジオなどのストリーミング・ラジオ・サービス、YouTube、Vevo、広告ありのSpotifyといった広告をサポートするオンデマンド・ストリーミング・サービスに分けられています。

これらのストリーミング・プラットフォームの収益は前年度比68%増加の39億ドル。
2011年には9%しかなかった、この市場は2016年には全体の51%を占めることになりました。


このストリーミング・プラットフォームの中でも、有料制のサブスクリプション・サービスは、前年2015年の2倍以上の収益を記録しています。


これとは逆にデジタル・ダウンロード(シングル、アルバム)の収益は22%減少して18億ドルとなっています。
デジタル・ダウンロードの内訳では、一曲ごとの販売とアルバム単位の販売がほぼ半分で、一曲ごとの販売がやや上回っており、この傾向は2015年と同じ方向です。


2016年のデジタル販売形式の総収益は58億ドルで、前年度比23%増加。
従来のダウンロードタイプの販売収益が縮小する中で、ストリーミング・サービスがそれらの縮小分を補い、なおかつ、全体の収益を押し上げる形になっています。


また、CDなどのフィジカル・プロダクトは前年度比16%減の17億ドル。
全体の収益に占める割合は22%で、2015年の29%から7ポイントダウンとなっています。これは2010年の半分以下となっています。

レポートでは総評として、2016年には課金制のサブスクリプション・サービスが成長しているが、これは2016年半ばのデータがベースで、音楽市場ではさらなる増加傾向を示しており、1990年のピークを上回る可能性もあるとしています。
ストリーミング・サービスの普及により、この市場の売上はかつてない規模に達しており、これはファンたちにも好影響をもたらすことになるが、同時にフィジカル・プロダクト(CDなど)の販売、デジタル・ダウンロードは厳しい状況になると予想されると締めています。


IDCによるウェラブルデバイス市場動向。Fitbitが減速、Xiaomiが躍進、Appleは3位に。

IDCが、2016年Q4におけるワールドワイドのウェラブルデバイス市場の動向を発表しています。



Wearables Aren’t Dead, They’re Just Shifting Focus as the Market Grows 16.9% in the Fourth Quarter, According to IDC

資料によると、同四半期での総出荷台数は3390万台、前年同期比で16.9%成長となっています。

ウェラブル市場は、ここ数ヶ月はWatchOS and Android Wearという2つのメジャーOSが中心となり、フィットネスやヘルスアプリケーションとして牽引しています。

ベンダー別の順位では、Fitbitが引き続き1位ですが、前年同期比のシェアは29%だったのに対して、2016Q4では19.2%と大きくポイントを下げており、出荷数は190万台減少した結果、650万台となっています。

続いて2位はXiaomiの15.2%で、出荷数は前年同期で260万台増えています。

3位はAppleの13.6%で、前年同期で微増の50万台となっています。


Canalys,2016Q4のスマートウォッチ市場の調査結果。Apple Watchは600万台を出荷。

Canalysが,2016Q4のスマートウォッチ市場の調査結果の中で,Appleは600万台のApple Watchを出荷し,グローバルなスマートウォッチ市場の拡大に貢献したとレポートしています。



Media alert: Apple Watch has its best quarter and takes nearly 80% of total smartwatch revenue in Q4

Apple Watch製品にとっても最高の出荷数で,前年比12ポイント増,2.6億ドル以上を売り上げ,スマートウォッチ市場全体の80%の収益がApple Watchであると見積もっています。
アナリストのJason Low氏は,ハードウェアとソフトウェアを強化した新製品,調整された価格設定は広く受け入れられ,シリーズ1のより安価なエントリープライス,フィットネスに特化した製品メッセージが効果をあげた,と評価しています。
Canalysは,2016年のAppleWatchの出荷台数は1190万ユニットに達し,グローバルなスマートウォッチ市場の50%のシェアと予測しています。


グローバルのスマートウォッチ市場:2016Q4は820万台が出荷。Apple Watch Series 2が強い需要。

Strategy Analyticsが,2016年のスマートウォッチ市場の推移をレポートしています。



Strategy Analytics: Apple Watch Returns Global Smartwatch Shipments to 1 Percent Growth in Q4 2016

Strategy Analyticsのエグゼクティブ・ディレクター Neil Mawston氏は,

グローバルなスマートウォッチ市場を見ると前年同期比で1%増加し,2016Q4は820万台が出荷された。 四半期ごとの推移では2期連続で減少した後にQ4で成長を見せている。 スマートウォッチ市場のわずかな成長は,Appleの新製品発売,USとUKでの強いシーズン需要によるものだろう。


