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最初のmicroLED搭載モデルはApple Watch Ultra。2025年説が裏付けられました。

microLEDディスプレイ採用のApple Watchは2025年説が正しかった?かもです。


他の誰もがMicroLED Apple Watchは2024年に発売されると報じている中、私たちは2025年であることを不動のものとしていましたが、今回、MicroLEDのサプライヤーであるOsram社がそれを実質的に確認しました。

microLEDのサプライヤーはOsram社。

ただ、AppleのmicroLEDディスプレイを独占供給ということではなく、Epistar/Ennostarもビジネスの一部を獲得する可能性があります。

Ultraデザインじゃないけど、こんなApple Watch、好きかも。with Midjourney

なお、microLED搭載モデルは、しばらくはApple Watch Ultra限定になりそうです。

これはコストの問題で、microLEDディスプレイの価格が下がれば、スタンダードモデルにも採用されるかもしれません。

また、iPhoneもmicroLEDディスプレイになるの?という疑問も湧いてくるところですが、これについてもmicroLEDのコストの問題があり、OLEDに追いつくのは2026年以降というのがRoss Young氏の見立てです。

まあ、しばらくは無いということですね、、、。

DSCC、Apple Watch UltraへのmicroLED採用は早くても2025年以降。現在のコストは約5倍、、、

ただし、進化しているLTPO OLEDよりも優位性が保てるかは不透明です。

次のApple Watch UltraにはmicroLEDディスプレイが採用されるという予想が出ていましたが、DSCCが今現在の情報の整合性と予想をレポートしています。


Apple Plans MicroLED Watch – Display Supply Chain Consultants

DSCCの見立てでは、microLEDディスプレイの生産は2024年に開始されるものの、Appleが新製品を発売するのは2025年になるとしています。

昨年発売されたApple Watch Ultraは1.99インチLTPO OLEDディスプレイですが、一部の報道ではmicroLEDバージョンはさらに大きく、2.1インチのディスプレイを搭載するだろうというもの。

ただ、microLEDについては、LTPO OLEDパネルの5倍以上の価格となるため、現在の799ドル(124,800円)という価格ではなく、さらに高価格帯で販売することが必要で、AppleがiPhoneにmicroLEDをすぐに採用する可能性が低いことを示しているそうです。

また、microLEDは省電力、輝度がメリットとされているものの、実際に採用したときにLTPO OLEDからどの程度の性能向上するかは未知数で、逆にOLEDについてはタンデムスタックや燐光性青色発光体、偏光板フリーという技術により、効率差を縮めることに成功しているため、microLEDの優位性が維持できるかどうかは不透明です。

DSCCは、11月の四半期報告書「ディスプレイ設備投資と装置市場シェア」で、LG DisplayがApple Watch向けにMicroLEDバックプレーンの小型ラインを建設中であることを発表していて、これ自体はApple Watch Ultraへの採用という情報と整合性があるものの、このラインの生産開始は24年下期であり、2025年の製品発売と予想されるとしています。

次のApple Watch UltraへのmicroLED搭載の予想はBloombergのMark Gurman氏のPoweronで、今までも正解が多い予想ライターの方ですが、たまにオピニオンや希望的観測も入ったりするということも含め、今回のDSCCの見立ての方が正解により近いように思えます。

が、信じるか信じないかは読む方のご判断にお任せしたいと思いますー。




次世代iPad、MacBookのOLEDディスプレイはコスト高で延期の見込み。microLEDディスプレイに移行する可能性もあり。

多くの人が待っていたMacBook Pro 14/16インチがようやく発売されたものの、まだまだ届いている人は限られる状況の中、すでに次のMacBookのディスプレイに関しての見通しや噂が出てきています。

miniLED搭載のMacBook Pro (2021)

最新のMacBook Pro (2021)や5月に発売されたiPad ProにはminiLEDディスプレイが搭載されていますが、Appleはすでに次のモデルにOLEDやmicroLED技術を投入する方向で模索している様子。

まず、韓国の「Apple in talks with Samsung Display to apply OLED to MacBook – THE ELEC」。


Appleは、MacBookラインナップにOLEDパネルを搭載するために、韓国のパネルサプライヤー(Samsung DisplayとLG Display)との交渉を開始。

当初、OLEDパネルを搭載した初のMacBookを2025年に発売することを計画していたものの、この計画はコストの問題から延期される可能性が高いと関係者は述べているとのこと。

iPadについては2023年末または2024年に発売予定

OLEDを初めて搭載するのは12.9インチと11インチのiPadで、2段重ねのタンデム型LTPO TFTを採用する予定、とされています。

次に、Nikkei Asia東京発の記事「Apple pushes display tech in new direction with latest MacBook Pro – Nikkei Asia」。


この記事では、miniLEDを進化させたmicroLEDは自然なステップアップで、OLEDよりもコストが抑えられるため、AppleはmicroLED関連の買収などを含めて、積極的に開発を進めているとしています。

最新のMacBook Pro (2021)、iPad Proに搭載されているminiLEDは、”従来の量産型液晶ディスプレイと部品の多くを共有しているため、コストを抑えつつ、有機ELディスプレイに近い画像性能を実現”していて、有機ELを搭載したiPhone 13 Proよりも30%以上高い、最大1,600nitsの輝度となっています。

AppleがminiLED搭載を進めたため、中国や台湾のブランドもminiLED搭載製品を投入。TCLテクノロジーグループのテレビや、AsusやLenovoグループのコンピューターモニターには、すでにminiLEDディスプレイが搭載されています。

課題としては、さらなるコスト削減とされていて、”一般的な12.9インチのタブレット端末のバックライトは、従来の液晶ディスプレイに比べて、ミニLEDでは約3倍のコストがかかる”という点があり、長期的にはフィルターを使わずに原色を表現できる、100ミクロン以下のさらに小さなmicroLEDに移行することが期待されています。

なお、AppleがOLEDディスプレイをiPadやMacBookに採用するという話は、今年の3月にサプライヤー筋から出ていて、今回の周辺情報とも大きな違いはないため、引き続き、次世代機種のディスプレイを開発模索していることは確かだと思います。