Apple Siliconチップの新たな脆弱性:秘密鍵を抜き取ることが可能

Apple Silicon M1〜M3で新たな脆弱性が発見されました。この問題はパッチすることでは防げませんが、現実的にはリスクは小さいと考える人たちもいます。

大学の研究者が木曜日に発表した論文によると、アタッカーはMacで採用されている暗号化操作が実行された際に、秘密鍵を抜き取ることができるとしています。

img via Apple

ArsTechnicaによると、これを発表したのは大学の研究チームで、以下のメンバーで構成されています。

ボル・チェン(イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校
インチェン・ワン(テキサス大学オースティン校
プラディムナ・ショーム(ジョージア工科大学
クリストファー・W・フレッチャー(カリフォルニア大学バークレー校
デビッド・コールブレナー(ワシントン大学
リカルド・パッカネッラ(カーネギーメロン大学
ダニエル・ゲンキン(ジョージア工科大学
この脅威は、実行中のコードが近い将来にアクセスする可能性のあるデータのメモリアドレスを予測するハードウェア最適化機能である、チップのデータメモリ依存プリフェッチャに存在する。実際に必要になる前にその内容をCPUキャッシュにロードすることで、この機能はDMPと略され、現代のコンピューティングで一般的なボトルネックとなっているメインメモリとCPU間のレイテンシを短縮する。DMPは、Mシリーズチップとインテルの第13世代Raptor Lakeマイクロアーキテクチャにのみ見られる比較的新しい現象だが、旧式のプリフェッチャーは何年も前から一般的だった。

この脆弱性はDMP(データメモリ依存型プリフェッチャ)のバグに起因するもので、欠陥はApple Siliconチップのアーキテクチャの一部であるため、Appleが現在のデバイスで修正する方法はない、としています。

研究チームはこの脆弱性を特定し、それを悪用するアプリ「GoFetch」を作成しています。

論文の内容はかなり専門的なもので、理解するのは難しいですが、その仕組みを簡単に説明している箇所としては以下のような記述があります。

チップに保存されたデータがメモリアドレスと間違えられ、キャッシュされることがあるというものだ。悪意のあるアプリがこのエラーを繰り返し発生させれば、時間の経過とともに鍵を解読することができる。

Apple SiliconチップにDMPの脆弱性が見つかったのは今回が初めてではなく、2022年に別の研究チームがAuguryと名付けた脆弱性を発見しています。

研究チームによれば、この脆弱性はパッチを当てることができないため、Appleにできる最善の方法は回避策を講じることですが、これはパフォーマンスに影響することになります。

最も効果的な緩和策のひとつに、暗号文の隠蔽(ciphertext blinding)がある。BLINDING は、メモリに格納される前/メモリからロードされた後のセンシティブな値にマスクを追加/削除することで機能する。これにより、暗号アルゴリズムの内部状態が効果的にランダム化され、攻撃者による制御が阻止されるため、GoFetch攻撃は無力化される。残念なことに、この防御策はアルゴリズムに特有であり、またコストがかかることが多いため、Diffie-Hellmanの鍵交換など、場合によっては必要なコンピューティング・リソースが2倍になる可能性さえあると研究者たちは述べている。

もう1つの防御策は、DMPを持たない、Icestormコアとしても知られる前述の効率化コアで暗号処理を実行することだ。一つのアプローチは、すべての暗号コードをこれらのコアで実行することである。この防御も理想的とは言い難い。予告のない変更で効率コアにDMP機能が追加される可能性があるだけでなく、ここで暗号処理を実行すると、処理完了までに要する時間が自明でないほど長くなる可能性が高いからだ。

9to5macでは、現在のmacOSでは署名されていないMacアプリはデフォルトでブロックされているため、現実的なリスクとしては小さいものとしています。

しかし、実際のリスクは低い
この脆弱性を悪用するには、攻撃者はユーザーを騙して悪意のあるアプリをインストールさせる必要があるが、署名されていないMacアプリはデフォルトでブロックされている。

さらに、攻撃を実行するのにかかる時間は、研究者が実施したテストでは54分から10時間と非常に長いため、アプリをかなりの時間実行する必要がある。

そして、この研究チームは、Appleに対して12月に調査結果を提供しているとのこと。

なので、Appleはこの問題を知っているし、現状はインストールの時点で食い止める方法で対処しているともいえます。

とりあえず、Apple Silicon Macユーザーとしては、今後もスパムのリンクなどをクリックしないようにする、知らないアプリをインストールするときには十分注意する、という当たり前のことを心がけるしかないようです。




おっと、日本でVision Pro関連の求人情報あり。発売はいつ?

