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新型OLED iPad ProにAI特化のM4チップが採用される説?

Bloombergによると、5/7にアナウンス予定のiPad ProにはM3チップではなく、AI特化のM4が採用?みたいな話が出てますね。

新しいiPad Proに搭載されるチップは、M3ではなくM4になる可能性が高いと聞いている。さらに言えば、アップルはこのタブレットを同社初の真にAIを搭載したデバイスと位置づけ、それ以降の新製品をすべてAIデバイスと喧伝すると私は考えている。これはもちろん、ここ数年でテック業界を席巻したAIブームを受けてのことだ。

こうなると、当初3月アナウンスと言われていたiPad Proが5月になった理由もわかります。

とはいえ、M4チップが、こんなにも早く調達できるんだろうか。無理じゃないかなーとも思うんですけど。

Appleとしては、5月にAI特化のM4チップを採用した新型iPad Proをアナウンスし、6月にWWDCで強力なAI戦略をアナウンスし、次のiPadOS 18を実際に新型iPad Proでデモンストレーションできれば、今までの遅れを取り戻せるかもしれません。

採用されるのはGoogleのGeminiか、OpenAIか、あるいは、両方なのか、、、。




AppleがVision Pro出荷予測を下方修正。2025年の新モデルも見送りか

Ming-Chi Kuo氏によると、Vision Proを含むヘッドマウントディスプレイ製品のロードマップの見直しも行われています。

アップルは2024年のVision Proの出荷台数を40~45万台に減らした(市場コンセンサスの70~80万台以上に対して)。
アップルは米国以外の市場でVision Proを発売する前に注文を減らしたが、これは米国市場の需要が予想以上に激減し、アップルが米国以外の市場の需要を保守的に見るようになったことを意味する。
アップルはヘッドマウントディスプレイ(HMD)の製品ロードマップを見直し、調整しているため、2025年にVision Proの新モデルは登場しない可能性がある(以前の予想では、25年下半期/第4四半期に新モデルが登場するとしていた)。Appleは現在、Vision Proの出荷台数が2025年には前年比で減少すると予想している。
via:Apple cuts 2024 & 2025 Vision Pro shipment forecasts, unfavorable to MR headset, Pancake, and Micro OLED trends / Apple下修2024 & 2025年Vision Pro出貨預測,不利MR頭戴裝置、Pancake與Micro OLED產業之趨勢 | by 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) | Apr, 2024 | Medium

今年2024年だけでなく、来年2025年の出荷予想も下方修正されて、2025年の新モデルも危ういかもです。

そして、この影響で、以下の市場で予想を下回る可能性が出てきました。

MRヘッドセット装置 – Vision Proの課題は、シースルーのユーザー体験を犠牲にすることなく、主要アプリケーションの不足、価格、ヘッドセットの快適性に対処することである。対照的に、VRもニッチ市場だが、少なくとも実績のある成功したアプリケーション(ゲーム)があり、トレンドの可視性はMRより高い。

パンケーキ – ここ数年、スマホの光学スペックのアップグレードが鈍化しているため、投資家はレンズより単価が格段に高いパンケーキが光学セクターの新たな成長ドライバーになると期待している。Vision Proの出荷が予想より少なかったため、当面のPancakeの光学業界への貢献度は投資家の予想より低くなるだろう。

microOLED – ビジョンプロ/MRヘッドセットはマイクロOLEDの最も重要なアプリケーションである。主要用途が期待通りに成長しないため、マイクロOLEDの大量生産と他の小型家電機器への採用の時期は遅れるだろう。

ただ、年間で40万台であっても、確実にユーザーベースが拡大して、その間にVision Proの特徴を活かしたキラーアプリが出てくれば状況は変わるかも?

この辺りはApple Watchの時のような展開再び、かもしれません。

僕はといえば、Vision Proは一度は体験してみたいとは思いつつ、今のプライスレンジだと見送りだろうなと思います。もちろん、これは導入したほうが作業効率が上がりそう!とか、こりゃ使ってみたいアプリ!とか出てくれば話は別になります。

早いタイミングで、手頃な価格帯を出してくれれば、お試し導入もできたと思うけどなあ。

もう完全にApple Pencil 3ですね。Appleイベントは5/7 23時から。

さて、もう当然ながら、iPadの発表が近日なのは周辺情報からもわかっていましたが、Appleだけでなく、Tim Cook CEO本人もイベントの予告ツイート。

日本では5/7 23時からです。

おそらく登場するのは:

・OLEDパネル採用の新iPad Pro 11インチ、12.9インチ
・プレミアムデザインのMagic Keyboard
・新登場のiPad Air 13インチ(12.9インチ?)
・新しい「スクイーズ」ジェスチャー搭載のApple Pencil 3

と、結構盛りだくさんです。


Apple Events – Apple

iPadも高くなってきたけど、それでもVison Proとかよりはプライスレンジが低いので、実用的な機能があれば即ポチする可能性も否定できません。

Apple Pencil 3も良さそうだけどなあ。

”1週間でほんの一握りしか売れなくなった”Vision Pro。Appleはオンラインマーケティング強化。

今年初めからの大きな話題の一つだったVision Pro。

Power On@Bloombergによると、発売当初はユーザーがデモのために店舗に押し寄せていたものの、最近は沈静化しているようです。

アップル直営店から私が聞いているのは次のようなことだ: デモの需要は激減している。少なくとも一部の店舗では、1日に数台しか売れなかったのが、1週間でほんの一握りしか売れなくなった。アップルはまた、オンライン・ホームページでのマーケティングを強化しなければならなくなった。2月上旬の発売以来、最も積極的な売り込みだ。

Gurman氏自身はといえば、最初の数ヶ月間は、毎日(時には1日に数回)使用していたものの、今では週に1、2回程度で、長時間のフライトや在宅勤務など、一人でいるときに楽しむのがベストとしています。

私は当初、映画やYouTubeを見るときや、自宅のMacでより没入感のある画面が欲しいときにVision Proを使っていた。最近では、最初の話題性も薄れ、Vision Proは日常的に使うにはあまりに面倒であることは明らかだ。バッテリーを装着して起動し、インターフェイスをナビゲートするというプロセスを経ることに価値を感じないことが多い。また、手に取らざるを得ないようなキラーアプリも登場していない。ラップトップをラップトップとして使い、パソコンか大画面テレビでビデオを見る方がはるかに簡単だ。

この辺は他のVR製品と同じ動きではあるものの、Vision Proは価格が高いので、これからお試しで購入するユーザーがどれだけいるのかを予測するのは、なかなか難しいですよね。

しかも、AppleのアプリもほとんどはvisionOSプラットフォームに最適化されておらず、また、Vision Proのアプリストアは平凡なままだそうです。

このまま、他の国で発売するんだろうか。その前にキラーアプリが無いと同じだろうな、、、。




5月以降、iOSアプリ「Google Photos」で編集マジックの機能が順次開放

僕もiPhoneの写真のバックアップ的な使い方をしてるGoogle Photoですが、5月15日以降、編集マジックの機能が全てのユーザー向けに開放されます。


写真を編集する – iPhone と iPad – Google フォト ヘルプ

Webブラウザ上でできることは限られたり、または、編集機能自体が提供されないということもあり、Android、iPhone/iPadの「Google Photos」アプリで使うことが前提です。