また,ディレクターのCliff Raskind氏は,


Appleは世界で520万台のスマートウォッチを出荷し,2016Q4では63%のシェアを占め,前年同期(2015Q4)比で2%成長したと予想。 AppleのWatch Series 2は,西側諸国市場でのホリデーシーズンギフトとして驚くほど強くかった。


とそれぞれ述べています。


また,シェア2位はSamsungで,2016Q4の出荷数は80万台,前年同期比で38%減少していると予想しています。


Other Interests(2016-10-28)

  • んー,この前買ったFyyのiPhone 7 Plus用ケース,デザインが好きで選んだんだけど,スキミング防止のRFIDブロッキング機能付きなんですよねえ…。装着したままでApple Payは使えるかなあ。

    やや心配になって参りました。

    ていうか,当座用の安いケースとして買ったので,別のものを探せば良いだけか…。


  • アップルペイに埋め込まれた3つの日本仕様 こんなに便利に使えるのは日本しかない

    日本に住んでいるからには,早いうちに恩恵にあずかりたいものです。




  • 16年Q3のスマートウオッチ世界出荷台数は51.6%減、Appleは71.6%減

    Smartwatch Market Declines 51.6% in the Third Quarter as Platforms and Vendors Realign, IDC Finds

    IDCの調査結果より。

    今回の数字はタイミングの問題で,Apple Watch 2の売り上げが2週間分しか反映されていないという事もあったようです。

    まあ,スマートウオッチ市場は,まだまだこれから延びるんだろうな。Appleは100万台達成している唯一のメーカーで,まだシェアトップです。

    2位はGarminで前年比324%,Pebbleは約10万台です。
  • ひとまず。
  • IDC調査結果:ワールドワイドのタブレット市場は縮小傾向,Apple首位は変わらず

    International Data Corporation (IDC) が,2016年Q2におけるワールドワイドのタブレット市場動向の調査結果を発表しています。


    Worldwide Tablet Shipments Decline More Than 12% in Second Quarter as the Market Shifts Its Focus Toward Productivity, According to IDC


    2016年第二四半期でのタブレット出荷台数は3870万ユニット,前年比でマイナス12.3%となっています。

    シェア1位のAppleは前年比マイナス9.2%ながら,前年同期の24.9%を0.8ポイント上回る25.8%,2位のSamsungは前年比マイナス24.5%でシェア15.6%(前年同期18.2%),3位のLenovoはプラス3.1%でシェア6.6%(前年同期5.6%)となっています。

    なお,5位はAmazonで,前年同期比でプラス1208.9%となっています。

    これは昨年の出荷数10万台から,160万台に増加しているためで,結果的に2016年第二四半期のシェアは4.0%となっています。

    Gartner調査:2016Q1のPC出荷台数は前年比9.6%マイナス。主要メーカーではAsusとAppleのみがプラス成長。

    Gartner, Incが,ワールドワイドの2016年Q1のPC市場は前年比9.6%マイナスの6480万ユニットで,2007年以降で初めて6500万台を下回ったと伝えています。

    Gartner Says Worldwide PC Shipments Declined 9.6 Percent in First Quarter of 2016


    このデータはデスクトップPC,ノートブックPC,ウルトラモバイル・プレミアム製品を対象にした調査です。

    成長率を見ると,シェア1位と2位のLenovo(マイナス7.2%),HP Inc.(マイナス9%)が大きく減少,Dell(マイナス0.4%)となっていますが,Asusは1.5%プラス,Appleは1%プラスとなっています。

    なお,US市場における出荷数推移では,一位がDELLの26.3%(前年比プラス3.1%),2位がHP Inc.の23.7%(同マイナス17.3%),3位がLenovoの14.5%(同プラス14.6%),4位がAppleで12.7%(同マイナス0.3%),5位はAsusで5.1%(同マイナス13.5%)となっています。

    ワールドワイドのタブレット市場,2Qでも縮小が続く

    IDCが,2015年第二四半期における,ワールドワイドのタブレット市場の調査結果をリリースしています。

    Worldwide Tablet Market Continues to Decline; Vendor Landscape is Evolving, According to IDC


    出荷数は4470万ユニット,前年比でマイナス7%と第一四半期から連続で減少傾向が続いています。

    ベンダーシェアは1位がAppleで24.5%,2位がSamsungで17%,以下,Lenovo,Huawei,LG Electronicsと続きます。