Appleが、日本とオーストラリアにおけるApple Vision Pro関連の求人情報を出しています。

条件に当てはまる方は、ぜひチャレンジしていただきたいです。


via:Briefing Experience Specialist, Apple Vision Pro – Careers at Apple

今回募集しているのは、企業向けのブリーフィング・エクスペリエンス・スペシャリスト。

エンタープライズブリーフィングエクスペリエンススペシャリストの目標は、企業ユーザーに焦点を当てたApple Vision Proの可能性を説明することです。製品の機能とその革新的な新技術を紹介するデモンストレーションをデザインし、実施します。また、ソリューション、代表的な使用例、先進的なユーザーワークフローを紹介し、テクノロジー、visionOSプラットフォーム、製品自体への顧客の投資を促します。

Appleプラットフォーム、エンタープライズ・ソリューションに精通しているだけでなく、5年以上の技術営業経験、プレゼンテーションやコミュニケーションスキル、VRまたはAR技術に精通していて、もちろん、日本語と英語が”流暢である”など、かなり条件は厳しく、能力のある人材を探しているようです。

そして、この募集が始まったということは、Vision Proを日本で展開することは間違いなく計画されていることがわかります。

ただ、実際に販売が開始されるのは、まだ先になりそうです。

エンタープライズ向けにvisionOSコンテンツの開発を促して、サードパーティがアイディアを出して、開発を進め、リリースできるようになるには少なくとも半年以上は必要。

となると、日本でのVision Proの発売は早くても年末。

あるいはApple Watchの時と同じように一年後の発売の方がタイミングとしては無理がないように思えます。

Vision Pro用のキラー・コンテンツ、必要ですよねえ。

USB充電器+モバイルバッテリーの「Anker Power Bank」がさらにUSB-Cケーブル内蔵に

お、今度はAnkerのUSB充電器+モバイルバッテリーのハイブリッド製品が強化されて、ケーブルも内蔵で3 in 1で新発売。

初回入荷分は4,790円で販売中。


Fusionシリーズは、モバイルバッテリーとUSB急速充電器の機能を併せ持つハイブリッドモデルでしたが、新バージョンはUSB-Cケーブルも内蔵されているので、「このUSB-Cケーブル使えたっけ?」問題が解消されます。

USB急速充電器としては最大30W出力で、MacBook Airの充電にも対応。

モバイルバッテリーとして使う場合には最大22.5W出力で、iPhone 15シリーズやその他のスマートフォンに急速充電が可能です。

モバイルバッテリーは5000mAh容量。

バッテリー残量をリアルタイムに確認できるディスプレイがあります。

持ち運びやすい折りたたみプラグタイプで、重さ200グラムです。

今年のiPhone16は、さらに下部ベゼルが細くなるBRS技術が採用される見込み

今年のiPhone16の全モデルは、現行モデルよりもさらにディスプレイの下部ベゼルが縮小されて超薄型になるという話が出てきました。

こちらはiPhone 15。下部ベゼルということは、この写真では向かって左側です。

これは、韓国のSisa Journal eによる情報。

この新しい薄型ベゼル技術は「BRS(Border Reduction Structure)」と呼ばれるもので、iPhone 16シリーズの全てのラインナップに搭載の見込み。

BRS技術は、パネル下部のボーダーを可能な限り薄く設計するボーダーレス・ディスプレイ技術で、下部の銅線を上に巻き上げることで、下部のベゼル部分を減らすというものです。