先週Googleは、Googleフォトユーザーが、ジェネレーティブAIを活用した直感的な方法で複雑な編集を行えるようになるとアナウンスしていて、5/15以降に利用できるようになる機能は以下の通り。

マジック消しゴム
ぼかし解除
空の提案
カラーポップ
写真とビデオの HDR 効果
ポートレートぼかし
ポートレートライト
ポートレートライトツールのライト追加/バランスライト機能
映画のような写真
コラージュエディタのスタイル
ビデオエフェクト
via:AI editing tools are coming to all Google Photos users – Google Photos Community

マジックエディタを含むこれらの機能は、最低要件を満たすデバイスに今後数ヶ月の間に提供される予定

なお、現在の仕様では、編集マジックでクリエイティブに編集した写真は「一月に10枚まで保存」できます。

Google One メンバーシップや対象のデバイスを使っているユーザーは気軽に使えますが、無制限ではないので、同じような機能を提供するスタンドアローンの画像編集アプリの優位性は保たれた感もあり。

これが無制限に近くなると、画像編集アプリのデベロッパーも戦々恐々でしょうね。

そして、Appleがこれから大々的に導入するであろうオンデバイスの生成AIでは、これ以上のものを期待したいかも。

少なくともPhotoアプリ上のAI編集は強化されそうかなあ。

今年末にはM4 MacBopok Pro。来年は全モデルがM4ベースになるという予想

Apple Siliconのロードマップは、M3で一息つくわけではなく、むしろ、AI対応に向けて、さらに加速するようです。

BloombergのPower Onでは、M4搭載Macの発売時期の予測が出ています。

・M4を搭載したローエンドの14インチMacBook Pro、2024年末頃に登場
・M4を搭載した24インチiMacも年末頃に登場予定
・M4 Pro/Maxチップを搭載した新しい14インチと16インチのハイエンドMacBook Pro、2024年末から2025年初頭に登場予定
・2024年末から2025年初頭にかけてM4とM4 Proの両構成のMac mini
・新しい13インチと15インチのMacBook Air、2025年春頃に発売予定
・ハイエンドのM4チップを搭載したMac Studioは2025年半ば頃
・M4 Ultraチップを搭載したMac Proは2025年後半に登場予定

Gurman氏が書いているところによると、アップルは、MacのチップアップグレードをiPhoneのような年次更新サイクルに移行させようとしていて、計画通りに進めば、2024年末にはM4チップ搭載の最初のMacを発売予定。

大きな焦点は、膨大な処理能力を必要とするデバイス上の人工知能をサポートすることだ。

同社はM4の3つの主要なバリエーションを計画している。Donanと名付けられたベースチップ、M3 ProとM3 Maxに取って代わるコードネームBravaと呼ばれる上位バージョン、そしてHidraと名付けられたM4 Ultraだ。昨年末、アップルは通常のM3、M3 Pro、M3 Maxをリリースしたが、M3 Ultraは市場に出ていない。(アップルは新しいウルトラのためにM4ラインまで待つことを選択することもできるが、M3のバリエーションが社内に存在することは注目に値する)。

ということで、買い替えを控えている方は、最新のM3ベースのMacBook AirやMacBook Pro各シリーズを見送って、年末のM4まで待つというのも選択肢に入ってきますね。

AI分野に追いつき追い越せのAppleなので、M4に関してはリミットを外して、さらに一段上の性能に仕上げてくるかもしれません。

また来年買い替えかあ、、、。




Apple幹部二人のインタビュー:M3 MacBook Air、Apple Siliconチップ、ゲーム、AIについて

Appleの上級幹部2人が、M3 MacBook Air、Apple Siliconチップ、ゲーム、AIについて話しているインタビューがIT Houseに出ていますが、興味深い内容がいくつかあり。


IT House talks to Apple executives: MacBook Air 8GB memory, dual-display cover, games and AI… these questions are all answered – IT House

”8GB RAMは想定しているユーザーの使い方に十分な仕様”

M3 MacBook Airもベースモデルは8GB RAM. 256GB SSDとなっていますが、これは少ないんじゃないかという意見もあります。

この仕様について、ApplのMac製品マーケティングチームのEvan Buyzeによると、

8GBのメモリは、インターネットの閲覧、ストリーミングやメッセージの送信、写真やビデオの軽い編集、カジュアルゲームやエンターテイメントゲームなど、多くのタスクに適していると述べている。生産性関連のアプリを実行する場合など、8GBはこれらのユーザーシナリオに非常に適したメモリ選択である。

とのこと。

Appleが想定しているインターネット閲覧がどのレベルかにもよるのですが、Webブラウザで10〜20のタブを使用している状況も含まれるかどうかは不明です。

自分の用途の場合に8GB RAMで足りるのか?と言う判断は難しいもので、Apple Store路面店など試すにしてもアプリの起動スピードはともかく、実際に行うデータを読み込んで作業してみないとわかりませんよね、、、。

なので、不安なら16GB RAMにするしかないんじゃなかろうか。

僕も16GB RAMにして快適なのはいうまでもありませんが、これが8GBだった時にどれだけストレスになったのか、あるいは、ならなかったというのは正直わかりません。

デュアルディスプレイ時の熱について

M3 MacBook Airでは、最大で2台のディスプレイを表示可能で、リッドを閉じた状態では2台の外部ディスプレイに出力することができます。

ただ、このリッドを閉じた状態というのは、MBAにとっては放熱を妨げることになるため、COUの発熱が早くなり、結果的にサーマルスロットリングが早いタイミングで機能して、実動性能が下がるのでは?という問いに対して。

Evan Buyze氏は

Mシリーズのチップは消費電力が非常に効率的なので、静かでファンレスの設計を実現できる。ユーザーがマルチタスクや生産性アプリの切り替え、または他の使用シナリオであるかどうかにかかわらず、非常に良好なパフォーマンスを持つことができます。

冷却条件が変わることへの直接の返答はなく、Mシリーズチップの効率性により影響はない、という答えでした。

ただ、これもAppleが想定している使い方によると思うので、ヘビーな動画編集をマックスで行う場合には、それなりの影響が出るんだろうなと思います。

ゲームタイトルについて

M1チップ以降、Macプラットフォーム上のゲーム数は大幅に増加。

「バイオハザード4」「Death Stranding」など、他のプラットフォームからの移植が多いものの、Mシリーズチップにネイティブ開発されたゲームタイトルも視野にある様子です。

アップルは昨年の開発者会議WWDCで、ゲーム開発者がアップルのプラットフォームでより良いゲームを開発できるよう、Game Porting Toolkitを発表しました。同時に、アップルは『Honkai Impact 3』や『Planet Reboot』といった中国のゲームがMacで発売されたことも喜んでいます。アップルは今後実際にもっと多くのゲームをリリースしていくだろう。

長年開発してきたニューラルネットワーク・エンジン、AIについて

今年はPCメーカー全体がAIアクセラレーションを売りとしたPC製品を作ることに力を入れていて、Windows陣営の多くの製品は、すでに端末側で大規模なAIモデルを実行することができ、すでに比較的優れたものがあります。これを踏まえ、アップルはMacでのAIアプリケーションの計画はどのようになるか?の問い。

