💬900ドルノートPCは原価の68%がCPU・メモリ・SSD。これは利益上げるのが難しいだろうなあ。所感続き↓
台湾の市場調査会社TrendForceが、2027年のノートブック市場の予測を公開。WindowsとMacを含む、ノート型パソコン市場全体の予測です。
2027年のリスクは、部品が足りるかどうかから、部品の値上がりで買う人が減ることに移るとの見方。世界の出荷台数は、前年比で1桁台前半の減少すると考えています。

TrendForceの予測

REPORTED — ソース:① via TrendForce(2026/10/8)・Apple一次情報ではない
- 2027年の世界ノートブック出荷台数は、前年比1桁台前半の減少
- DRAMとCPUの価格が高止まりし、メーカーが値上げで転嫁した場合、減少幅は1桁台後半に広がる可能性
- 定価900ドルの主流モデルでは、CPU・DRAM・SSDが部品原価の約68%(2026年第3四半期)
- メーカーは「価格・仕様・利益」を同時に保つのが難しい
- 中国以外での生産比率は、2025年の約24%から2026年に21%、2027年は20%を下回る見込み
- DRAMは2027年も供給が厳しい。NANDフラッシュは2027年後半に不足が和らぐ可能性
- PCB・MLCC・PMICなどの部品も、値上がりや納期の長期化のリスク
2026年の出荷は「前倒し」で支えられていた
「2026年の出荷台数が持ちこたえたのは、需要が戻ったからではない。」これがTrendForceの見方。
理由は3つで、1)CPUの供給が改善したこと、2)メーカーが部品を早めに確保したこと、3)買い替えの一部が前倒しになったこと。
2026年後半以降に予定されていた買い替えは、すでに一部済んでいます。そのため、この先の需要は弱くなりやすい、という考え方。
さらに、安い時期に仕入れた部品の在庫が減るにつれて、CPU・DRAM・SSDの値上がりが製品価格に直接響くようになります。
メーカーに残る3つの選択肢
部品原価が上がったとき、メーカーが取れる手は3つ。
- 値上げする → 需要が落ちる
- コスト増を自社でかぶる → 利益率が下がる
- メモリ容量などの仕様を下げる → 製品の競争力が落ちる
TrendForceは、2027年にこの3つを同時に避けるのは難しいと見ています。メーカーが値上げでどこまで転嫁するかが、需要を左右するとのことです。
値上げを抑えつつ、製品構成や仕様の調整でしのげれば、出荷の減少は1桁台前半にとどまる。部品の値上がりをすべて価格に乗せれば、1桁台後半まで落ちる。この2つのシナリオが示されています。
これまでの流れ:MacやiPadはすでに値上げ済み。
Appleはすでに、2026年6月25日に日本国内のMac・iPad全製品を値上げしています。
CONFIRMED — ソース:PalmFan — たっけえ😵💫AppleがMac・iPad全品を値上げ──最大15万円上昇、iPhoneは今回対象外(Apple公式・2026/6/25確認)
- 2026年6月25日、日本国内のMac・iPad全製品を値上げ
- 背景はRAM・ストレージの供給不足によるコスト高
- MacBook Neo:119,800円(+20,000円)
- MacBook Air 13インチ:224,800円(+40,000円)
- MacBook Air 15インチ:264,800円(+40,000円)
- MacBook Pro:339,800円から(+91,000円から)
8月のTrendForceの分析では、AppleはMacBookで粗利の一部を削り、値上げ幅を抑えたとの見方も示されていました。
💬 軽めインプレ所感
部品が足りない、の次は、高くて買えない。900ドルの主流ノートブックで、原価の7割近くがCPU・メモリ・SSDというのはハードウェアを開発して、それを販売し利益を上げるというメーカーだとかなり厳しそうです。
Appleは、ハードウェアだけじゃなく、App Storeを含むサービス部門の収益があり、ここ数年はこの分野の収益がかなり伸びてきているし、他のメーカーよりもコスト増を吸収する方法はありそうです。
ちなみに、MacBookの価格帯ごとに考えると、影響の出方はけっこう違いそう。
MacBook Neo(119,800円)。
価格に占める部品代の割合が一番大きいのが、このあたりの価格帯。
6月にすでに2万円上がっていて、さらに値上げがあれば、買うのを見送る人が一番増えるのはここかも。
TrendForceが挙げた「メモリ容量を減らす」という手も、Neoはもともと8GB。ここから減らす余地はありません。
MacBook Air(224,800円から)。
4万円アップで22万円台。値上げ前のMacBook Pro(248,800円)との差は、もう2万4,000円しかないし、さらに上がったら、Airを選ぶ理由が価格以外に必要になってきますね。ユーザー目線では、今でも十分高すぎる。
MacBook Pro(339,800円から)。
上げ幅は9万1,000円と最大。ただ、この価格帯は仕事で使う人が多いので、値段を理由に買い替えを先送りする人は、Neo・Airを選ぶ層より少ないかもしれません。
TrendForceは、値上げで買い替えのサイクルがさらに延びると言も予測。まあ、そうなるでしょうね。