ディスプレイ業界関係者は「スマートフォンの天板、上面、側面など4面すべてのベゼルを小さくする努力はなされてきたが、底面のベゼルは大きく削減されていない。実はボトムベゼルを小さくするボーダーレス技術自体は、以前から他社の一部の製品に適用されていたものの、発熱量に問題があった」「最近は熱をコントロールする放熱技術が向上し、再び適用が検討されているようだ」と説明しています。

iPhone16モデルにパネルを供給するサムスンディスプレー、LGディスプレー、BOEはBRS技術を確保済み。

なお、ディスプレイ自体のサイズは、iPhone 16のスタンダードモデルとPlusは従来モデルと同じ。現行のiPhone 15は6.1インチLTPS(低温多結晶シリコン)60Hzリフレッシュレート、iPhone 15 Plusは6.7インチLTPS60Hzリフレッシュレートが採用されています。

iPhone 16 ProとPro Maxモデルのディスプレイサイズは、より大きくなり、Proモデルは前モデルの6.1インチから6.3インチに約0.2インチ(0.5センチ)拡大、Pro Maxは6.7インチから6.9インチに約0.2インチ(0.5センチ)拡大すると予想されています。

このサイズ感も少し変わりそうです

この情報が正しいとすると、iPhone 16のスタンダード/PlusはProMotionではないため、スタンバイ機能を常時表示で活用したいなら、今年のiPhone16シリーズでもPro/Pro Maxモデルを選ばないといけないということになります。

以前、iPhone 16シリーズは全てProMotionになるという話もあったので、今回の話が間違っているのか、あるいは、最新の開発状況で仕様が変更されたという可能性もあるのかもしれません。

iPhone 17から超硬質の反射防止パネルが追加され、さらに傷がつきにくくなるようです

中国のweibo @刹那数码によると、AppleはiPhoneのディスプレイ向けに超硬質の反射防止層を追加するようです。

ただし、今年のiPhone 16ではなく、iPhone 17シリーズからのようです。

アップルは日本でのコーティング設備に数十億を費やし、それは中国のサプライチェーンに引き渡されたが、iPhone 16シリーズでは追いつかない。iPhone 17シリーズの外側のガラスは、超硬度の[反射防止]層になる。iPhone 17シリーズは、思っている以上に傷がつきにくいものになると言える。
via:@刹那数码

現在のiPhoneのディスプレイにはCorningと共同開発された「セラミック・シールド」が採用されていて、これは2020年のiPhone 12で搭載。

Appleによると、iPhone 15のセラミック・シールドは”どのスマートフォンのガラスよりも強靭”とされています。

MacRumorsや9to5macでは、今回噂されている超硬度の反射防止パネルは今年初めにサムスンのGalaxy S24 UltraでデビューしたコーニングのGorilla Glass Armorに似ていて、この技術が採用される可能性が高いとしています。

とはいえ、”日本でのコーティング設備”というのはCorningなんでしょうかね、、。

MagSafeで固定するカメラグリップ+モバイルバッテリー「VEGER SNAP CAM」のクラウドファンディング開始

iPhoneに装着するカメラグリップ+モバイルバッテリー「VEGER SNAP CAM」のクラウドファンディングが開始。

超早割 40%OFF:3,711円から。


モバイルバッテリーやスマホスタンドとしても使えるMagSafe専用スマートフォン用多機能グリップ。

iPhoneとはBluetoothで接続して、片手でシャッターボタンで撮影可能です。

2200mAhモバイルバッテリー内蔵で、SNAP CAMの電源ボタンを押すとQi対応デバイスにワイヤレス給電を開始します。

ワイヤレス充電は5W出力、モバイルバッテリーはUSB-Cでの充電、重さは152グラムです。

iPhone向けの生成AI搭載に向けて、AppleはGemini、OpenAIとの交渉中

今年中にAIへの取り組みを発表する予定のAppleですが、iPhone向けGeminiのライセンス供与の交渉も行われているようです。


Googleが提供しているGeminiは、自社サービスで使用するほかに、サードパーティにもライセンス供与しています。

Bloombergによると、「今年のiPhoneのソフトウェアに搭載される新機能のために、Googleの生成AIモデルであるGeminiをAppleにライセンス供与するための交渉が活発に行われている」と伝えています。

想定されている機能は、テキストや画像の生成をGeminiで行うというもの。

iOS 18では、Apple独自のオンデバイスAIモデルと機能の提供に取り組んでいて、iOS 18で提供される機能で他社製の生成AIを使う可能性があります。

同時に、AppleはOpenAIとも機能提供の交渉を行なっているという話もあるので、Geminiに決定したというよりは、複数の生成AIの導入コストとサービスクオリティを比べているという状況なのかもしれません。

