AppleのWi-Fiチップは2025年のiPhone 17への搭載も難しい、、

Appleのワイヤレス・ネットワーク・チップ開発ですが、5Gチップに続いて、Wi-Fiチップについてもハードルが高いという話です。

DigiTimesによると、Appleが開発中のWi-Fiチップは、2025年のiPhone 17でも採用されることは非現実的と考えている関係者が多いようです。

たとえば、Appleが自社開発するのなら、こういう製品と競わないといけないことになります。>Dual 2×2 320MHz Wi-Fi 7, quad-core ARM SoC | BCM6765

Appleが自社開発の5Gチップに取り組んでいる話は、すでに各所で確認されていますが、Wi-Fiチップに関しても自社開発チップへのリプレイスを目指しているという話あります。

ただ、5Gにせよ、Wi-Fiにせよ、ワイヤレス通信チップの開発はかなりハードルが高い様子。

というのも、市場シェアでトップのブロードコムやクアルコムのような企業は、ワイヤレス接続分野で豊富な経験と特許技術を蓄積していて、DigiTimesの情報筋では「ワイヤレス、有線を問わず、ネットワークチップへの参入障壁は非常に高い」と考えられています。

AppleがiPhoneという重要な主力製品に搭載するには、ブロードコムやクアルコムが提供するチップと同等か、それ以上の性能が必要になります。もし、Appleが他社の特許を侵害せずに性能目標を達成したとしても、さらにコストを他社チップと同等かそれ以下に抑えるのは、今の段階では現実的とはいえないという見方は納得のいくもの。

そして、Appleがもし自社製のWi-Fiチップを開発に成功した場合にも、いきなり重要な主力製品であるiPhoneに採用するのではなく、他の製品に採用するのではないかという推測が出ています。

現状では、Apple製のワイヤレス・ネットワーク・チップの開発を短期的に成功させるには、他社から精鋭チームを引き抜き、開発に多大なリソースを投入しない限り難しいと考えられていますが、ワイヤレス・ネットワーク・チップ開発にこれだけの労力を投資することが、単にチップを外部から調達するよりも費用対効果が高いかどうかも不明、としています。

市場関係者は、Appleは様々な周辺チップに気を取られるよりも、高速コンピューティング時代の競争力を確保するために、並外れたパフォーマンスを発揮しているApple Siliconに主なリソースを集中させることを検討すべきかもしれないと考えているそうです。

しかも、来年のVision Pro発売に向けて、社内リソースを集めているようですしね、、。チップ開発チームもApple Siliconに集中させたほうが良いかもしれませんね。




1件の返信

  1. th より:

    公共の規格なのに、ベンダの特許に大きく依存しているのもなんだかなーという気がします。物作りよりこういう枠組みを変えていく方が実りやすいかも。また、周辺チップよりはAIなりの未来の技術にリソース(人もシリコンも)つぎ込む方がリターン大きそう。

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