Apple Watch

Apple Watch 13のディスプレイはLTPOの次へ──LG DisplayがHMO技術の検証を開始

来年のApple Watchには次世代技術のディスプレイが搭載されるかも。今年じゃないです。

韓国のThe Elecによると、LG Displayが、Appleに採用された次世代バックプレーン技術「HMO(High-Mobility Oxide)TFT」の開発を進めているとのこと。現在第6世代小中型OLEDラインで検証中です。

Apple Watch Series 13のディスプレイ技術HMO——次世代OLEDバックプレーン

HMO(High-Mobility Oxide)TFT技術のポイント

  • 現行LTPOの後継候補として、Appleが次世代低消費電力バックプレーンに位置づけ
  • LG DisplayはGen-6 OLEDラインでスパッタリングプロセスを使って開発・検証中
  • 最初の採用製品はApple Watchになるとの見方
  • Samsung DisplayもHMOを並行開発中。Appleはマルチベンダー戦略を維持
  • 商用化には電子移動度・均一性・歩留まりなど複数の課題が残る

LTPOの次に来る技術

Apple WatchやiPhoneに広く使われているLTPO(低温多結晶酸化物)TFTは、低消費電力と高リフレッシュレートを両立させた技術として知られています。
HMOはそのさらに先を目指す技術で、酸化物TFTの特性を最大限に引き出す設計が特徴。
レーザー結晶化やイオン注入などの複雑な工程が不要になり、LTPOよりも低消費電力・低コストでの製造が見込めます。

ただし課題もあります。従来の酸化物TFTは電子移動度が低く、高解像度・高リフレッシュレートの用途には不向き。現行の量産品では電子移動度が10 cm²/Vs以下にとどまっており、次世代IT向けOLEDの目標値である30〜50 cm²/Vsに達するどうかが、HMO実用化の核心的な課題となっています。

TFT技術の比較 — ソース: via The Elec

技術 特徴
LTPS 高移動度・高解像度対応。製造コスト高
LTPO LTPSと酸化物の長所を組み合わせ。現行Apple Watch / iPhoneに採用
HMO 酸化物の低消費電力・低コストを最大化。電子移動度の向上が課題

Apple WatchがHMO最初の採用製品に

そして、業界関係者によると、LG DisplayのHMO技術はまずスマートウォッチ向けに供給される見通しで、来年の採用が期待されています。
Appleは新しいバックプレーン技術をLG Displayのスマートウォッチ向けで先行検証して、その後モバイル移行フェーズでSamsung DisplayとLG Displayの両社に開発を展開するというのが従来の流れ。HMOも同じ流れと予想されています。

なお、Samsung DisplayはGen-8.6ラインでHMOをALD(原子層堆積)方式で開発しているようです。LG DisplayはALDではなくスパッタリング方式を採用しており、既存の酸化物プロセスとの親和性が高い一方、高電子移動度・大面積均一性・長期信頼性の同時達成が引き続き技術的な壁となっています。

商用化のタイミングは顧客スケジュールと設備検証の結果次第で、現時点では確定していません。

💬 軽めインプレ所感

来年2027年のApple Watchで新世代技術のディスプレイが搭載されるとしたら、今年のApple Watchはディスプレイ技術そのものには変化はなさそう。サイズも46mmにしてるから、数年はそのままだろうし。

今の所、Ultra 4のTouch ID搭載の噂はトーンダウン。だけど、新たに8センサーアレイ(リング状配置)で新しいモニタリング機能がDigiTimesでちょっとだけ出ているので、もしかしたら新機能はこれかな。

とはいえ、今年のApple Watchは、びっくりするような機能は無さそうに思うんですけどね、、、。

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