なお、スマートフォン市場でのiPhoneの競合製品であるGalaxyは、すでにGalaxy S24のメモや音声録音アプリ、キーボードにGeminiの要約機能を搭載。Samsungは、Geminiのオンデバイス版も使用しています。

今の所、どの生成AIプロバイダーと契約するかは不透明で、Bloombergは6月のWWDCまでは発表されない、と見ています。




スペック強化のPS5 Proは年末発売予定。PSVR2は販売鈍化で製造停止。

ソニー関連の話題が2つ。PS5 ProとPSVR2です。

手に入れやすくなったPS5。でも、上位バージョンのProがでそうです。

PS5 Pro(コードネーム:Trinity)は今年のホリデーシーズンでの発売を目指して開発中ということが各所で出ていますが、これはPlayStationの開発者ポータルからの文章で、今週より広範なサードパーティ開発者に送られたということです。

ということで、かなり信憑性は高し。

ここまで出てきているPS5 Proのスペックは:

・4K解像度でのFPSの向上と安定性
・8K解像度に対応した新しい「パフォーマンスモード」
・PS5より45%高速なレンダリング
・2~3倍のレイトレーシング(場合によっては4倍)
・33.5テラフロップス
・PSSR(PlayStation Spectral Super Resolution Upscaling)アップスケーリング/アンチエイリアスソリューション
・将来のSDKバージョンでは8Kまでの解像度をサポート予定
・カスタム機械学習アーキテクチャ
・300TOPSの8ビット演算/67TFLOPSの16ビット浮動小数点をサポートするAIアクセラレータ
via:PS5 Pro Specs Leak are Real, Releasing Holiday 2024 – Insider Gaming

今の所、年末発売を目指しているようですが、今年はPS5タイトルが少ないので、発売日が変更される可能性もあるとのこと。

価格は900ドルになるという話もあり、1ドル150円換算だと13.5万円ほどになります。

そして、ソニー関連のニュースのもう一つはPSVR2が生産を一時停止するという話。

VRで先行しているPSVR2が過剰在庫に

via:Sony is reportedly pausing PSVR2 production to clear excess inventory – The Verge

550ドルのPSVR2ですが、ゲーム不足のために販売が鈍化。在庫が積み上がっているために生産停止になるようです。

PlayStation VR2はPlayStation 5のアクセサリーとして昨年2月に発売されたものの、IDCによると、それ以来四半期ごとに出荷台数が減少。

PSVR2は「ホライゾン・コール・オブ・ザ・マウンテン」「グランツーリスモ7」「バイオハザード」シリーズなどのAAAゲームに対応しているほか、さまざまな小規模タイトルにも対応していますが、550ドルはPS5よりも高い設定ということもあり、対応するコンテンツが増えない限り、この傾向は続く可能性があります。

そして、Bloombergは、MetaとAppleについても自社のヘッドセットで同じようなコンテンツの課題に直面していると指摘しています。

Vision Proもキラーコンテンツが必要ですよね、、。

ベースモデル、ミッドレンジを底上げするAirPodsの次期モデルの生産が開始間近。

今週のPower On Bloombergでは、急速に浸透しつつあるAndroid Autoへの対抗馬として、CarPlayの刷新を目指しているという話がメインで、後ろの方にAirPods製品の話がありました。

サプライヤーは、AirPodsの次期モデルの生産開始を5月にも開始し、これまでの新モデルよりも多い2000万~2500万個のイヤホンの生産を計画。

発売は9月または10月。

新モデルは第2世代と第3世代のAirPodsをリプレイスするもので、コードネームはB768(E)とB768(M)。

Eは “エントリー”、Mは “ミッドティア”。

どちらも新しいデザイン、改善されたフィット感、USB-Cを備えた充電ケースがあり、ミッドティアバージョンはアクティブノイズキャンセリングとケース内のFind Myスピーカーが追加。

AirPods Proの新バージョンは、早ければ来年。

Appleは今秋のiOS 18の中に、AirPodsの本格的なソフトウェアアップグレードも計画していて、開発中の機能のひとつにはAirPods Pro用の補聴器モードもあります。

