💬DAWで大事な作業があるのなら、9月のmacOSアップグレードは慎重にしないといけないかも。所感続き↓
Rosetta 2が終わるのはmacOS 28から。そう思っていたので、のんびり構えていたわけです。さっきまで。
ところが、Appleの開発者向けリリースノートを読むと、macOS 27 Golden Gateの時点で影響が出るケースがありそうです。僕のようにIntel版のDAWプラグインを使っている場合、アップグレードなどの対応をしないと、9月のmacOSアップグレードで、いきなり読み込まれなくなる可能性があります。

macOS 27 Golden Gateリリースノートにある4つの変更
Appleは「macOS 27 Golden Gate Release Notes」で、Rosetta関連の変更を項目ごとに記載しています。Intel版アプリユーザーに関係するのは次の4つ。
macOS 27 の変更点 — ソース:① via Apple「macOS 27 Golden Gate Release Notes」
- ユーザーが「Rosettaを使用して開く」に設定していたアプリは、起動時にネイティブで起動する
- 以前Rosettaをインストールしていても、macOS 27へのアップグレード後に自動で復元されない
- macOS 28で動かなくなるIntelアプリは、Finderの「情報を見る」に表示が出る
- システム設定 > 一般に、macOS 28で非互換になるIntelアプリの一覧が追加された
1番目の「ネイティブ」というのは、Apple Silicon(arm64)ネイティブということ。この設定があるのはユニバーサルアプリだけです。
つまり、Intel版で起動させていたDAWがApple Silicon版で立ち上がる、ということになります。そうなると、Intel版のプラグインは読み込めません。
「Rosettaを使用して開く」が効かなくなる
Appleのサポートページには、ユニバーサルアプリの情報ウインドウに「Rosettaを使用して開く」という設定があると書かれています。これを選ぶと、アプリはIntelベースのアプリとして起動します。Intel専用のプラグインや機能拡張を使うための設定です。

このアプリもユニバーサルなのでRosettaを選べます
— ソース:① via Apple サポート「Appleシリコン搭載のMacでIntelベースのアプリを使用する」
DTM作業、DAWを使っている人には見覚えがあるはず。
DAWアプリ本体はApple Silicon対応済み。でも長年使ってきたAUやVSTのプラグインがIntel版のまま。だからDAWを右クリックして「情報を見る」から、この設定にチェックを入れて起動する。
macOS 27では、この設定にチェックが入っていてもアプリはネイティブで起動します。ネイティブで起動すれば、Intel版のプラグインは読み込めません。
Rosettaが使えなくなるのはmacOS 28なのですが、これらの情報をまとめると、次のmacOS 27(9月リリース)の時点で影響が出る可能性がでてきました。
Appleはリリースノートで、過去にRosettaが必要だった互換性の問題はmacOS 27で再評価してほしい、とも書いています。一度ネイティブで試してみろ、ということ。プラグイン側がすでに更新済みで、設定を外し忘れているだけの人もいるはずです。
ただ、それで済まない環境もあります。
純正の一覧にはプラグインが出てこない
Golden Gateには、Intel版アプリを確認する機能が入ります。
システム設定 > 一般 > 情報 > Intelベースのアプリ、詳細ボタン。過去1年に開いたIntel版アプリの一覧が出ます。
— ソース:① via Macworld(2026/6/10)
無料で使えるのはありがたい話。
なんだけれども、Intel版のプラグインやローダーは、この一覧に表示されない場合があります。非互換の通知も出ません。これは、Appleのリリースノートに明記されています。
プラグインを使っている場合、純正機能では状況を把握できない。これが厄介です。
そのかわり、リリースノートには自分で確認すべき場所が書かれています。
Appleが挙げているプラグインの確認場所 — ソース:① via Apple「macOS 27 Golden Gate Release Notes」
- ~/Library/Audio/Plug-Ins/*(VST・AU など)
- ~/Library/Printers/
- ~/Library/ColorPickers/
対象として挙げられているのは VST・HAL・ARA・PDE・Color Picker・Quick Look・Spotlight のプラグインや機能拡張。
Tahoe 26.5.2で確認したMacのRosetta対応状況
仕事でDAWを使うので、Golden Gateのベータは入れていません。現在はmacOS Tahoe 26.5.2。この環境で「Rosetta Check」を使っているのですが、現在の対応状況はこんな感じ。

