誰も知らない情報を出してくるし、そこそこの的中度のGurman氏の今週の主張。
BloombergのテックジャーナリストMark Gurmanが、最新の「Power On」ニュースレター(2026年6月21日付)でオピニオンを展開。テーマは「Appleのデザインチーム」。Ternus新CEOが9月1日の就任後に最優先で取り組むべきは、デザイン部門の権威回復だ——というのがGurmanの主張です。

Gurmanの6/21主張
今回のPower Onは、Gurmanのオピニオン色が強い内容。Gurmanが主張する骨子をまとめると以下の通り。
REPORTED — ソース:① via Mark Gurman / Bloomberg Power On(2026/6/21)Apple一次情報ではない
- Appleのデザイン部門はいつの間にかオペレーション部門より格下に位置づけられている——とGurmanは見る
- 現在、Appleにはシニアなデザイン責任者のポストが事実上存在しない
- Ternusはすでにインダストリアルデザイングループへ多くの時間を割いており、「顧客が所有する”最も美しい製品”はApple製品だ。私たちはそれを継承する」と語ったとされる
- Ternus新CEOの優先課題の筆頭はデザインの権威を回復することであるべき——というのがGurmanの論
Tim Cook CEOの退任・Ternusの就任・退社:これまでの経緯
彼の主張を理解するには、Appleのデザインチームの変化・経緯を知っておくとわかりやすいかもなのでまとめます。
大きな転換点は2019年のJony Ive退社でした。
Iveが去った後、デザイン部門はインダストリアルデザイン(外観・触感)とUIデザイン(ソフトウェア)に分裂し、いずれもオペレーション担当のJeff Williamsの管轄下に入りました。「デザインがオペレーションの下に置かれた」という構造は、ここから始まっています。
そして2025年12月、UIデザインの責任者だったAlan DyeがMetaへ移籍。Liquid Glassの顔として知られた人物がライバル企業に引き抜かれる形となり、Gurmanはこれを「Appleにとっての大きな損失」と表現しました。後任はSteve Lemayです。
CONFIRMED — ソース:① Apple公式、② Bloomberg(Dye退社)
- Tim Cook退任・John Ternus CEO就任:2026年9月1日
- Alan Dye退社・Meta移籍:2025年12月、後任はSteve Lemay
- MollyAndersonとSteve Lemayが最近Appleリーダーシップページへ追加
さらに、Sroujiのハードウェア再編(チップと製品開発の統合加速)がプロダクトデザイン側を動かしたことは、以前の記事で触れています。
CEO交代の全体像については、こちらをご覧ください。
💬 軽めインプレ所感
今回のGurmanさんの主張は、たまにあるオピニオンリーダー的な立ち位置からの「べき論」であって、Apple公式の発表でもロードマップでもありませんので、違う動きになることもあり得ます。ただ、シニアデザイン責任者が不在という状態が続くことを疑問視するのは当然かも。
ちょっとした安心材料はTernus発言。
顧客が所有する”最も美しい製品”はApple製品だ。
私たちはそれを継承する。
Ternusは9月に就任してから何を最初に変えるんですかね。Sroujiのハードウェア再編がプロダクトデザイン(PD)を対象としたのに対して、インダストリアルデザイン(外観・見た目のビジョン)をどう扱うかの具体的なチーム責任者はまだこれから。
Ive退社から6年。次の「Appleらしい見た目」を誰が定義するのか。あるいは、今のようにチームで行うのか——そこは正直まだわからないというのが実感です。まあ、Tim Cook CEOさんは民主主義的な進め方が好みなのかな?と(勝手に)思ってますが、Ternus体制でどうなるか。Appleのデザイン言語を受け継いで成長させる適任者がいるのかどうか、、、。