新しい機能が現行モデルでも使えるのかどうかは不明ですが、iOS 18の一部ということであれば使えるのかも。しれません。

[3/31まで]hellomaco 入卒お祝いクーポンキャンペーン:Apple Watch充電ドックなどが20〜35%オフ

エリーゼジャパン合同会社が「hellomaco 入卒お祝いクーポンキャンペーン」を開催中。対象品は通常価格から最大30%オフクーポンの適用が可能です。

iPhone 15、MacBook、iPad、Androidスマートフォン(一部の機種除く)、タブレット、モバイルバッテリー、USB-C電源アダプタのUSB-CポートからApple Watchを充電できる超小型磁気充電ドック。

20%OFF 2,144円(通常2,680円)

Maco Go 本体と専用のUSB-CからUSB-Aへ変換するアダプタ付きのバンドルセット。

25%OFF 2,460円(通常3,280円)。


Apple Watch Series 9, 8, 7を45分で約80%充電できる超小型サイズのUSB-C 磁気充電ドック。Apple純正高速充電モジュールを搭載しています。

10%OFF 5,922円(通常6,580円)。


hellomaco GO 2 本体と専用のUSB-CからUSB-Aへ変換するアダプタ付きのバンドルセット。

20%OFF 6,608円(通常8,260円)。


3ミリ厚の薄型、堅牢で高級感があるステンレス製で、キックスタンドとSIMカード専用ストレージが一体になったスマートフォンスタンド。

30%OFF 1,386円(通常1,980円)。

Omdia曰く、今後のOLED市場はタブレットではなく、ラップトップ/ノートブックが主戦場になる

市場調査会社Omdiaのカンファレンスで、今後のOLEDパネル需要予測について、タブレットよりもラップトップ/ノートブックで採用が進む見込みと予想が出ています。

現行のiPad ProはミニLED。OLEDでの性能向上は間違いなし?

これは3月14日にソウル・良才(ヤンジェ)で開かれた「2024韓国ディスプレイカンファレンス(上半期)」において、市場調査会社Omdiaのカン・ミンス上級研究員が述べたもの。

OLEDサプライヤー市場の背景としては、タブレット市場はAppleが独占している状況にあることもあり、他社があえてOLEDパネルを採用することは見込めないが、ノートパソコン市場はApple、デル、ヒューレット・パッカード(HP)、レノボ、アスースなど複数の企業による競争になっていて、このため、他社製品との差別化のために、積極的にOLED採用が進められ、さらに昨年から大きなトレンドになっているAIの搭載が進むことを考えると、消費電力や応答速度などの性能はLCDよりもOLEDが優れているため、”今後のIT OLED市場展望をタブレットとノートパソコンに分けると、ノートパソコン市場のOLED需要はタブレットのそれを上回るだろう”と述べています。

この発表の前日の3月13日、Omdiaのチョン・ユンソン常務は「AIノートパソコンは消費電力が高い」「PC企業は消費電力で有利なOLEDの採用を増やすことができる」「(ノートPCが)AIなど高度な仕様に変わると、消費者は高価格で購入できるメリットが必要になり、OLEDはプレミアムな薄型ディスプレイに対応できる。リジッドOLEDから始まり、その後、ノートPC用OLEDの採用は急速に増えるだろう。」と述べています。

Apple製品のOLED採用予測についても触れていて、

・2024年にiPad ProがOLEDに変わると、ミニLEDを除くLCD iPadのラインナップは、再びAirのラインナップに置き換わる
・2028年にはiPad AirもOLEDに変わると予想される
・iPad Airには1スタックのOLEDが採用され、iPad Proには2スタックのタンデムOLEDが採用
・サムスンディスプレイとLGディスプレイが今年出荷できるiPad OLEDの量は約900万台
・2026年に7-8インチの折りたたみ式iPhoneをリリースすると予測
・低温多結晶シリコン(LTPS)TFT OLEDを搭載したiPhone SE4が来年発売
・来年後半にはiPhone 17シリーズ4機種すべてにLTPO TFTが採用されれば、アップルはiPhoneラインナップの差別化も迫られるだろう
・モジュールやFace IDをディスプレイの下に隠すアンダーパネル技術は開発が遅れている
・当初2024年に適用を予定していたアンダーパネル技術の適用は2027年にとどまる

という点が挙げられていました。

ミンス上級研究員は、7-8インチの折りたたみタイプの新製品が投入されれば、iPad miniとの相乗効果や差別化が狙える、という話もしていますが、この辺はサプライヤー筋の希望的観測を含んだ想像に近いものという印象です。

