M2 MacBook Airでわかったこと3つのポイントと上級者向けの熱対策方法
新型MacBook Airで、これまでにわかったこと。
もちろん、ファンレスというのは前から発表されていましたが、こうやって内部構造を見るとなんだか不思議な感じもします。
1)背面のネジが4つになっている(M1 MacBook Pro 14インチは8つ)とか、割とアクセスしやすい内部構造っていうのは、USで提供されるセルフリペアサービスを考えてのことかも。
2)エントリーモデルのSSD 256GBモデルは、やはりNANDチップが1つだけなので、(13インチのM2 MacBook Proと同じく)、SSDの速度は512GBモデル以上よりも劣ることは、もう仕様といえそうです。とりあえず、こういうものだと思って、あえて256GBを選ぶか、より快適なSSD速度を求めるのなら512GB以上ということになりますね。
3)不思議といえば「加速度センサー」でしょうか。
ARMRデバイスがらみ?いや、MacBook Air本体を振り回す話でもないだろうしなあ。
そして、以下は上級者向けの熱対策について。
MacBook Airはファンレスでも大丈夫なように設計されているはずですが、すでに13インチのM2 MacBook Proでも108度になったというツイートもあって、M2で動画編集ガシガシするぜーという予定の人は要注意。
We discovered SEVERE thermal throttling with Apple's new M2 MacBook Pro, proving that it needs a BETTER cooling system with two fans instead of one.
We exported 8K Canon RAW and saw temps hit 108°C, more than we've ever seen on a Mac, even an Intel Mac.
But it gets worse…
1/7 pic.twitter.com/JFCN7qJQbf— Vadim Yuryev (@VadimYuryev) June 29, 2022
8K Canon RAWをエクスポートしたところ、温度は108℃に達し、Intel Macでさえも、これまで見たことのないような温度でした。
しかし、さらに悪いことに…
MacBook内部の熱が高くなるとどうなるか。
チップなどが熱でやられないようにサーマルスロットリングがかかり、処理速度を強制的に落とすということになります。
この場合、構造的にはファン内蔵のMBPの方が熱処理には有利なのですが、それでも「Intel Macでさえも、これまで見たことのないような温度」になっているというのは心配です。
さらにMacBook Airはファンレスで、ヒートシンクに相当するようなものもなく、熱処理はサーマルペーストしかないので、なかなか厳しそうです。
ということで、現状のところ、M2搭載マシンでは(MBPでもMBAでも)サーマルスロットリングは不可避なようなので、M2らしい性能を楽しめる時間は限られるのかもしれません。
「せっかく高いM2にしたのに!」という方、とりわけ上級者向けではありますが、なんとか解決できないかとやっている動画がこちら。
おなじみMax Techさんは、15ドル相当のサーマルパッドをMacBook Airの内部に貼ってます。
こんなに貼っても大丈夫なんか?と思ったら、あっけなく背面カバーも閉じることができて、普通に動いている様子。
そして、Lightroomでエクスポートしたときの速度がこちら。
赤字がサーマルパッドモディファイ後の数値。
つまり、同じ作業をした場合、サーマルパッドモディファイをしたM2 MBAの方が1分ほど早かったということになっています。
なので、Macいじりの達人の方で、万が一の場合でも対処できる自信がある人には、これも解決の方法かもです。まあ、保証はなくなる可能性高いなあ。
Pro だけMc化するので十分と思うのですが、AirまでM2にするにはムリがありそうな
マーケティングとしても M2ならProって分かりやすいですし