「EVカー」カテゴリーアーカイブ

サイバートラックは防弾仕様だけど、雨の中を2日間運転するだけでオレンジ色の錆が発生するという劇弱仕様が判明

Teslaが、日本ではサイバートラックを販売しない理由。

それは巨大なサイズでも、市場ニーズでも、価格でもなかったようです。


via:Tesla Cybertrucks are rusting, owners say

QUARTZによると、サイバートラックのステンレス・スチール・パネルは、汚れが「つきにくい」わけではなく、一般家庭のステンレス製キッチン用品と同様に汚れやすいことが判明しつつあります。

また、さらに最悪なことに、オーナーの中には、EVの外装にオレンジ色のシミが残っているというレポートをしている人もいます。

オーナーたちは何が錆の初期症状を引き起こしているのか、フォーラムでディスカッションしています。

Futurismより:

あるサイバートラック・オーナーズ・クラブのフォーラム・メンバーは、雨の中を2日間運転しただけで、トラックに小さなオレンジ色の斑点が現れるのに気づき始めたという。

「今日、私のサイバートラックを引き取ったばかりです。”アドバイザーは、サイバートラックは雨の中でオレンジ色の錆の跡がつくので、車両をバフがけする必要があると特に言っていました」

そのサイバートラックのオーナーは、石けんで洗車した後の写真を投稿したが、ボディパネルにすでに小さなオレンジ色の斑点ができており、あまり信頼できるものではなかった。

別のユーザーは、ロサンゼルスで雨の中を運転した後、彼のトラックに同じようなオレンジ色の斑点があることに気づいた。

“彼らは腐食を記録し、工具が到着してサービス/修理ができるようになったら、来月電話をくれると言ってくれた “と、そのユーザーは地元のサービスセンターに車を持ち込んだ後に書いている。”サイバートラックの走行距離は381マイルで、11日間の大半を家の前に駐車して過ごしていた。

このスレッドでは、この変色はカーボンダスト、流れ出た切粉、あるいはその他の汚染物質によるものだと主張する書き込みもありましたが、結局のところ、メーカーからは正式な回答はなく、推測に終わっています。

テスラのサイバートラックのマニュアルによれば、”スチールパネルは油脂、樹木の樹脂、虫の死骸などの腐食性物質に侵されやすいため、腐食を防ぐには素早く洗い流す必要がある。”とされていて、サイバートラック・オーナーズ・クラブのフォーラムスレッドでは、錆びや腐食は「当たり前」とまで断言されており、イーロン・マスクが防弾仕様とアピールしていた、この箱型EVは、これまでの一般的ガソリン駆動の乗用車レベルの塗装耐性は期待できないことは確実です。

現状、日本ではCyber Truckは販売されていませんが、これは雨が多い日本では外装がもたないという理由が大きいのかもしれません。

Appleの自動車プロジェクト「Project Titan」は終了?重要スタッフが相次いてRivian社に移籍

iPhoneなどの製品やAppleの電気自動車プロジェクト「Project Titan」にも在籍していたDJ Novotney氏が、Rivian社に移籍。

via:Apple Home Devices, Car Veteran Exits for Top Rivian Product Role – Bloomberg

DJ Novotney氏は、Appleに約25年間在籍し、ハードウェア・エンジニアリング担当副社長としてiPod、iPhone、Apple Watchなど複数の世代を手がけ、電気自動車プロジェクト「Project Titan」にも属していたことがあり、直近には「ロボット工学や人工知能の分野を含む、将来の家庭用デバイス」の開発を担当する上級幹部職に就いていました。

移籍したRivian社は、2009年に設立されたアメリカの電気自動車メーカー。

今月初めには、Appleでプロダクト・モビリティ・オートサービス部門の責任者であったJonas Reinke氏が退職し、Rivian社の製品管理担当副社長に就任していて、Appleは電気自動車開発において、重要なポジションにいた二人が相次いで競合する他のメーカーに移籍したことになります。

Novotney氏はリビアンの車両プログラム担当上級副社長に就任し、これはRJ・スカリンジCEOに直属するポジションになります。

Novotney氏は金曜日に発表したメモの中で、次のように述べています:

iPod、iPhone、iPad、Watch、その他多くの製品を開発した多くの素晴らしいチームの一員になれたことは、本当に幸運でした。アップルは私の人生でしたが、今こそ私は次のステップに進み、新たな製品を世に送り出す手助けをする時です。

さまざまな噂が先行していたAppleの電気自動車プロジェクト「Project Titan」は、ここ数年は開発の停滞や、スタッフの入れ替え、機能の縮小が伝えられるなど芳しくない噂が多くなっていました。

「Project Titan」に関わっていた主要スタッフが「ロボット工学や人工知能の分野を含む、将来の家庭用デバイス」部門に異動になった時点で、Apple社内でも自動車開発はもう難しいということが共通認識なのかなと思うんですが、どうでしょうかねえ、、。

Teslaのデザインエグゼクティブ曰く「Apple製品の悲しいところは、何も楽しみがないようなところ」

Teslaの上級デザインエグゼクティブ、フランツ・フォン・ホルツハウゼン氏はアップルの新しいデザインについて「期待するものは何もない」と述べています。

これはSpike’s Car Radioで述べていたもの。


インタビューの中では、他社の製品やデザインからのインスピレーションについて質問があり、ホルツハウゼン氏はApple Watchはフィットネス機能のために身につけているが、それ以外には「あまり目的を見いだせない」と述べ、Appleデザインについては「同じものを少し改良したもの」「期待するものは何もない」としています。