なお、折りたたみタイプの製品ということでは、Ming-Chi Kuo氏が折りたたみタイプのApple製品のロードマップ予想(開発スケジュールが明確なのは20.3インチのMacBookのみ)を出しています。

これもOLEDになるかは不明ですが、数年後はさらにOLEDが一般的になることは間違いなさそうなので、OLEDではない可能性の方が低いように思います。

ただ、今年以降、OLED需要が急速に拡大するかどうかは、今月にもアナウンスされそうなiPad Pro OLEDの売れ行きに左右されるのかなと思います。

正直、高すぎると販売数は多くならないように思うんですが、どうなりますかね、、。




PD25W急速充電器+モバイルバッテリー「BoostCharge Hybrid Charger 25W + Power Bank 5000」

普段はUSB急速充電器として使いながら、外出時にモバイルバッテリーとして使えるハイブリッド充電器がベルキンから。

6,727円。現在5%オフクーポンの適用が可能です。


ACコンセントに差して使うUSB充電器とモバイルバッテリー機能を備えるハイブリッド設計、コンパクトサイズのコンセント一体型充電器。

USB充電器としては、25W USB-C PD3.0 PPSで急速充電可能。

モバイルバッテリー(5000mAh)として使う場合、USB-Cポートは最大20W出力です。

プラグは交換できるようになっていて、海外で使える4点トラベルプラグキットが4月以降に発売されます。

USB-Aポートは最大12W出力。

ベルキン製品が原因で接続したデバイスのいずれかが破損した場合、最大28万円(2500ドル相当)までの修理または交換ができる保証が付帯しています。

カウンターポイント:2023年度のベストセラースマートフォントップ10にiPhoneが7機種ランクイン

カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチによる、2023年度スマートフォングローバル市場調査結果では、トップ7位までをAppleのiPhoneシリーズが独占。

via:Global Handset Model Sales Tracker – Q4 2023 – Counterpoint

トップ7位までをiPhoneシリーズが独占したことは、Appleとしては初めての快挙で、8〜10位はSamsung Galaxy。

その他のメーカーがランクインしていませんが、これは2021年以降の傾向です。

このトップ10の製品は全体の20%に達していて、2022年から1ポイント増加。

iPhone各機種別で見てみると、販売期間が長かったiPhone 14シリーズが3位までを独占。ただ、販売期間が短かったiPhone 15シリーズが5〜7位を占めているので、iPhone 15シリーズの販売も堅調といえそうです。

また、新機能が優先的に搭載されているProシリーズは売れていて、ランキングの中でもハイエンドのiPhone 15 Pro MaxはiPhone 15シリーズで一番売れていて、全体でも5位になっています。

他のスマートフォンメーカーは売り上げが下降していますが、インド、中東とアフリカ(MEA)などの新興国市場で販売が好調だったAppleは前年比で横ばいの水準。

iPhone 13もランクインしていますが、これには日本市場も関係していて、日本ではキャリアの販売プロモーションの結果、新型機種より旧型機が売れる現象が起きていたこと、さらにインドではiPhone 13のコスパの高さから人気になったようです。

Nintendo Switch本体とコントローラー、ヘッドフォンを1箇所にまとめる専用クランプホルダー by サンコー

最近、個人的にご無沙汰だったサンコーさんから、Nintendo Switch特化のクランプホルダー。

Nintendo Switch(有機ELモデル)、コントローラー x 2、ヘッドフォンを1箇所にまとめて置けるクランプホルダー。


Switchの専用ドックをそのまま設置。ケーブルは干渉せずに使うことができます。

取り付け可能なテーブル類の厚みは9〜53mm。

うちのNintendo Switchは現在「シレン6」の専用マシーンなわけですが、ベッドサイドテーブルに置きつつ、やや邪魔な感じもしておりましたので、とても購買欲をそそられております。

IKEAのスマートハブ「Dirigera」のMatterアップデートのβバージョンがようやくリリース

一昨年5月にはMatter対応予定とアナウンスされていたIKEAのスマートハブ「Dirigera」ですが、ようやく最初のベータ版が公開されたようです。


The Vergeなどによると、現在はクローズドなテストのみが行われていて、一般ユーザーはテストに加わることはできず、機能的には照明のコントロールだけにとどまるようです。