AI技術に関しては、生成AIを端末側で実行する場合、メモリ要件が高いことがわかっている。アップルのMシリーズ・チップは、ユニファイド・メモリ・アーキテクチャ設計という重要な技術を持っており、ジェネレイティブAIに直面した場合、Mチップが有利になるのは当然だと思われる

ユニファイド・メモリの優位性があるという主張があり、それはその通りなのかもですが、生成AIにおいてもメモリー容量は大きい方が処理は行いやすいであろうことは想像に難くありません。結局、メモリーは多い方がいい。

ハードウェア・エンジニアリング担当副社長ケイト・バージュロンは、

過去1年半の間に、AIの開発プロセスは私たちの想像をはるかに超えていました。私たちのニューラルネットワークエンジンの開発の歴史を見ると、実はこれが私たちのNPUなのです。実際、ニューラルネットワーク・エンジンの開発はA11 Bionicチップの頃から行われており、AIへの投資は実に早くから始まっています。始まったばかりです。

ニューラルネットワーク・エンジンの開発は、iPhone Xに採用されていたA11 Bionicから取り組んでいたとのこと。

アップルの第1世代ニューラルネットワークエンジンは、2017年にA11チップの一部として発表されたことは注目に値する。これは、半精度浮動小数点データフォーマット(float16またはFP16)で0.6テラフロップス(TFlops)のピークスループットを持ち、Face IDやMemojiなどのデバイス上のML機械学習機能を効率的にパワーアップできる。2021年までに、第5世代の16コアニューラルネットワークエンジンの処理能力は26倍、つまり15.8TFlopsとなり、ニューラルネットワークエンジンの利用可能範囲も2017年のiPhoneのみから、A12チップを搭載したiPad、M1チップを搭載したMacへと拡大した。

これらの経緯から、MシリーズチップのCPU、GPU、ユニファイドメモリ、そしてニューラルネットワークエンジンは、AI PCに最適なプラットフォームであり、M1チップのサポートにより、MacもAI作業を処理するのに非常に適したプラットフォームになる、と説明。

また、すでに搭載されているSiriのディクテーション、Liveテキスト、ビデオや写真編集でのオブジェクト抽出、ビデオ会議でのポートレートモードの背景ぼかしなどは、AI技術を直感的な方向性で実装しているものであり、チップレベルとMac製品レベルでのアップルのAIへの投資は実に早くから始まっているとも語っています。

Appleの今後のAI戦略についての詳細は、6月のWWDCにおいて明らかになる予定です。

とりあえず、これからM3 MacBook Airを購入する予定の方は、やっぱり、16GBにしておいた方がよさそうに思います。

AppleのAIは、デバイス側で処理する生成AIになりそうだし。

App StoreでGBA/GBCエミュレーター「iGBA」が公開[JailBreak必要なし]

App Storeでゲームボーイエミュレーター「iGBA」がダウンロード可能になっています。

「iGBA」では、ゲームボーイアドバンスやゲームボーイカラーのROMをiPhone/iPadにダウンロードしてプレイすることができます。

セーブ、バーチャル・コントローラーのカスタマイズ、ハプティック設定、AirPlayによる外部ディスプレイ出力などの機能もあります。

当然ながら、他のプラットフォームのエミュレーターと同じように、ROMの利用に関してはゲームカートリッジを所有しているユーザーのみに許されていることで、ネット上に公開されているROMをダウンロードすることは違法、かつ、セキュリティ面からも避けた方が良いことは言うまでもありません。

このアプリ自体はオープンソースプロジェクト「GBA4iOSエミュレータ( iPhoneとiPad )」を元にしたもののようで、広告で収益化されています。

今後、「GBA4iOS」公式バージョンも期待できるかもしれません。

GBA4iOSエミュレータ

なお、先週まではiPhone用のゲームエミュレータアプリは承認されていなかったので、App Storeの承認ルールで変更が行われた可能性があります。

iPhone上でゲームエミュレーターで遊ぶには、これまではジェイルブレイクする方法しかありませんでしたが、今後はApp Store上からインストールすることができます。

この承認自体がレビュアーの間違いでなければ、、。

IDC:PC出荷台数がコロナ前の水準に。Appleは前年度比14.6%の成長率でトップ。

IDCのワールドワイド・クォータリー・パーソナル・コンピューティング・デバイス・トラッカー(Worldwide Quarterly Personal Computing Device Tracker)の速報結果によると、2024年第1四半期にPC出荷台数がコロナ・パンデミックの前のレベルに戻りそうです。


img via IDC

2024年第1四半期(1Q24)のワールドワイドPC市場の出荷台数は5,980万台で、前年同期比1.5%増。

昨年2023年第1四半期には、PC史上最低の28.7%減少となっていたため、危ぶまれていましたが、ようやく1Q24で流行前の水準に戻りそうです。

コロナ・パンデミック前の2019年1Qの出荷台数は6,050万台だったため、これを超える数字にはなっていませんが、回復基調であることは確かです。


img via IDC

Appleは、この四半期の出荷数の1Q24/1Q23成長率が14.6%でトップ。

同四半期の出荷台数シェアでは4位というポジションです。

ただ、Appleの力強い成長率は前年度の出荷台数が大幅に落ち込んでいたためと分析されています。

でも、Apple Siliconも3nmプロセスの第3世代になって、昨年よりも製品訴求力が増しているし、Appleも国内で各種プロモーションを強化しているので、今年いっぱいはMac製品の販売も好調という結果になりそうです。




Other Interests(M3 MBAのバッテリー減らなすぎ問題 | SHOGUN 将軍未公開シーン | 職業差別と過剰な規制 | ホテルで歯ブラシが清掃に使われた)

M3 MacBook Airのバッテリーが減らなすぎ

「減らなすぎ問題」とは書きましたが、別に問題ではなくて、むしろ、すげーなという話です。

本日のM3 MacBook Airのバッテリー残量、ここ一週間くらい注意深く見守っているのですが、今の所、体感としてはバッテリーはなかなか減らないなーというインプレです。

1時間の作業時間、Wi-Fi接続、ウェブブラウズ、メールチェック、html+テキスト入力、PDF資料チェック中心で作業した結果。

なにこれ、バッテリーが100%のままなんですけど。

内部温度も40度とか41度。

なんか、バッテリーが減らなすぎて逆に心配。

このあと、さらに45分作業した後は95%になってました。

なので、なんか急に減った感もあるけど、それでもM3 MBAは全体的に電力食わない印象があります。

新しいからかなあ。

MacBook Pro 16インチ(Intel, 2019)の時は最初から、もう少しバッテリー減っていたように思うんですよねー。

この辺は体感記憶なので、不正確かもしれませんが。

それにしても、M3 MBAのバッテリーの減りの少なさって、今までのMacBookではなかったレベルかも。



「SHOGUN 将軍」は「かなり多く」の未公開シーンがある? ─ エクステンデッド版の可能性にエディターが言及 | THE RIVER

「SHOGUN 将軍」、僕も毎週楽しみに見ていて、とてもいい作品なので、たくさんの人に見て欲しいと思いつつ、それでもまだ、最近のエピソードでは勘違い欧米視点もいっぱいありますねえ。

