💬Kuo氏のサプライヤー筋の情報では遅延の兆候は見られない様子。所感続き↓
先日お伝えした「A20 ProがDRAM待ちでTSMCに滞留」という報道について、半導体アナリストのMing-Chi Kuo氏が反論を提示。「その兆候はない」という主張です。

チップ製造の新技術仕様により、DRAM待ちで遅延しているという話は以下の記事です。
TSMCでのメモリ待ち>製造ストップ報道についてのKuo氏の反論
Kuo氏はまず、Appleが今年、メモリ不足によって出荷計画を縮小したこと自体は事実だと認めています。しかし、その先の解釈が異なります。
A recent media report claims that tight DRAM supply has left TSMC holding around US$1 billion worth of Apple 2nm processor work-in-process (WIP), described in the report as “processor wafers,” that cannot yet be packaged. As supporting evidence, it points to TSMC’s 2Q26 earnings…
— 郭明錤|Ming-Chi Kuo (@mingchikuo) August 10, 2026
REPORTED — ソース:① via Ming-Chi Kuo氏(X)
- Appleは少なくとも3ヶ月前の時点で、想定されるメモリ供給量をもとにTSMCでの生産計画を組んでいる
- TSMCが見込みだけで大量の半製品を先行生産する動機は乏しく、Appleが追加費用を払う理由もない
- 故に「10億ドル分のプロセッサがDRAM待ちで足止め」という劇的な展開は起きていないとの見方
- TSMCの在庫日数増加は、新しい先端ノードが立ち上げ初期に入る際には毎回起きる現象で、今年に限った話ではない
- TSMCの在庫には完成品・原材料・消耗品・予備部品も含まれ、半製品だけを指すものではない
- Appleは今年のTSMC 2nm顧客の1社に過ぎず、AMDやMediaTekも2nmを使っている
💬 軽めインプレ所感
ということで、Kuo氏の主張を短くまとめれば「その兆候はない」。
確かに、2nmの立ち上げ初期なら毎回起きる話であり、在庫の中身もプロセッサだけじゃない、というのは冷静な指摘ともいえます。
とはいえ、逆にいえば、製造遅延はないけど、メモリ不足でAppleが出荷計画を縮小したこと自体は、Ming-Chi Kuo氏の主張が裏付けているので、ほぼ確定ということになりました。
ということで、やはり、今年後半のiPhone販売数は例年よりも少なくなるので、購入するのなら早めに動いたほうが良さそう。いや、製造数の減少は今年後半だけに限らないか、、、。