一般向けのリリース予定は2024年第四四半期。

Matter対応になることで、IKEAの照明はDirigeraハブを通じて互換性のあるMatterプラットフォームに接続できるようになりますが、Dirigera自体はすでにApple HomeKit、Amazon Alexa、Google Home対応になっているので、これらのプラットフォームを使用している場合はMatterになっても、あまり違いがわからないかもしれません。

また、DirigeraハブはMatterコントローラーやMatterデバイスとしてではなく、ブリッジとして動作するため、Apple HomePod、Amazon Echo、Googleスマートスピーカー、照明を使いたい場合にはプラットフォームのMatterコントローラーが必要となるようです。

Matter規格の実装は、IKEAだけでなく、どのメーカーも時間がかかっている様子。

しばらくはHomeKit、Alexa、Google Homeでいいのかもなあ。




iPhoneを15W急速充電可能なQi2対応のAnkerワイヤレス充電器 4アイテムが一般販売開始

すでにアナウンスされていたQi2対応のAnker新製品のうち、4製品が一般販売開始になりました。

一部は5%オフクーポンもあり。

Qi2対応スマートフォン、ワイヤレスイヤホン、Apple Watchの3台を同時に充電できる3 in 1ワイヤレス充電器。

折りたたんで持ち運べることも特徴です。

Qi2対応のiPhoneでは最大15W、Apple Watch Series 9に急速充電でき、Ankerの多重保護システムも備えています。

14,990円。

マグネット式ワイヤレス充電対応の6600mAhモバイルバッテリー。

モバイルバッテリーを充電しながら、iPhone本体にも充電可能なパススルー充電に対応。

Qi2対応のiPhoneでは最大15Wで充電可能。

8,990円。5%オフクーポンの適用が可能です。

Qi2対応のiPhoneでは最大15Wで充電可能なワイヤレス充電パッド。

ケーブル長1.5m、10,000回の折り曲げに耐えられる耐久性があります。

3,990円。

マグネット式ワイヤレス充電パッド、AC差込口 × 3、USB-Cポート × 2、USB-Aポート × 2の合計8ポートの8 in 1充電器。

USB-Cポートは最大67W出力。

こちらもQi2対応なので、対応するiPhoneは最大15W充電可能。

9,990円。5%オフクーポンの適用が可能です。

PD130W出力、緊急時のSOS点滅機能もある超大容量56,000mAhモバイルバッテリー「VEGER Tank Boost」

株式会社ユニークが、5つのポートで最大130W出力の56,000mAhの大容量モバイルバッテリー「VEGER Tank Boost」を3/15に発売。

12,920円。現在、ページ上で1000円オフのクーポンが配布されています。

Power Delivery対応のUSBーC x 2、USB-Aポート × 3と、入力ポートはType-CとLightningポート。

USB-Cポートは100W+30W出力ができるので、MacBookとiPadといった組み合わせにも対応します。

「IN/OUT3」のType-Cポートは、TankBoostへ60Wの急速充電に対応。

中央の「IN2」のlightningポートは18W充電(Tank Boostへの充電)が可能です。

サイズは159 × 73 × 54 mm。重さ1040グラム。

2段階切り替え対応のLEDライト機能もあり、点滅するSOSモードもあるので、災害や緊急時の備えとしても良さそうな、大容量56,000mAhのモバイルバッテリーです。

Apple WatchとAirPods対応のコンパクトなSatechiのワイヤレス充電器が22%オフ

SatechiのApple Watch/AirPods対応ワイヤレス充電器が、ホワイトデーセールで22%オフ。

MacBookなどのUSB-Cポートに直接差すタイプのワイヤレス充電器で、Apple Watch専用モデルもありますが、こちらはApple WatchとAirPodsの両方の充電ができます。

片側がApple Watch用(2.5W)、もう片側がAirPods用(5W)になっていて、ひっくり返して使うことで、それぞれのデバイスの充電ができます。

USB-Cポートなので、MacBook Proだけでなく、iPad ProやiPhone 15からの充電にも対応。

対応デバイスはApple Watch シリーズ 9/8/7/6/5/4/3/2/SE/Ultra/Ultra 2 と AirPods Pro 2/1 / AirPods 第3世代 (MagSafe 充電ケース付き)/ 2/ 1。

iPhone 15 Pro Max/Pro/15/Plus, iPad (第10世代), iPad Mini (第6世代)などにも対応しています。

朗報:M3 MacBook Air 256GBモデルのSSD速度が改善(というか元に戻りました)