地震と地滑りで大群が壊滅するか?とか、将軍のもとに軍勢が集まっていく様子が、あまりにも統率性が欠けているようにも思えたり。

とはいえ、各キャストの演出は秀逸で、今までに無い作品だという評価は変わりありません。

S2もありそうだなー。でも、今回でも半年から一年かかってる様子だし、撮影するにしても来年、早くても2026年公開でしょうか。まだ先ですね。



女優の星乃莉子が「業界を知らないような人たちから被害者と決めつけられている。尊厳を害されている」と訴え | TOKYO HEADLINE

日本の法律って、当事者が望まないのに過度に保護するものが結構あると思うんですよね。

これもその一例。

セクシー女優は可哀想な人たち、という差別意識も手伝ってるんだろうなとも思います。それこそ差別意識丸出しだと思うんですけど。

AV出演が本人が望まない形ということも過去にあったとは思うけど、そこは個別に取り締まるっていうのがいいと思うんですよ。

セクシー女優だって、世の中に貢献している大切な仕事だし、尊重されるべき。



持参の歯ブラシが清掃に使われた宿泊客 「もう二度とホテルの部屋に置いていかない」 – NewSphere

いやあ、気が付いてよかった案件。

気が付かないで歯磨いちゃったら、トラウマになるわ、こんなん。

ラスベガスのプレミアムホテルでの話だけど、世の中なにが起こるかわからないので、日本でも注意しないとなあ。



大手テック企業がShutterstockなどとライセンス契約。Appleも最大5,000万ドルで契約したようです

AppleのAI戦略がお披露目されるのは6月のWWDCになりそうですが、すでに水面下では生成AIに必須のデータ収集用途として、Shutterstockから数百万枚の画像をライセンスする契約を結んだという話が出ています。


via:ロイヤリティフリーでライセンス可能なAI生成画像 | Shutterstock

ただ、これはAppleが先んじているということではなく、ロイター記事「Inside Big Tech’s underground race to buy AI training data | Reuters」によれば、ChatGPTが2022年後半にデビューしてから数ヶ月の間に、メタ、グーグル、アマゾン、アップルを含むテック企業はすべて、Shutterstockのライブラリにある何億もの画像、ビデオ、音楽ファイルをトレーニングに使用する契約を結んでいます。

今回、9to5Macなどが伝えている契約が、これらの契約からさらに上積みされたものなのか、以前行った契約が報じられているだけなのかは不明です。

アップルの契約のニュースは、2022年後半の契約締結からかなり経ってからもたらされたもので、アップルは最大5,000万ドルを負担すると予想されています。

Shutterstockのジャロッド・ヤヘス最高財務責任者(CFO)によると、大手テック企業との取引は当初、それぞれ2500万ドルから5000万ドルだったという話ですが、そのほとんどが後に拡大され、さらに小規模のハイテク企業も続いています。

Shutterstockの競合のFreepikは、2億点の画像アーカイブの大部分を1点あたり2〜4セントでライセンスする契約を大手ハイテク企業2社と契約。

ShutterstockのCEOは、同様の取引がさらに5件控えているともコメントしています。


via:AI 生成画像。無料画像とPremium画像 | Freepik

グーグル, メタ, マイクロソフト, OpenAIは当初、生成AIモデルを訓練するために、インターネットから無料でかき集めた大量のデータを使用していましたが、その実践をめぐって一連の著作権所有者からの訴訟に直面していることもあり、今後はAIトレーニング用のデータを合法的な形で取得し利用するという形が主流になりそうです。

M3 MacBook Air 15インチとMacBook Pro 16インチ(Intel, 2019)のベンチマーク比較:ほぼ2〜2.5倍程度の性能比。中には6倍近くの項目も。

M3 MacBook Air 15インチとMacBook Pro 16インチ(Intel, 2019)のGeekbenchベンチマーク比較。

両モデルのスペックはこちら。

両方とも16GB RAMです。

MBAのM3チップは4.05 GHz, 8コア。

MBP(Late 2019)のチップはIntel Core i7-9750H, 2.60 GHz, 6コアです。

まずはシングルコア、マルチコアのサマリー。

MacBook Pro 16インチ(Intel, 2019)からの比較で、M3 MacBook Airは何%速いのかというと、シングルコアで244%、マルチコアで260%。

体感でも明らかにサクサク感があるのは、これくらいの数値差があるからなんですね。

次にシングルコアの前半部分。

ファイル圧縮、HTML5ブラウザ、PDFレンダリング、フォトライブラリーの各項目も全て220〜250%あたり。

もちろん、マルチコアでも大差で、ファイル圧縮は343.5%、デジタル画像/動画に映っている物体を認識するオブジェクト・ディテクションは450.4%、Ray Tracerは598.8%と、ほぼ6倍の数値。

ということで、Intel MacユーザーがM3搭載モデルに乗り換えると、日常作業の色々な場面においても、数値上は2倍以上の処理速度を堪能できます。

リアルに使っている場面で、倍以上早くなったなあ、という体感はありませんが、全体のサクサク感が際立っていることはわかるし、ファイル圧縮やファイル変換の時に、あっという間に終わっている感はあります。

ということで、今の所、今回のM3 MacBook Air導入は正解だったかも。

実は、M3 MBAを選ぶ際に性能以外の検討材料として、当然ながら価格もありました。

以前のMBA製品の価格帯を知っていると、今のM3 MBAは高く思えるんですが、経済情勢を見る限り、今後しばらく円安基調が続きそうな雰囲気だし、さらに円安が進めば、再び、Apple製品の国内価格が上ぶれする可能性も考えられます。

そうなると、仮に半年後に円高になっても、販売価格に反映されるのは早くても1年後。となると2026年まで様子見ということになりかねなくて、流石にそこまでは待てないなーということもあり。

いや、分かりませんよ、逆に円高になって安くなるかも。でも、今だと思うんだよなあ。

macOS/iOS/Windows/Android対応のパスワード管理ソリューション「Sticky Password Premium」ライフタイムライセンスがセール

StackSocialで、Mac/Windows/iOS/Android対応のパスワード管理ソリューション「Sticky Password Premium: Lifetime Subscription」が期間限定で、87%オフの24.97ドルで販売しています。通常199.99ドル。

「Sticky Password」は、マルチOS対応のパスワード管理ソリューション


他のパスワード管理アプリなどと同じように、サイトにログインする際にハッキングされにくい強固なパスワードを設定し、一つのマスター・パスワードで利用します。


ウェブで使用する各種パスワードを、自動的に安全に保存し入力。

保存データは、世界最強の暗号化標準であるAES-256で暗号化。

個人情報などの管理もできるように設計されていて、各デバイス間の同期はクラウドサーバーを利用することなく、オフラインデータ同期/ローカルWi-Fi経由、または手動で同期することができます。


