オーディオメーカーのFosi Audioが、磁気バックプレートでiPhoneに固定できるポータブルDAC/ヘッドフォンアンプ「MD3 MagDac」を発表。
ESSのフラッグシップDACチップES9039Q2Mを搭載し、PCM 32bit/384kHz・ネイティブDSD256・SNR 116dBを実現した本格モデルで、2025年5月25日(PDT)に発売予定です。

MD3 MagDacのポイント
- DACにESS Sabre ES9039Q2M、アンプにESS ES9603Q × 4を採用(バランス回路)
- PCM 32bit/384kHz・ネイティブDSD256対応、THD+N 0.00075%、SNR 116dB(4.4mm)
- N52高強度マグネット × 16でiPhoneに固定できるマグネティックバックプレート設計
- 1.28インチ円形LCDディスプレイを搭載。フォトアルバム表示・ゲーム機能も内蔵
- 3.5mmシングルエンド・4.4mmバランス出力を両搭載
- USB-C × 2ポートで、使用中にスマートフォンをパススルー充電できる
- 重量わずか50g、アルミ合金筐体、カラーはシルバー/ブラックの2色
マグネット装着のDAC。さらにディスプレイ内蔵。

MD3は、一般的なドングルDACが抱える「スマホからぶら下がる」「ケーブルが邪魔になる」という使い勝手の問題を、N52高強度マグネット16個によるiPhone固定という方法で解決したモデルです。アルミニウム合金製の絶縁プレートがPCB(基板)とマグネットを分離しているため、磁気干渉による音質への影響は排除されています。
サウンドの核となるDACには、Fosi Audioが比較試聴でRT6863・SGM8262などの主流チップと徹底比較した末に選んだ、ESSのフラッグシップES9039Q2Mを採用しています。
公式によれば、コスト面では不利だが、出力より音質を優先した選択とのこと。
アンプ段にはES9603Q × 4を用いたバランス型回路を組み、豊かで聴き疲れしないサウンドを目指したとしています。サウンドチューニングは、ややウォームサウンドで、長時間リスニングを意識した設計です。
SPEC
- DAC:ESS Sabre ES9039Q2M
- アンプ:ESS ES9603Q × 4(バランス回路)
- 入力:USB-C(上部 / オーディオデコード・画像転送・充電)、USB-C(下部 / オーディオデコード・ファームウェア更新)
- 出力:3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス
- UAC:2.0(PCM 32bit/384kHz、DSD256ネイティブ)/ 1.0(PCM 16bit/48kHz)
- 最大出力:3.5mm 80mW×2 @32Ω / 4.4mm 180mW×2 @32Ω
- 周波数特性:20Hz〜48kHz(±0.2dB)
- SNR:3.5mm ≥115dB / 4.4mm ≥116dB
- ダイナミックレンジ:3.5mm ≥115dB / 4.4mm ≥116dB
- THD+N:3.5mm ≤0.00075% / 4.4mm ≤0.00084%
- ノイズフロア:3.5mm <1.7μV / 4.4mm <2.7μV
- 対応インピーダンス:16〜300Ω
- 重量:50g(±2g)
- サイズ:70×45×12mm
- カラー:シルバー/ブラック(オレンジレザーアクセント)
- 発売日:2025年5月25日(PDT)
円形ディスプレイとVista Button

本体前面に搭載された1.28インチ円形LCDは、音量・再生情報の表示だけではなく、フォトアルバムとして機能します。「Vista Button」と呼ばれる物理ボタンを押すことで、あらかじめ転送した写真やアニメーション画像を表示可能。

サイコロ・ボトル回しといった簡単なゲームも内蔵されていて、他にはあまりない遊び心感はNoting製品に通じるものを感じます。ディスプレイ下のグリッド部分はステッカーでカスタマイズ可能。

ボリュームは100段階で調整でき、最後の設定値をデバイスが記憶するボリュームメモリ機能も備えています。本体厚は12mm(0.47インチ)に最適化されており、ヘッドフォンプラグを接続した際にMD3が浮き上がってマグネット接続が外れないよう配慮された寸法です。
💬 軽めインプレ所感
N52マグネット16個のマグネット固定のDAC。そこにディスプレイという追加要素。デザインのソリッド感も結構、そそられる仕様です。
ESS ES9039Q2Mは上位クラスのチップで、SNR 116dB・THD+N 0.00075%というスペックはこのサイズとしては相当な数字です。4.4mmバランスで180mW×2 @32Ωというのも、ポータブルとしては十分な出力。音質面でのケチのつけどころはなさそうです。
気になるのは価格。スペックと設計を見れば安くはないはずで、競合の Shanling UA5あたりとどこで戦うのかが発売後の評価を左右しそうです。フォトアルバムやゲーム機能を「余計」と取るか「楽しい」と取るか。ですね。
音質ファーストでポータブルDACを探しているユーザーには、選択肢として十分に検討できそうです。