おっと、M3 MacBook AirではベースモデルのSSDが早くなりました。というか、元に戻りました。

ここ数年のMacBook各機種のベースモデル(MBAの場合は256GBモデル)は、SSDストレージチップが一つという設計のために、512GBや1TBモデルよりもSSDが遅くなっていましたが、今年のM3 MacBook Airでは256GBのベースモデルであっても、128GB x 2のストレージチップを使う設計になっているため、M2 MacBook Air 256GBモデルよりもSSD速度が向上していることが確認されました。

M3 MBAのベースモデルでSSDストレージチップを2つ使っていることはMax Techのティアダウン動画などでもレポートされています。

新しいM3 MacBook Airは、M2 MBAより高速なパフォーマンス、Wi-Fi 6E、デュアル外部ディスプレイをサポートしているものの、これまではM2 MBAユーザーが乗り換えを差し迫られるほどの機能差はないという評価がありました。が、ベースモデルを使うのであればM3 MBAを選びましょう。この方がSSDの速度の点では有利です。

とはいえ、M2 MBAよりもSSDが爆速になるというよりも、以前のM1 MacBook Air(128GBストレージチップを2つ使用していたベースモデル)と同じチップ仕様に戻ったということになります。

実際にどのくらい速度が違うのかについてはAppleInsiderがテストしていて、それによると、M2 15インチMacBook Air 512GBモデルの書き込み速度は約3,100MB/s、読み込みが約2,800MB/sだったのですが、256GBモデルの読み書き速度は片道約1,450MB/秒にとどまりました。

一方、256GBのストレージを搭載したM3 MacBook Airでは読み込み速度は2,672MB/sとなっているので、少なくともM2 MBA 512GBモデル同等の速度ということになります。

そもそも上位ランクのM2 MBAが、M1 MBAよりも遅いというのは変な仕様。これが改善されたので、M3 MBAの販売は良くなるかもしれませんね。

iPhone 16 ProのCADレンダリング:新しいキャプチャボタン、サイズが大きくなり、テトラプリズム望遠カメラ、より大きなバッテリーも搭載の見込み

iPhone 16 ProのCADレンダリング画像がリーク。


via:[Exclusive] iPhone 16 Pro CAD renders show off new button, bigger size, and more | 91mobiles.com

iPhone 16 ProのCADレンダリング画像には、これまでのiPhoneと同じカメラバンプと共に、右側面には新しいボタンが確認できます。

iPhone 15 Proには新たにアクションボタンが追加されましたが、これに加えて、さらにもうひとつのボタンが追加されそうです。

噂が出ている「キャプチャボタン」は通常の電源ボタンの下に配置。
静電容量式タッチ機能を備えたこのボタンは、写真やビデオキャプチャのトリガーとなるほか、フォーカスやズームレベルの調整などの機能を使えるようになると予想されています。

また、デバイスそのものもより大きなサイズになり、より大きなスクリーン、テトラプリズム望遠カメラが搭載される可能性があると指摘されています。

iPhone 16 Proのサイズは149.6×71.4×8.4mmで、iPhone 15 Proのサイズ(146.6×70.6×8.25mm)と比べると、iPhone 16 Proはわずかに高く、広く、厚くなっています。ディスプレイサイズは、これまでのリーク情報、ベゼルの薄さ、新しいサイズから考えるに、6.3インチのディスプレイパネルがより信憑性が高いとされています。

iPhone 16 Proは5倍の望遠カメラを搭載すると予想されていて、これはデバイス内部のスペースがわずかに広くなったおかげで可能になったようです。

Proモデルには48MPウルトラワイドカメラも搭載。新しいカラーオプションの追加、わずかに大きくなった3,355mAh容量バッテリーパックも予想されています。

iPhone 16シリーズは、例年通り、9月に発表されそうですが、今年はApple Watchの10周年にあたる年であるため、大幅に刷新されるApple Watch Series 10または “Apple Watch X”も同じタイミングで出るかもしれません。

palm-sized device and more

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