認識可能なサイトでは自動ログインも可能。
パスワードが保存されるライブラリーはクラウドまたはローカルを選択することができます。

提供されるのはバージョン8ですが、今後のマイナー/メジャー・アップグレードは無償提供のライフタイムライセンスとなります。

ライセンスは一人のユーザーが使っているすべてのデバイスで利用可能。

iPhoneのTouch IDとFace IDにも対応

日本語にも対応しています。

なお、以前のセールアイテムには「今回のセールは新規ユーザーのみが対象」という文言がありましたが、今回のセールアイテムには明記がありません



M3 MacBook Air 15インチ:到着でテンション↑、セットアップで困ったけど、全体的にサクサクで、結果サイコーです

M3 MacBook Air 15インチが届いたので開封する

M3 MacBook Air 15インチは、昨日の日中に到着。

16GB RAM、512GB SSD、USキーボード構成ということもあり、工場でビルドされ、深圳からの発送。

羽田クロノゲート通過の翌日に届きました。これはオーダー時の配達予定日通り。

しかし、新しいMacを開ける時って、なんでこんなワクワクするんでしょうねw。

中身は、本体、アダプター、ケーブル、シール入りのアレ。以上。

いつもと何も変わらないんだけど、新品Macのあの匂いにもやられてますなあ。完璧に。

セットアップに取り掛かるが、意外に手こずる、、

で、セットアップ。

ご存知の方も多いと思いますが、僕のMac歴は、そこそこ長く、自腹で買ったのはIIviだけど、その前にClassic、SE、IIci、LCを使っていたこともあり、PowerBook Duoをドックから何から揃えていた時期もあり、iMacメインの時期もあり、Power Mac G5メインの時期もあり、もちろん、MacBookも数種類使っていて、その過程で68K→PowerPC→Intelチップという過渡期も体験済みです。

なので、新しいMacへの引っ越しも初期設定も別に初めてじゃ無いので、Intel MBPのTime Machineバックアップをそのまま読み込んで、M3 MBAでは使わないものを削除するかー、なんて、呑気に始めたら、今回に関してはIntelアプリとApple Siliconアプリ、Universalアプリの混在で、結構面倒なことに。

Apple Siliconも、もう3世代目なんだから、大抵のアプリはネイティブ版あるはず〜、なんて思ってたら、Intelアプリバージョンで開発終了しているアプリも多いんですねー。

大手のソフトウェアは、ほぼUniversal化しているんだけど、少しマイナーなサードパーティはIntelアプリまでで、今では開発終了していることも結構あります。

どうにもこうにも数が多いので、とりあえず、Rosetta環境でIntelバージョンの既存アプリを使いつつ、毎日少しづつ、ネイティブバージョンに切り替えたり、開発終了していたら、代わりになるアプリを探してテストして運用していこうと思います。

この辺り、結構な予想外。時間かかりますなー。

さらに、IntelモデルのTime Machineバックアップから復元すると、システム内にはIntel版のアプリの残存物もあったり、それが動かなかったり、同じような用途のファイルがUniversal版アプリ用にインストールされたりもする。エラーが表示されるたびに、何のアプリか確認しながら整理していくのって、結構大変。

これからApple Siliconに乗り換えるよ!という人は、事前に使っているアプリのUniversalバージョンの有無を確認した上で、移行作業をどうするか?考えておいた方が良さそうですよ。

Intel MacからApple Silicon Macへの切り替えであれば、最小限の設定だけを復元して、アプリに関しては、全部インストールし直すというのが早いかもしれません、、、。

M3 MacBook Airのハードウェアデザインの完成度の高さは素敵

M2 MacBook Air 13″以降のボクシーな外観であるとか、ノッチ付きのディスプレイとか、そのほかハードウェアとしてのデザインや使い勝手なんていうのは、まあ、言うことないです。

つまり、とてもいい。

ミッドナイトはカックイイ。

けど、まあ、汚れも目立ちますね。M2モデルよりは指紋がつきにくくなってるみたいだけど。

全体のサイズはMBP 16インチよりも一回り小さくなって、バックパックに入れていても軽いなーというのがはっきりわかります。こんなに違うのね。

僕のMac歴の中でMacBook Airシリーズの購入は、11インチモデル以来になります。

そのMBA 11インチは2010〜2016年に販売されていたモデルですが、今でも現役でBIAB専用マシーンとして活躍中。

今ではもうなくなってしまった最小画面のモバイルMacで、当時としては最先端のデザインだったのですが、今のMBAの製品としての完成度の高さとは比べられるものじゃないですね。

この頃のMacは自分でHDDを入れ替えることができたモデルで、僕の11インチもSSDに換装済み。

なので、今でも比較的にサクサク動くし(とはいっても、M3 MBAなどの最新モデルと比べるものではありません)、最後まで使ってあげようと思っております。

MagSafe3の進化は嬉しい&素晴らしい

2024年のM3 MacBook Airは、いろんなところが目覚ましい進歩していることを実感するのですが、同時に、11.6インチMBAの時から便利以外の何者でもなかったMagSafe充電が再び使えるようになったのは嬉しいです。

MagSafe3のマグネットは強力になり、ちょっと引っ掛けたくらいでは外れないようになって、プラグは表裏どちらにもLEDがあって、どんな置き方をしても電源状況が確認しやすくなり、ケーブルの被膜も(前よりは)耐久性が期待できそうな作り。

日々の作業も随所でサクサク感あり。M3すげー。

M3チップのパワーを実感するような使い方は、これからだけど、IntelベースのMBP 16″(2019)と比べて、明らかにレスポンスが違うし、アプリの起動速度も速くなってます

この辺りは、微妙に日々の使い勝手が快適になるものなので、ベンチマークのシングルコアの性能比で数倍とか、そういう数値よりも嬉しかったりするところ。

とりあえず、今までMBP 16″(2019, Intel)で行っていた更新作業をメインに、2時間弱スタバで作業して、温度は40〜43度くらい。バッテリーは10%程度の消費。

この間に使ったアプリは:Visual Studio Code、Chrome(28タブ)、Leaf、Spark、App Storeあたり。

Universalバージョンとかネイティブ版を探したり、代わりのアプリを探したり、ニュースソースを確認していたりが主だったので、Chromeの使用比率が高いです。

ファンレスでもそんなに熱くならないし、低消費電力の恩恵あり

同じくらいの作業をMBP 16″で行うと、結構な頻度でファンも回っていたんだけど、MBAはファンレス。

だからといって、温度がかなり上がっているかというとそんなこともなく、正常値の範囲内でした。

この辺はApple Siliconの設計と、3nmプロセスの新しいM3の性能の高さ(低消費電力)を実感するところでした。

でも、ネガティブなところもある。つまり要注意ポイント。

ちなみに、全体として満足度は高いんだけど、ネガティブなところもなくはない。

一つは前に書いた通り、6スピーカーといえども、MBP 16には及ばずの音質

6スピーカー。MBP 16″はキーボード両脇にスピーカー口がある。MBAはヒンジ部分にある。

MBP 16″(2019,Intel)と比べると、特に上下の音域のレンジが狭く、低域は無理やりにEQブーストしたような音で、ステレオ感も希薄です。

ただ、これは事前チェックして納得して購入したので、僕的には問題なし。

音質が必要な作業はMBP 16″(2019,Intel)でやるつもりなので。

もう一つは、キーボードのLEDは正面から見た時に”光の漏れ方が、均一に見えない”ところ。

ここは使ってからじゃないとわからなかった、、、。

スペースキーの汚れもすぐつきますなー。まあ、ブラックは仕方ない。LEDの光は写真だと分かりづらいです。

ただ、これはMBAなので仕方ないのかも。

ポータビリティとコストを優先したモデルですしね。

2019のMBP 16は、もっと綺麗に出ているので、こだわる場合はMBPの方がいいでしょうね。

M3 MacBook Airを検討中の方への推奨スペックはこれ

MBP 16インチとMBA 15.3インチは実表示領域には,
それほどの違いはない。

あと、M3 MacBook Airの購入を検討している方の中には、「メモリーは8GBでもいいかな?」と思っている方がいると思いますが、これは16GBにしておいた方がいいです。

