iPhone 18

iPhone 18 Proシリーズ「需要が弱い」のか?発注削減の裏付けと反論を並べて検証


💬11月の決算発表までは判断は早いかも。所感続き↓

Nikkei Asiaが10月9日、AppleがiPhone 18 Pro/Pro Maxの部品発注を減らしたと主張する独占記事を公開しました。理由は「需要が弱いから」。

まだ発売から3週間の今、需要の強弱を言い切れるかどうか。予約時の出足が鈍かったという見方は複数ありますが、反対の材料も出ています。

各所の主張を、Nikkei Asiaの主張・後押しする材料・反対の材料に分けて検証します。

iPhone 18 Proの需要は弱いのか——発注削減の主張と反論

Nikkei Asiaの主張:10月の部品発注を15〜20%削減

台北発の記事で、記者はLauly Li氏とCheng Ting-Fang氏。複数の関係者の話として、Appleが一部のサプライヤーに部品生産を減らすよう伝えたと主張。

原因はメモリ価格の高騰。値上げせざるを得なくなり、それが需要を冷やした、という説明です。

REPORTED — ソース:① via Nikkei Asia(2026/10/9)

  • Appleは9月上旬から出荷に慎重になった
  • 10月の部品発注は、当初の要請から少なくとも15%減(関係者2人の主張)
  • 10月だけで両モデルとも15〜20%減(幹部クラスの関係者1人の主張)
  • 影響を受けるのは一部のサプライヤー。11月以降の調整は不明
  • 8月以降の下期の発注量は、全モデルを同時に出していた例年ほど強くない(サプライチェーン関係者の主張)
  • iPhone Duoも発売後に同じ道をたどるとの見方も

後押しする材料:予約の出足は鈍かった

Nikkei Asiaの主張に近い見立ては、発売前後から出ていました。

いちばん近いのは、証券会社Jefferiesの見方。発売日の9月18日の時点で、配送待ちが前年より短いことを理由に、早ければ10月にAppleが生産発注を減らす可能性を指摘していました。時期も内容も、今回の主張と一致しています。

GF SecuritiesのアナリストJeff Pu氏も、予約時の待ち時間を「生ぬるい」と評価。理由はiPhone 18 Proの仕様の変化が小さいこと、値上げを挙げています。

REPORTED — ソース:① via Jefferies / Sammyfans(2026/9/18)、② via Jeff Pu / Apple World Today、③ via Notebookcheck(2026/9/14)

  • 発売前、Pro Maxの配送待ちはiPhone 17 Pro Maxの同時期より5〜11日短かった(Jefferiesの主張)
  • 需要が戻らなければ、10月にも生産発注を減らす可能性(Jefferiesの主張)
  • 予約時の待ち時間は「生ぬるい」。原因は仕様の変化の小ささと値上げ(Pu氏の主張)
  • Pro MaxはiPhone Duoに買い手を奪われる(Pu氏の主張)
  • 米国では予約開始から約1時間後も、iPhone 18 Proの全色・全構成が発売日に届く表示だった(Notebookcheckの確認)

なお、Pu氏はPro/Pro Maxの生産見通しを7,200万台に下げています。しかしながら、その理由は、新しい可変絞りカメラの生産上の制約となっていて、需要の話とは別です。

値上げの背景は、発表前から何度か取り上げてきました。

反対の材料:組み立て発注は減っていない、という主張もあり

真っ向から否定しているのがAppleInsider。自社の情報源によると、iPhone 18 Proの完成品の組み立て発注は削減されていないと主張しています。

AppleInsiderの見方では、部品発注が少ないのは発売するモデルが少ないから。スタンダードモデルのiPhone 18は春にずれ込み、その部品発注もまだ始まっていない。毎年同じような減産報道が出ていた、とも指摘しています。

予約2週目以降のデータや、地域別の数字にも、出足の鈍さとは逆の材料があります。

REPORTED — ソース:① via AppleInsider(2026/10/9)、② via JPMorgan / Tiger Brokers、③ via Ice Universe / Techloy、④ via Counterpoint / IANS

  • iPhone 18 Proの組み立て発注は削減されていない(AppleInsiderの主張)
  • 予約2週目に配送待ちが延び、前年のiPhone 17とほぼ同じ水準になったとされる(JPMorganの主張)
  • 世界平均の配送待ちは、Proが7日から23日、Pro Maxが19日から30日に延びたとされる(JPMorganの主張)
  • 中国での予約は700万件を超え、主要ECサイトでは1分もかからず売り切れ(Ice Universe氏の主張)
  • インドでの18 Proの初動は、17 Proを前年比で上回る(Counterpoint ResearchのTarun Pathak氏の主張)

そもそも配送日が長くなった・短くなったという指標を元に、発注自体が削減されたとは言い切れません。9to5Macも配送日が示すのは需要そのものではなく、需要と供給の差だと指摘。

結局、Appleが在庫を多めに用意していれば、需要が強くても待ちは短くなります。

確認されている事実:値上げによる影響は少なからずある

主張が食い違う一方で、需要に影響しうる条件は例年と大きく違います。

CONFIRMED — ソース:① via Apple(日本)(2026年10月10日確認)、② via TechCrunch、③ via 9to5Mac

  • 日本ではiPhone 18 Proが219,800円から、Pro Maxが239,800円から(いずれも256GB・税込)
  • 米国ではiPhone 18 Proが1,199ドルから、Pro Maxが1,299ドルから。いずれも前モデルから100ドル値上げ
  • 予約開始は9月12日、発売は9月18日
  • スタンダードモデルのiPhone 18は9月には発表されず、来年春の見込み

💬 軽めインプレ所感

ということで諸説あって判断つきません。少なくとも意見が揃っているのは高くなったよね、ということ。

ほぼほぼ可変レンズのみの機能追加でこの値段かあ、という見送り組もいるだろうし、いつもならProシリーズを買うユーザーの一部はiPhone Duoにいくかも。

とはいえ、Duoはさらに1.5倍のコストになるから、そこまで需要があるんだろうか?というのも不透明。少なくとも、僕は買い換えたばかりだから様子見。

需要があるかないか。今の時点ではAppleの決算発表待ちということになります。

2026年度第4四半期の決算発表は11月6日(米国時間)です。

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