スキャン結果(2026/8/6・macOS Tahoe 26.5.2)
| 全体の準備状況 | 93% |
|---|---|
| App | 130件中 39件がIntel(96%完了) |
| コンポーネント | 1,387件中 20件がIntel(98%完了) |
「主な妨げ」としてリストされているのは6件。内訳はこちら。
検出された主なIntel項目
- MuseScore(Intel app・307.8MB)
- Digital Performer(Intel app・1.88GB)
- Effect House(Intel app・756MB)
- BIAS AMP 2(Intelオーディオ・AAX)
- KorgUSBMIDIDriver(Intelオーディオ・MIDIドライバ)
- MeterPlugs Loudness Penalty(Intelオーディオ・VST)
6件のうち3件がオーディオのコンポーネント。 AAX、VST、MIDIドライバ。アプリではなくプラグインとドライバです。
純正のIntel版アプリ類一覧に表示されないのは、まさにこの3件のような項目になります。
DP移行が終わらない理由は開発元のせいではないです。念の為。
Digital Performerが1.88GBのIntel appとして出ています。では、MOTUが対応していないのかというと、そうではありません。
MOTUは2021年7月のDP11でApple Siliconにネイティブ対応済み。 「Rosetta不要」と当時のリリースで明言しています。5年前の話です。

つまり僕のMacに残っているのはDP10以前。開発元が放置しているのではなく、こちらがアップグレードしていないだけ。
これはLogic Proを本気で使ったらどうなるか?の検証をしてみたかったことが理由。結果的に、ストレスはあれども、そこそこ使えているので、DPはアップグレードしてない状態。
DPは、MIDIベースのPerformer時代から使っていたアプリであり、操作方法が染み付いているので、いずれアップグレードするかもだけど、今は前のバージョンのままになっています。
プラグインは別の話。DPだろうが、Logocだろうが、他のDAWであろうが同じことです。
これまた結構な数で、無償アップグレードもあるけど、ガッツリ有料アップグレードのプラグインもあります。全部足してみるとなかなかのコスト増。
じゃあ、使う頻度の低いものは捨てるのか。移行の話は、技術の話だけではなくコストの話も出てきますねえ。
9月までにやること
手持ちのIntel版アプリとプラグインを確認する方法は3つ。
確認方法
| 方法 | 費用 | 使える時期 |
|---|---|---|
| Finderで「情報を見る」/システム情報の「Rosettaソフトウェア」 | 無料 | 今すぐ |
| Rosetta Check | 1,100円 | 今すぐ |
| システム設定 > 一般 > 情報 > Intelベースのアプリ | 無料 | Golden Gate以降 |
Rosetta Checkは無料配布が終わり、1,100円になりました。僕は無料期間中にダウンロードしたバージョンをそのまま使っていて、メニューもアプリも問題なく動いています。(ただし、今後も動き続ける保証はありませんけども)
プラグインまで一覧で見たいなら、現時点では有料ツールが手っ取り早い。アプリ本体だけの確認でよければ、9月まで待てば純正で足ります。
そしてアップグレードを急がないという選択もありかも。
Tahoeにとどまれば、少なくともプラグインは動き続けます。
💬 軽めインプレ所感
93%と言われると、あと少し。なんですけどねー。
残り7%が全部プラグインとドライバであって、調べるのもメンドくさくて、そのままにしてました。でも、今回のリサーチで、そんなこと言ってられなくなったという。
BIAS AMP 2のAAXとMeterPlugsのVSTは、買ったときそれなりの金額でした。BIASは使ってないからいいか。MeterPlugsはたまに使うんだよなー。KorgUSBMIDIDriverってなんだっけ?んー、後で調べよう。
仕事でDAWを使っている以上、9月に出たからといってすぐ上げるのは無理かもです。
しばらくTahoeで様子を見て、Golden Gateで実際にプラグインがどうなるかを確認してから決めることになるかも?様子見て、また書きます。