最小構成の8GBだと、何も作業しない状態での空きメモリーが1GBとか、良くても2GBあたりという事例が報告されています。なので、おとなしく16GBにするが吉。マジで。

SSDは、今年のM3モデルからは256GBでも2チップになっているので、保存するストレージが小さくてもいいのならアリかも。

ということで、僕の推奨スペックは:

メモリー:16GB
SSD:256GB〜。予算あれば512GB以上。
キーボード:好みだけど、スッキリしたデザインのUSキーボードはイチオシ
カラー:他では選べないミッドナイト一択。(ただし汚れはある程度覚悟)

以上、M3 MacBook Airの初日インプレでした。続く(多分)。

サードパーティのApp Storeに待つ危険。Phil Schiller氏「多くの新しい対策を提供するが防ぎきれないものもある」

ヨーロッパではDMAルールに基づく、サードパーティのApp Storeが提供を開始。

先日は米司法省からは独占禁止法違反の疑いで提訴されたApple。

米司法省の提訴の内容は主にiPhoneに関するものですが、加えて、App Storeでの手数料、クローズドに設定されたルールが問題視されています。これに対するAppleの見解としては、ユーザーのセキュリティとプライバシーを守るためというものがあります。

この主張の先頭に立っているのは、AppleにおいてApp Storeを率いるPhil Schillerフェロー。

WSJが3/27にアップした「Apple Turns to Longtime Steve Jobs Disciple to Defend Its ‘Walled Garden’ – WSJ」では、タイトル通り、Phil Schiller氏は「壁に囲まれた庭」を守っていて、アップルが開発者の批判に屈するつもりはないことをたびたび明らかにしてきていると報じられています。

この記事のタイトルから受ける印象としては、どちらかというと、Phil Schiller氏はAppleの利益のみを頑なに守っているように思ってしまいますが、実態としては別の側面も伝えられています。

以下の情報は、FastCampanyが2/3にアップした「Apple’s Phil Schiller: Alt app stores expose iPhone users to more risk」によるもの。

この記事はPhil Schiller氏の主張をポジティブに伝えています。

タイミングとしては、3月から始まるEU圏でのサードパーティのアプリストア解禁の直前に出たものです。

Phil Schiller氏は最近はイベントではあまり見ませんが、Steve Jobsとプレゼンに臨んでいたこともありました。

DMAはビジネスにフォーカスした法律であり、個人への影響は議論が少ない

この法律をめぐる議論のほとんどは、中小企業がテック業界の大手企業と競争できるようになることで、どのような恩恵を受けるかというものだ。この変更が個人消費者にどのような影響を与えるかについて言及する人はほとんどいない。そのような場合、EUのiPhoneユーザーはアプリをダウンロードする場所についてより多くの選択肢を持つことになり、選択肢は良いことなので、ユーザーは何があっても恩恵を受けるという前提になる。

ただし、プライバシーやセキュリティについての理解がある人にとっては真実とは考えられず、iPhoneの代替アプリストアによって、EUのユーザーは以前よりもプライバシーやセキュリティの脅威にさらされやすくなっている、とされています。

代替アプリストアからアプリをダウンロードする場合、どのようなリスクがあるか

最も明らかなのは、悪意のあるアプリです。
悪意のあるコードを隠したり、意図的にそのアプリが何であるか、何をするかを偽っているアプリです。悪意のあるアプリの例としては、あなたのキー入力をすべて開発者に送り返すコードを実行するアプリや、フォトエディターと称しながら、あなたのiPhoneを暗号通貨マイニングデバイスに変えるコードが隠されているアプリなどがある。

Appleの「壁に囲まれた庭」的アプローチの好き嫌いは別として、AppleがiPhone向けアプリを高度に監視し、ユーザーに害を及ぼす可能性のあるものを特定することができているのは事実です。

2022年だけでも、App Storeが要求するプライバシーレベル、セキュリティ、コンテンツ基準を満たさないという理由で、170万近いアプリがリジェクトされました。

代替アプリストアでは、これらのアプリはユーザーが希望するとインストールができるようになります。

Appleは代替アプリストアに対応する支援ツールも提供を開始している

ただ、AppleはサードパーティのApp Storeのセキュリティ問題などを論うだけでなく、iPhoneユーザーには可能な限り、安全なiPhone体験をして欲しいと考えていて、代替アプリマーケットプレイスのデベロッパーがDMAの要件の下で可能な限り安全なアプリを作れるよう支援するツールを作成しています。

マーケットプレイスを構築し、アプリをインストールし、ユーザーがそのプロセスをコントロールできるようにするためのツールを提供するために、開発者向けに600以上の新しいAPIを用意しました。私たちは(代替アプリストアの開発者にとってより簡単なものにするために)多くのコアエンジニアリングを行ってきました。

Appleが提供した新しいユーザー保護策「公証プロセス」

代替アプリストアからアプリをダウンロードするユーザーのリスクを軽減するために、”公証プロセス”などの新しい保護策を打ち出したとのこと。

すべてのiPhoneアプリを対象とした公証プロセスは、アプリをデバイスにインストールする前に、開発者はアップルにアプリを提出する必要があり、アップルは悪意のあるコードやマルウェアをスキャンするために自動化されたタスクを実行します。問題が見つからなければ、アップルはアプリを公証し、iPhoneへのインストールを可能にするデジタルキーを与えるというもの。

ただし、この公証プロセスは公式App Storeの審査ほどは綿密では無いので、コンテンツが悪質かどうかまでは審査できませんが、例えば、Facebookやスターバックスのアプリを模倣して悪用しようとしているアプリがインストールされることは防ぐことができます。

Phil Schiller氏によると、サードパーティ製のアプリがユーザーのiPhoneにインストールされる前に、アプリの名前と開発者、アプリのスクリーンショット付きの説明、アプリの年齢レーティングなどの基本的な詳細を示すシートがユーザーの画面にポップアップ表示されるようになり、さらに、iPhoneの「設定」アプリに新しい設定を組み込み、どのアプリがどのアプリストアからダウンロードされたかを簡単に確認できるようにしたそうです。

ユーザーは、デフォルトのマーケットプレイスを選択することができます。それが私たちのApp Storeであれ、他のApp Storeであれ」シラーは説明する。「あなたが承認したマーケットプレイスを確認し、承認をオフにするために、設定に移動する場所があります。そして、後で心配になったら、その特定のマーケットプレイスからインストールしたアプリを見ることができます。

ただし、この新しいセキュリティ対策でも限界がある

Phil Schiller氏は、これだけの対策を講じたものの、それでもユーザー保護には限界があるとしています。

結局のところ、App Storeでの利用を許可していないものがあります。他のマーケットプレイスが同じ条件や制限を持つかどうかは、我々が決めることではありません。

DMAはサードパーティのApp Storeが提供されることで競争が促進されることをフォーカスした法律であって、AppleがApp Storeで行なっているセキュリティ、プライバシー保護を目的とした審査を行うかどうかは、サードパーティのApp Storeが決めることになります。

