Ray-Ban Metaスマートグラス

買ったのに封印。Meta AIグラスが一部で「変態メガネ」と呼ばれているために「持っているのに、着けられない」現象


💬”変態メガネ”とは手厳しい。せっかく買っても、装着することを躊躇ってしまう、というユーザーの話はリアルですね。所感続き↓

Metaのカメラ搭載スマートグラス「Ray-Ban Meta」「Meta AI Glasses」を巡る反発が、想定を超える広がりを見せています。Engadgetの取材によると、一部の購入者は「人前で着けるのが怖い」という理由で、せっかく買った端末を自宅に置いたまま出かけているといいます。

Meta AI Glassesが「変態メガネ」と呼ばれる反発を象徴するイメージ

広がる反発――「着けているだけで変態扱い」

発端は、一部のインフルエンサー(多くが男性)が、グラスで気づかれないように女性への声かけを撮影し、SNS投稿のネタにしていることです。加えて、Meta自身の生体情報の扱いや、顔認証機能をグラスへ組み込もうとした動きへの不信感も重なりました。

その結果、一部のネットユーザーはスマートグラスを「pervert glasses(変態メガネ)」「glasshole」と呼ぶようになり、Bluesky上では着用者を揶揄・非難するコメントが日常的に拡散されています。

REACTIONS — ソース: via Engadge(2026/7)

  • 旅行系クリエイターDanielleさん「男性たちの振る舞いがこの製品を台無しにした」「今は高級な文鎮のようなもの」
  • 映像プロデューサーWill Kujawaさん、購入検討をSNS投稿したところ「変質者扱い」のコメントが殺到し、購入を思いとどまる
  • クリエイターMartino Wongさん、混雑した場所ではグラスを畳んでシャツに掛け、使用していないことを周囲に示すように

悪用される事例とは――ナンパ動画から恐喝まで

もっとも深刻なのが、実際に被害が発生している事例です。
ロンドンでは、ショッピングセンターで声をかけられた女性が、気づかないうちにグラスで撮影され、その映像がSNSに投稿されて約4万回再生される事態になりました。BBCの報道(via Futurism)によると、女性が削除を求めたところ、撮影した男性は「削除は有料サービス」だと返答したといいます。

CASE — ソース: via BBC(2026/5)

  • ロンドンの女性が声かけの最中に無断撮影され、映像がSNSで拡散
  • 削除交渉に対し「有料サービス」だと返答、金銭を要求
  • 警察に相談するも、公共の場での撮影自体は違法でないため対応できず
  • TikTokは投稿者アカウントを規約違反(嫌がらせ)で凍結、Metaも再投稿分を削除

こうした「声かけ動画」自体が、衆目を集めるジャンルとして定着していることも、反発の根の深さを表しています。Wiredの報道では、インフルエンサーがグラスを使って女性への接近を撮影し、コンテンツ化する動きが指摘されています。

さらに、TechCrunchの報道によると、Metaが委託していたケニアの業者では、グラスで撮影された性的な内容やトイレの様子を含む映像を、AI学習用に確認する作業を従業員が強いられていたとする訴えもあり、契約が打ち切られています。

Metaの対応――LED強制オフも、約束は曖昧なまま

批判の広がりを受け、Metaも対応に動いています。もっとも具体的なのは、録画中を示す白色LED(キャプチャーLED)の改造対策です。

CONFIRMED — ソース: via PALMFAN

  • キャプチャーLEDが物理的に破壊・改造されたとシステムが検知した場合、カメラを強制的に使用不能にするアップデートを配信
  • LED無効化を請け負う業者の広告・出品をMeta自身が削除する方針、該当アカウントの停止や法的措置も予告
  • この安全機構は第2世代以降のモデルに実装済みで、今回のアップデートは「破壊・改造」への対策を追加するもの

一方で、プライバシーFAQでは「今後さらに安全で信頼できるものにしていく」といった曖昧な表明にとどまり、具体的な新機能の約束はしていません。TechCrunchの報道では、Meta AIに共有した画像がAI学習に使われうる点など、公式の説明と実際の運用に食い違いがあることも指摘されています。

REPORTED — ソース: via Financial Times(2026/7・Meta一次情報ではない)

  • Metaが常時「見聞き」し続ける次世代機能「super sensing」を社内テスト中との報道
  • 録画中を知らせる警告LED自体を無効化する可能性も指摘されている

スマートグラスという製品に抵抗感や反発が起こり始めているのですが、現在のところ、Metaはそれまでと同じように販売を加速しています。Kylie Jennerを起用した新キャンペーンを展開し、Zuckerberg CEOは「スマートグラスはいずれスマートフォンに取って代わる」という姿勢に変わりはありません。

💬 軽めインプレ所感

「スマートグラスはいずれスマートフォンに取って代わる」というのはあり得る未来。とはいえ、それには大きくなりつつある反発への対処を行う必要がありそうです。

ただ、現実的にはLEDライト以外の対策は取れるのかなあ。

いっそのこと、もっと踏み込んで、映像を保存する前の段階でAIでチェックする?いやあ、それも危ういです。そもそも、OK・NGの線引きはどうする?まあ、無理ですよね。

いっそのことカメラをなくす?いやあ、カメラなしのスマートグラスとはなんぞやという話になる。

「撮影中です撮影中です」みたいな音声を流す?そんなスマートグラスを誰が欲しがるだろうか。

撮影を許可しないエリアにはジャミングマシンを設置するとか。コストがかかりすぎますね。

ということで、やはり撮影中であることを示すLEDライトというのが、今の所の現実的な最適解であって、これを破壊したりオフにはできない、という仕組みを考えるしかないんじゃなかろうか。

それをMetaに期待できるのか?という部分が、さらに不安と反発がおさまらない要因にも思えます。

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