EUのIMCO委員会議員:Appleが好む好まざるにかかわらず、急速充電はCommonChargerによって調和する
EUレギュレーションが2024年から有効になるため、今年のiPhone 15シリーズからはライトニングポートに変わって、USB-Cポートが搭載されることは間違いなさそうですが、Appleの計画ではUSB-Cに移行しても、MFi認証暗号化を行なって、モデルによる速度制限を行うようだという話が出ていました。
しかし、EUのIMCO委員会(Internal Market and Consumer Protection Committee)の会合で、この速度制限について、EUのルールを回避するものだ、という指摘が上がっています。
Video extract from today's debate on Common charger – developments on new technologies
Watch the full statement by lead MEP @alexagiussaliba (starting at 15.42) & exchange w/ @EU_Commission here 📽️ https://t.co/MDcRY96xk2 https://t.co/Ys5SRuEaGu pic.twitter.com/iDaZJBVH9G
— IMCO Committee Press (@EP_SingleMarket) March 28, 2023
IMCO委員会(Internal Market and Consumer Protection Committee)は、欧州連合(EU)における政策分野の一つで、EU市場における自由な流通を促進し、消費者の保護を確保することを目的とするもの。
デジタルデバイスのUSB-Cへの統一のルールは、現在の市場における多種多様な異なるポート/ケーブルをUSB-Cに統一することにより、廃棄物を削減する環境問題への対処と、消費者保護を目指していて、この中ではコモンチャージャーで平等に急速充電を利用するということも含まれています。
IMCO会合で発言している、欧州議会マルタ共和国議員のAlex Agius Saliba氏は、Appleとの意見交換を促したようですが、Apple側が拒否しているとツイート。
Pity that today @Apple rejected an invitation for an exchange of views in @EP_SingleMarket to conform/deny that they are planning to bypass our rules by limiting charging speed to sell only their chargers. Weather they like it or not fast charging is harmonized by #CommonCharger
— Alex Agius Saliba (@alexagiussaliba) March 28, 2023
EUレギュレーションに従わない仕様のデバイスは、2024年からEUでは販売できないということになるので、Appleもそれなりの対応を迫られると思います。
とはいえ、全部Thunderboltになるとも思えないので、落とし所としては、EUが設定する急速充電の仕様を全機種反映しつつ、上位機種ではさらに高速というところを予想していますが、どうなりますか。