不注意に危ないアプリがインストールされてしまう可能性は残る

FastCompanyの記事では、この場合に考えられるアプリとしては、以下のようなものを挙げています。

・ポルノ専用アプリ
・ネオナチのコンテンツを含むアプリ(現地の法律による)
・ディープフェイクを作成できるアプリ
・誤った情報を広めるためのアプリ
・知的財産を侵害するアプリ

当然ながら、サードパーティのApp Storeでリリースされたものは、Apple側では対処はできず、iPhoneユーザーにインストールするかどうかの選択肢を用意するだけで、それ以上のことはできません。

今後、日本でもサードパーティのApp Storeの提供という話が出てくるかもしれませんが、大人である自分たちだけではなく、自分の家族のiPhoneに悪意のあるコンテンツが誤ってインストールされてしまう可能性もあることや、それらに対する防護策をどうするのかということは課題になりそうです。

結局、Appleに任せておいた方が良かったね、ということにならないことを祈るばかりです。

WWDC2024は6/10から。「A(bsolutely) I(ncredible)」が予想されます。

今年のWWDCは6/10から6/14に行われることがアナウンスされました。

そして、AppleのマーケティングSVPのGreg Joswiak氏のツイート:

”Absolutely Incredible”という使い方って、古くね?今更感のあるフレーズだよなあと思っていたら、どうもキャピタライズした「A(bsolutely) I(ncredible)」というダブルミーニングっぽいです。


WWDC24 – Apple Developer

先日のAppleの決算発表でTim Cook CEOは、Appleは人工知能技術に”膨大な時間と労力 “を費やしていて、”今年後半にその領域で進行中の作業の詳細を共有することに興奮している “と述べていました。

AI機能ではMicrosoftやGoogleからは一年以上のビハインドですが、ここからどう巻き返すのかは期待大。

競合と同じ機能を並べても追い越せるとは思えないし、Appleなりのオリジナリティを発揮して欲しいところです。

Other Interests(MBA 15″いってみた | 司法省がアップルを提訴 | チューナーレステレビが一般化しそうな気配)

M3 MBAいってみた。理由はスピーカーでした。

M3のタイミングでMacBook Proを買い替えるかーと、色々検討した結果。

最終的には、M3 MacBook Air 15インチを買い増しすることにしました。

16GB, 512GB, USキーボード構成。

お値段だけ考えると、Amazonのセールとか狙った方がいいんだけど、僕的にUSキーボードは絶対必須なので、Apple Store以外ではなかなか買えないんですよねえ。

買い替えをせずに買い増しをしたのは「今の16インチ(最後のIntel Mac)の6スピーカー環境は失いたくない」というのが最大の理由です。

音がいいんですよ、このスピーカー。

16インチのスピーカーって、ローもしっかり出るので、音源資料チェックして譜面を作るときに重宝していて、僕の中では必須になっているんです。

なので、同等以上の性能を期待して買い替えるとしたら、M3 Pro以上の16インチモデルしかなくて、そうなると40万オーバー。AppleCare+も6万円オーバーだし、トータルで46万?これは予算的に除外。

じゃあ、M3 MBA 15インチに買い替えるか?案もあったのですが、実際に実機を触ってみるとMBP 16インチとMBA 15インチのスピーカーの再生能力は雲泥の差でした。

各MacBookの音質を視聴後、アクセサリーもチェック。このケースもいいかな、、、

この機種は、どちらも同じ6スピーカーなのですが、構造には大きな違いがあります。

MBPはキーボードの両脇にスピーカーがあるけど、MBAはヒンジの部分にある。

この構造差はサウンドクオリティに大きな影響があるようです。

簡単にいうと、ローエンドがかなりカットされます。MBA 15インチのスピーカーはMBP 16インチのような低音再生能力はありません。

今回、MacBookのスピーカーを全部視聴してみたのですが、サウンドクオリティ的には明確な差が設定されています。

MBP 16インチ >>> MBP 14インチ >> MBA 15インチ> MBA 13インチ

という感じです。これは、並べて聞けば誰でもわかるレベル。

ということで、サウンド再生が必要な16インチのMBPは、今後もそのまま使い続けて、それ以外の作業を新しいMBAでやる方向で試してみることにしました。

MBAは熱問題もあるみたいだけど、作業自体が2台に分けられれば大丈夫なんじゃ無いかなーと。

この辺は使ってみないとわかりません。届くのは来週かな、、、。



問題が山積「アップル」に何が起きているのか ついにアメリカ司法省がアップルを提訴 | アップル「優等生」の焦燥 | 東洋経済オンライン

今回の司法省の提訴内容は実態がわかってないよね、という指摘も出てるけど、Apple側も今まで何やってたの?とも思ったりします。

スタートした時はAppleもApp Storeも、その分野での少数派だったので、誰も問題視しなかったんだけど、時価総額世界一という立場になった時に、プラットフォーム戦略などは修正しなきゃいけなかったんだと思うんですよねえ。

App Storeの手数料にしても、App Storeでの審査や、レコメンドについても公平性が担保される仕組みにしていれば、提訴されることもなかったかも。

なにしろ、今は完全にブラックボックスなので、Appleの倫理観を信じるしかない。

今のAppleの経営陣も優秀な人たちだけど、考えられないくらいの大金持ちになってコンシューマーとは感覚が違ってきていることに気がついている人はどれぐらいいるんだろうか。

少なくとも、いろんなことにこだわりを持って、自分の考え方を明確に主張して、なんだったら顧客と直接メールをやり取りして解決していたSteve Jobsとは違うので、今のAppleの倫理観というか行動規範というか、そういうものはあまり信頼できないなあとも思います。

今回の司法省の提訴も、Steve Jobsだったら、事前に解決していたんじゃなかろうか。



「チューナーレステレビあります?」…安定財源の要だった受信料制度がNHKの首を絞めだす皮肉 : 読売新聞

出た当初のチューナーレステレビは解像度が低かったり、メモリーが足りなくなるとAndroid OSゆえの遅さが出てきたりしていたけど、最近は大画面も出て、Google TVに変わってきてるので、そろそろ買い時になってきてますよね。

ただ、パソコン用の4Kのモニターディスプレイも安価になってきているので、これを軸にFire TV CubeとEchoで簡易ホームシアターというのもオススメです。

うちもDELLの4Kモニター+Fire TV Cube+Echo x 2という構成で、十分満足だったりもします。



Apple、エッジAIコンピューティングに特化したA18 Proチップの変更を計画

Haitong International Tech ResearchのJeff Pu氏の新しいリサーチノートで、デバイス上の人工知能に特化したA18 Proチップの変更を計画し、同時に通常よりも早くA18 Proチップの生産を増強している、という話が出てきています。

クラウドベースのAIはGoogle Geminiになる可能性もあり。

9to5Macが入手したJeff Pu氏の投資家向けメモでは:

我々のサプライチェーンチェックによると、アップルのA18の需要は伸びており、一方A17 Proの数量は2月以降安定している。我々は、アップルのA18 Pro、6GPUバージョンは、(A17 Proと比較して)より大きなダイ面積を特徴とすることに注目しており、これはエッジAIコンピューティングのトレンドになる可能性がある。
”エッジAIコンピューティング”は、クラウド上ではなくデバイス上で直接処理する人工知能。