実のところ、フィットネスの面だけでApple Watchを着用しています。言いにくいのですが、それ以外には、あまり用途を見いだせませんでした。

今のApple製品の悲しいところは、何も楽しみがないようなところです。ただ続いているだけのような気がします。それはちょうど同じものを少し洗練したようなもので、彼らがやっていることでインスピレーションを受けることは困難だった。


TeslaのElon Musk CEOは、以前にApp Storeについて「壁に囲まれた庭」という表現をしていたり、MacBookやiPhoneのバッテリーにコバルトを使用していることを問題視。
Appleが提供するCarPlayやApple Musicではなく、Spotifyを採用するなど、一定の距離をとっているようにも見られます。

Teslaからしてみれば、AppleはEV市場において将来的には競合する可能性のある企業のため、依存度を下げることを選択しているかもしれませんし、今回のシニア・デザイナーの発言も経営方針に沿ったものという考え方もできます。

個人的には、ホルツハウゼン氏の今回のコメントは一部で同意してしまったところもあり。

特にノージェンダーなApple Watch、それを大きくしたようなAirPods ProMax。
この辺はかなり強力なリデザインをしてもらいたいなと思ってます。

ただ、ここ数年のMacBook ProやiPad Pro、iPhoneのデザインの方向性はしっかり進歩しているように思えるし、ホルツハウゼン氏のいう”同じものを少し洗練したようなもの”という表現には当たらないと思います。

まあ、デザインの好みは人それぞれ。

ホルツハウゼン氏の見方に同意する人もいるだろうし、逆の人もいるでしょうし。

少なくとも、Teslaの経営陣はAppleに忖度せずに自由に意見を言えるだけの実績、ポジションを確立していることを自認しているのは間違いなさそうです。


EVピックアップは早くも激戦模様:サイバートラックは2023年に延期、今春発売のFord F-150 Lightningは生産倍増

Reutersなどによると、TeslaはEVピックアップ「Cybertruck」の初期製造を2023年第1四半期末に延期

日本でも注文受付中のCybertruck

「Cybertruck」は2019年に発表され、かなりの予約台数を確保し、当初は2021年製造開始でしたが、これが延期され2022年予定になり、そして、今回は2023年に延期。

関係者筋からの情報では、このセグメントでの競争が過熱する中、Teslaはより魅力的な製品を作るためにEVピックアップの特徴や機能を変更していることが遅れの原因、としているそうです。

競合となる、Ford MotorはEVピックアップ「F-150 Lightning」を、この春にアメリカのディーラーに展開する予定ですが、今月初めに年間生産能力をほぼ2倍の15万台とするという発表の後、Fordの時価総額は初めて1000億ドルを突破しました。

2022 F-150 Lightning Electric Truck | Augmented Reality in 3Dは結構面白いです。

なお、「Apple Carプロジェクト責任者が退任。自動運転車の製品化はさらに遅れるとの見方」でお伝えした通り、約三年間、Apple Carプロジェクトを率いていたダグ・フィールド氏は今はFordに転職しています。

この他、EVピックアップの最近の動向としては、Rivianが最初のR1Tを出荷し、GMC HUMMER EVは2022年後半に、ChevroletはFirst-Ever Silverado EV: Electric Truckを2023年後半に発売される予定です。

ちなみに、TeslaのElon Musk CEOは、昨年11月に”サプライチェーンの状況は引き続き悪夢のようだ、次の業績発表で製品ロードマップをアップデートする”と述べています。


Teslaの業績発表は1月26日。

このときにCybertruckのロードマップも出るのかと思いますが、EVカー市場では先行しているTeslaにとっても、すでに激戦の様相のEVピックアップのカテゴリーで製造延期が続くと危ういかもしれません。




新会社「ソニーモビリティ」設立、そして、SUVタイプ「VISION-S 02」が追加。

もしかしたら、Apple Carよりも早い時期に出ちゃうのかも?
デザイン的にはいい意味でTeslaっぽくて、僕は好きな方向です。

ソニーグループが、CES 2022で新会社「ソニーモビリティ」の設立と、VISION-SのSUVタイプを発表。

クーペタイプの「VISION-S」は、2年前のCESでEVコンセプトカーとして発表されていたもので、同じ車種が「VISION-S 01」にリネームされ、さらにラインナップにはSUVタイプ「VISION-S 02」が加わり、より方向性が明確になってきています。


「VISION-S 02」は「VISION-S 01」と同じEV/クラウドプラットフォームを採用しながら、7人乗車が可能な広い車室空間としてデザインされたSUVタイプです。


今年春に新たに設立される「ソニーモビリティ」では”EVの市場投入を本格的に検討していく”としていて、”東京とドイツを遠隔でつないだ5Gリモート運転試験”なども実施。

車の走行時には通信品質が変動しやすいという問題もあるため、通信クオリティのリアルタイム監視と予測を行い、大容量の映像・センシングデータを安定して伝送するためのコーデック・レート制御技術などに取り組みを始めています。


コンセプトとはいえ、車両デザインの完成度は高く、これからのEVカーに必要な5G通信の通信技術についても実現への明確な姿勢が見えるので、「VISION-S」の開発はここからスピードアップしていくかもしれません。


もう噂が出てから何年も経つ「Apple Car」は、今のところ早くて2025年の発表という話ですが、のんびりしてると(スマートスピーカー分野のように)巻き返すのが難しい時期までもつれてしまう可能性もありそうです。