Other Interests(2015-08-07)
毎年この時期になると,原爆や戦争,その他諸々を考えるわけです。
戦争は避けるべきものだし,原爆がどれだけ悲惨な武器であるかは訴えていく必要はあるとは思うんですが,日本はあくまでも原爆を落とされた側。
原爆を落としたのはアメリカだったわけです。
なので,核兵器の無い世の中を作りたいのなら,核兵器を使ってしまった国へ,充分に強いメッセージを伝えないと話にならない。
さらに,今現在でも,原爆を落としたことが正しい判断だったと考えている人達に届くように,反対意見を伝える必要があって,それによって,次に大量破壊兵器が使われるときに抑止力になる可能性が高まると思うんですよね。
日本国内で,日本語で式典を行っても,今の日本の首相に非核三原則はどうなんだと詰め寄っても,直接的な抑止力に繋がることは無いし,英語圏の「原爆投下?まあ賛成ですけど?」の方々はスルーするだけでしょう。
広島にリトルボーイを落としたエノラ・ゲイは,スミソニアン航空宇宙博物館の別館のスティーブン・F・ウドヴァーヘイジー・センターで公開されているし,原爆による被害や背景を記載しない形で展示されているそうです。(エノラ・ゲイ@Wikipedia)
まあ,当時のアメリカ側としては,原爆を落とすかどうかは戦略的な部分での判断もあったんでしょう。日本の本土で地上戦を行った場合の損失は受け入れがたい予測だったんだろうし,だったら原爆を落としてしまえ,という結論に至ったとしてもおかしくはない。
いや,日本人としては,そんな乱暴な話は絶対におかしいんだけど。
広島に原爆を落とした後に出した,アメリカのトルーマン大統領の声明(広島市への原子爆弾投下@Wikipedia)を読むと,もう国家規模のブラックメールに近い問答無用さ加減で,アメリカの音楽や映画,文化に影響を受けたり,リスペクトしている事の多いボクにとっても,かなり刺激的な内容です。
でももう,これも70年前のことであって,その恨み辛みを再燃させたりして,極端な話,トルーマンの子孫を迫害したとしても,世界的な平和に何も貢献しないでしょう。
それよりも,事実を元に,世界に向けて,伝わる言葉でメッセージを伝える。
こういうところこそ,市民団体が活躍できる場面だと思うんですよね…。
売れていることは良いニュースなんですが,SCEワールドワイド・スタジオの取締役が「何が起こっているのか,完全に理解できていない」とコメントしていて,ここが一番ソニーっぽく感じて,なんともでした。
自分のレーベル持っている方はチェックしておいた方が吉かも。ボクも後で読む形。