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GoProが身売り寸前の経営難—キャッシュは27億円割れ、メモリ高騰も追い打ち。高評価の「Mission 1 Pro」だけでは足りない


💬まさかのGoPro経営難。DRAM不足・高騰も追いうちの様子です。所感続き↓

元祖アクションカメラのGoProの経営状態が厳しくなっています。
2026年8月10日発表の第2四半期決算では、売上高が前年同期比31%減。純損失は5100万ドル(約81億円)に拡大しました。5月に取締役会が承認した売却検討についても「後半段階」に入っています。


GoPro 経営難——身売りプロセスとMission 1 Proのイメージ

GoProを取り巻く状況・ポイント

  • 2026年Q2決算:売上高1億490万ドル(前年同期比31%減)、純損失5100万ドル
  • カメラ出荷台数は前年同期比38%減の約29万1000台
  • 現金は2730万ドルまで減少。負債8720万ドルに対し株主資本はマイナス3270万ドル
  • 複数の信用契約でコベナンツに抵触。SEC提出資料で「事業継続に重大な疑義」を表明
  • メモリ価格が80〜115%上昇し、コスト面でも追い打ち
  • 4月には全従業員の約23%(145人)を削減
  • 5月に身売り検討を開始。CEOのニック・ウッドマン氏は「後半段階」に入ったと説明
  • 5月発売の新製品「Mission 1 Pro」は各メディアで高評価。しかし、単独製品での立て直しは難しいとの見方

四半期決算:赤字幅拡大と資金繰り

2026年4〜6月期の売上高は1億490万ドルで、前年同期から31%の減収。カメラの出荷台数も38%減の約29万1000台にとどまりました。純損失は5100万ドルまで拡大し、上半期6カ月累計では1億3180万ドルの赤字。営業キャッシュフローも4740万ドルのマイナス。

資金繰りはさらに深刻で、6月末時点の現金および現金同等物は2730万ドル。負債総額8720万ドルに対して現金が大きく不足しており、株主資本はマイナス3270万ドルの債務超過に陥っています。2021年・2025年の信用契約では複数のコベナンツに抵触しており、対象の負債はすべて流動負債として扱われる状態となっています。

CONFIRMED — ソース: via StockTitan(SEC 10-Q)

  • 売上高(Q2):1億490万ドル(前年同期比31%減)
  • 純損失(Q2):5100万ドル/上半期累計:1億3180万ドル
  • 現金および現金同等物(6月末時点):2730万ドル
  • 負債総額:8720万ドル、株主資本:マイナス3270万ドル

さらに、メモリ価格高騰が追い打ちに

現在のGoProの経営難は、AI需要によるメモリ市場全体の逼迫が追い打ちをかけている形。

DRAM・NANDの契約価格は2026年に急騰。GoProは事業継続に関する警告のなかで、自社製品向けのメモリ価格が80〜115%上昇したことがコスト圧迫の要因としています。

スマートフォンやPCメーカーも同様の価格転嫁に追われている状況であり、資金繰りが厳しいGoProにとっては採算をさらに圧迫することになりました。

CONTEXT — ソース: via TheNextWeb

  • GoPro製品向けメモリ価格:80〜115%上昇
  • DRAM契約価格は2026年に入り複数四半期連続で上昇
  • AI向けHBM需要が汎用DRAMの供給を圧迫する構図が背景

身売りプロセスは「後半段階」に

GoProの取締役会は2026年5月、ファイナンシャルアドバイザーと契約し、会社売却を含む戦略的選択肢の検討を承認しました。8月の決算説明会でウッドマンCEOは、このプロセスが「後半段階(later stages)」に入ったと説明しています。

並行して、4月には全従業員の約23%にあたる145人の削減を発表。7月にはウッドマンCEO自身が会社へ2000万ドルを個人的に貸し付けており、その直後にNASDAQから上場基準未達の警告を受けています。

CONFIRMED — ソース: via PetaPixel

  • 2026年5月:取締役会が身売り含む戦略的選択肢の検討を承認
  • 2026年4月:全従業員の約23%(145人)を削減
  • 2026年7月:ウッドマンCEOが会社へ2000万ドルを個人貸付
  • 直後にNASDAQが上場基準未達を警告
  • 8月の決算説明会:身売りプロセスが「後半段階」と説明

新製品「Mission 1 Pro」は高評価だが。

この状況下で2026年5月に発売されたのが、1インチセンサーを搭載した新フラッグシップ「Mission 1 Pro」(699ドル)。

8K60・4K240撮影や10-bit Logに対応し、「コンパクトシネマカメラ」という新機軸として開発されています。

いくつかのレビューでは、「これまでのアクションカメラで見た中で最も美しい映像」という評価もあり、GoProにとっては、この製品が巻き返しの最大のチャンスだと評価されています。

また、「これまでで最高のアクションカメラ体験だった」としながら、699ドル(サブスク会員は600ドル)という価格に見合う「プロ」向けの中身なのかは疑問という声もあります。

SPEC — ソース: via PetaPixel、 via Gizmodo

  • 発売:2026年5月
  • 価格:699ドル(サブスク会員は600ドル)
  • センサー:1インチ・50MP
  • 動画:8K60・4K240、10-bit GP-Log2対応
  • 重量:207g(Hero 13 Blackより約50g重い)

発売のタイミングは、身売り検討の発表とほぼ同じタイミング。
1機種の評価がどれだけ高くても、財務の毀損と競合の追い上げという数年単位の構造を、短期間で覆すだけの規模にはなり得ていません。

💬 軽めインプレ所感

GoProに関しては毎年の製品が、そんなに変わり映えしなかったということもあって、GoPro9から買い換えていません。

でも、アクションカメラとしての使い勝手、テキトーに置いといても「そこそこ」クオリティで撮影できたりするので、何かのタイミングでは常に持ち歩いています。iPhoneだと生々しい動画になってしまう場面でも、GoProの方が見栄え良かったりもするんですよねえ。

GoProは初期型での完成度、バランスが秀逸だったので、そこから変えていくのが難しかったのかな。

GoProの思想としては、とても好きな方向なので、なんとか立ち直って欲しいんですけどねえ。

「Mission 1 Pro」を5月に出したのは、この先の身売りの交渉材料として見えておくということだったのかな。とりあえず、評価は高いから、体力あるメーカー傘下に入ることも考えられます。一度傘下になっても、そこから頑張ってスピンオフというのも考えられなくはありません。ぜひ頑張っていただきたいものです。

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