今年末に発表される予定のAppleのAI戦略の全体像はどうなるか不明ですが、これまでのところ、クラウドベースのAIとオンデバイスのAIを同時進行で提供するという方向性のようです。

最近ではクラウドベースのAIについて、GoogleやOpenAIと話し合いをしているという報道もありました。

Appleが人工知能にフォーカスしたA18チップの変更を計画していることを示唆する報道はこれが初めてではなく、先月には、A18ではより強力なニューラル・エンジンを搭載し「内蔵AIコンピューティング・コアの数を大幅に増やす」というものもありました。

今年A18チップについては、iPhone 16のスタンダードモデル、Proモデルの両方に一挙に採用されると噂されていますが、Jeff Pu氏の今回のレポートは、iPhone 16 ProとiPhone 16 Pro Maxに搭載されるA18 Proのみが、AIにフォーカスした変更を特徴とすることを示唆しているようです。




Appleが、EV開発に続いて、microLEDの自社開発プロジェクトも中止へ

Appleは、microLEDの自社開発プロジェクトも取りやめにするようです。


img via:OLED vs. QLED vs. MicroLED: Unveiling the Future of Display Technology – Mainpcba One-stop PCB Assembly Manufacturer

BloombergのMark Gurman氏によると、アップルはもはやApple Watch用のディスプレイを自社で設計・生産する計画はないとのこと。

microLEDの開発プロジェクト関係では、製造を打診していたオランダやオーストラリアが相次いで、業績予想の下方修正を発表したことで、計画の縮小や延期が予想されていましたが、今回はさらに踏み込んだ内容で、そもそもの計画を見直すというものです。

その理由としては以下のようになっています:

マイクロLEDスクリーンは、その利点の割に十分な量を生産することが難しかった。製造には最先端技術と、LEDの転写と呼ばれる複雑なプロセス(ディスプレイにピクセルを配置する作業)が必要だった。アップルはmicroLEDスクリーンの設計と製造工程を所有していたものの、大量生産とLED転写のような作業を処理するために多くのパートナーを雇った。

Bloomberg記事では、この研究開発プロジェクトの中止により、Appleのディスプレイ部門は数十人の人員削減を余儀なくされるとのこと。ただ、Appleは将来の製品のためにmicroLED技術への投資は続けるようです。

Appleは今年に入って、さまざまな開発計画の見直しや終了を行なっていて、大型の開発案件としては、ここ何年も噂されていたEV開発「Project Titan」に続いて、二つ目になります。

これ以外の小さい規模の開発計画も見直しが進んでいるのかもしれません。




Apple Siliconチップの新たな脆弱性:秘密鍵を抜き取ることが可能

Apple Silicon M1〜M3で新たな脆弱性が発見されました。この問題はパッチすることでは防げませんが、現実的にはリスクは小さいと考える人たちもいます。

大学の研究者が木曜日に発表した論文によると、アタッカーはMacで採用されている暗号化操作が実行された際に、秘密鍵を抜き取ることができるとしています。

img via Apple

ArsTechnicaによると、これを発表したのは大学の研究チームで、以下のメンバーで構成されています。

ボル・チェン(イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校
インチェン・ワン(テキサス大学オースティン校
プラディムナ・ショーム(ジョージア工科大学
クリストファー・W・フレッチャー(カリフォルニア大学バークレー校
デビッド・コールブレナー(ワシントン大学
リカルド・パッカネッラ(カーネギーメロン大学
ダニエル・ゲンキン(ジョージア工科大学
この脅威は、実行中のコードが近い将来にアクセスする可能性のあるデータのメモリアドレスを予測するハードウェア最適化機能である、チップのデータメモリ依存プリフェッチャに存在する。実際に必要になる前にその内容をCPUキャッシュにロードすることで、この機能はDMPと略され、現代のコンピューティングで一般的なボトルネックとなっているメインメモリとCPU間のレイテンシを短縮する。DMPは、Mシリーズチップとインテルの第13世代Raptor Lakeマイクロアーキテクチャにのみ見られる比較的新しい現象だが、旧式のプリフェッチャーは何年も前から一般的だった。

この脆弱性はDMP(データメモリ依存型プリフェッチャ)のバグに起因するもので、欠陥はApple Siliconチップのアーキテクチャの一部であるため、Appleが現在のデバイスで修正する方法はない、としています。

研究チームはこの脆弱性を特定し、それを悪用するアプリ「GoFetch」を作成しています。

論文の内容はかなり専門的なもので、理解するのは難しいですが、その仕組みを簡単に説明している箇所としては以下のような記述があります。

チップに保存されたデータがメモリアドレスと間違えられ、キャッシュされることがあるというものだ。悪意のあるアプリがこのエラーを繰り返し発生させれば、時間の経過とともに鍵を解読することができる。

Apple SiliconチップにDMPの脆弱性が見つかったのは今回が初めてではなく、2022年に別の研究チームがAuguryと名付けた脆弱性を発見しています。

研究チームによれば、この脆弱性はパッチを当てることができないため、Appleにできる最善の方法は回避策を講じることですが、これはパフォーマンスに影響することになります。

最も効果的な緩和策のひとつに、暗号文の隠蔽(ciphertext blinding)がある。BLINDING は、メモリに格納される前/メモリからロードされた後のセンシティブな値にマスクを追加/削除することで機能する。これにより、暗号アルゴリズムの内部状態が効果的にランダム化され、攻撃者による制御が阻止されるため、GoFetch攻撃は無力化される。残念なことに、この防御策はアルゴリズムに特有であり、またコストがかかることが多いため、Diffie-Hellmanの鍵交換など、場合によっては必要なコンピューティング・リソースが2倍になる可能性さえあると研究者たちは述べている。

もう1つの防御策は、DMPを持たない、Icestormコアとしても知られる前述の効率化コアで暗号処理を実行することだ。一つのアプローチは、すべての暗号コードをこれらのコアで実行することである。この防御も理想的とは言い難い。予告のない変更で効率コアにDMP機能が追加される可能性があるだけでなく、ここで暗号処理を実行すると、処理完了までに要する時間が自明でないほど長くなる可能性が高いからだ。

9to5macでは、現在のmacOSでは署名されていないMacアプリはデフォルトでブロックされているため、現実的なリスクとしては小さいものとしています。

しかし、実際のリスクは低い
この脆弱性を悪用するには、攻撃者はユーザーを騙して悪意のあるアプリをインストールさせる必要があるが、署名されていないMacアプリはデフォルトでブロックされている。

さらに、攻撃を実行するのにかかる時間は、研究者が実施したテストでは54分から10時間と非常に長いため、アプリをかなりの時間実行する必要がある。

そして、この研究チームは、Appleに対して12月に調査結果を提供しているとのこと。

なので、Appleはこの問題を知っているし、現状はインストールの時点で食い止める方法で対処しているともいえます。

とりあえず、Apple Silicon Macユーザーとしては、今後もスパムのリンクなどをクリックしないようにする、知らないアプリをインストールするときには十分注意する、という当たり前のことを心がけるしかないようです。