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[Appleリーカー]一年越しの沈黙を破ったJon Prosser、Apple提訴への答弁では”仲間に責任転嫁”という切れ味感

💬一時期はものすごい勢いでリーク情報を出していたAppleリーカー、Jon Prosserがようやく反論を展開。内容は「自分は悪くない、悪いのは共犯者」という、なかなかのプロッサー節です。所感続き↓

去年、Appleに訴えられて以降、主張が明確になっていませんでしたが、iOS 26のデザイン流出について、Prosser側が正式な答弁書を裁判所に提出しました。

Jon Prosser訴訟——Apple提訴と共犯者への責任転嫁を象徴する開発用iPhone

AppleがJon Prosserを相手取った訴訟のポイント

  • 2025年7月、AppleがJon Prosserと知人Michael Ramacciottiを提訴
  • Apple社員の開発用iPhoneから「iOS 19」(後のiOS 26)の情報が漏洩したとされる件
  • Appleは金銭的損害賠償・懲罰的損害賠償・差止命令・弁護士費用・訴訟費用・法定利息を要求
  • 賠償額は「裁判で立証される金額」とし、訴状内で具体的な数字は明示されていない
  • Prosserは応答期限を守らず、一度は欠席判決が下っていた
  • 2026年6月に判決取り消しが認められ、7月2日に正式な答弁書を提出
  • 答弁書の中身は「共謀は否認、しかし一部関与は認める」という複雑な立場
  • 共犯者Ramacciottiに「全責任がある」として損害の補償まで求めている

経緯:なぜAppleはProsserを訴えたのか

話の発端は2025年1月。Prosserは自身のYouTubeチャンネル「Front Page Tech」で、当時「iOS 19」と呼ばれていた次期iOSのカメラアプリやMessagesアプリのレンダリングを公開した。これが後のWWDC 2025で発表された「Liquid Glass」デザインのiOS 26と酷似していたことから、情報の出どころに注目が集まりました。

その後のAppleの調査によれば、情報源はApple社員だったEthan Lipnik氏の開発用iPhone。
Lipnik氏の自宅に滞在していたRamacciottiが開発用iPhoneに無断でアクセスし、FaceTime通話でProsserに画面を見せていたとされています。
この経緯は匿名の内部告発で発覚し、AppleはLipnik氏を解雇。2025年7月、ProsserとRamacciottiの両名を相手取り、営業秘密の不正利用とCFAA(コンピュータ詐欺および不正利用防止法)違反で連邦地裁に提訴しました。

CONFIRMED — ソース: via MacRumors、 via 9to5Mac

  • 2025年1月:Prosser、iOS 19のカメラ/Messagesアプリのレンダリングを公開
  • 2025年7月:Apple、ProsserとRamacciottiを提訴
  • 2025年10月:Prosserが応答期限を複数回徒過し、欠席判決(default judgment)が下る
  • 2026年4月:Prosserが弁護士を選任し、欠席判決の取り消しを申し立てる意向を表明
  • 2026年6月10日:Apple・Prosser双方が共同で欠席判決の取り消しを申立て
  • 2026年6月22日:Donato判事が取り消しを承認。10日以内の正式答弁を命令
  • 2026年7月2日:Prosserが正式な答弁書(Answer)を提出

一方の共犯者Ramacciottiは訴訟開始当初から一貫して協力的だったとされています。
メール、パソコン、アーカイブなどを提出し、Appleの証拠開示要求に応じていて、この対照的な姿勢の差が、Prosserにとって不利な状況となっていました。

2026年7月上旬:欠席判決からの復活

Prosserは当初、Appleの提訴に対して「訴訟開始当初からAppleと積極的にやり取りしていた」と主張していたが、実際には複数回の応答期限を守らず、2025年10月に欠席判決が下される事態になりました。

欠席判決とは、被告が正式に反論する機会を失い、裁判所が原告の主張をそのまま認めてしまう状態を指します。この時点でProsserは事実上、Appleの主張に反論できない立場に追い込まれました。

状況が動いたのは2026年4月。Prosserがようやく弁護士を選任し、証拠開示への対応を進める意向を示したことで、Apple側も「訴訟を効率的に進めるため」欠席判決の取り消しに同意する形に。6月22日、Donato判事がこれを正式に承認。10日以内の答弁書提出が命じられ、7月2日の提出に至っています。

なお、この命令書には証拠提出期限(6月9日)や証言録取(デポジション)期限(6月16日)もあわせて記載されていますが、いずれも命令が出た6月22日の時点で既に過ぎている日付です。日付の整合性が取れていない点は複数メディアが指摘していて、命令書自体が古い草稿のまま署名された可能性もあり。

答弁書での主張:認めたこと、否認したこと

ジョン・プロッサー氏の今回の答弁書は「一部の事実は認めるが、法的な責任は共犯者にある」という構成。MacRumorsが入手した文書によれば、Prosser側の主張は次のように整理できます。

REPORTED — ソース: via MacRumors、 via 9to5Mac(2026/7/2)・Apple側の主張ではなくProsser側の答弁内容

  • Ramacciottiとの共謀・共同計画の存在を否認
  • RamacciottiとのFaceTime通話に参加し、「iOS 19」の機能・アプリを見せられたことは認める
  • iPhoneがLipnik氏のものだと知っていたことは否認
  • 見せられた情報が「未発表」だったかどうか知らなかったと主張(一方で別箇所では未発表ソフトウェアだったこと自体は認めており、内容に矛盾がある)
  • 情報入手の見返りとしての事前の金銭授受は否認
  • 動画公開後にYouTube広告収益の一部をRamacciottiに分配したことは認めるが、「独占的なやり取りを維持するため」であり窃取への対価ではないと説明
  • Ramacciottiがどうやって情報を入手したかを知った時点で、連絡を断ったと主張
  • 自身の動画は「独占情報を報じる報道機関と同じ行為」だったと位置付け
  • 「Ramacciottiによる機能の開示はProsserに誘発されたものではなく、営業秘密の漏洩があったとすればその責任は完全にRamacciottiにある」として、損害の補償(indemnify)を求める
  • Appleが主張する損害は推測に基づくもので、損害軽減義務も果たしていないと反論
  • 訴えの棄却(re-prejudiceでの却下)、弁護士費用の請求、陪審裁判を要求

この答弁書について複数のメディアが指摘しているのが、文中の矛盾と誤字の多さです。
「iOS 19が未発表だったか知らなかった」としながら、別の場所では「情報が未発表のソフトウェアだったことは認める」という一節があり、9to5MacやAppleInsiderはこの点を明確な矛盾として取り上げています。

文脈上は「FaceTime通話の時点で、それが正式に『iOS 19』と呼ばれる開発中OSだとは認識していなかった」という趣旨と読めますが、Apple側がこの矛盾を今後どう突くか・利用できるかどうか、というところです。

なお、共犯者Ramacciotti側の弁護団は別途、「彼はProsserに見せた情報の価値や性質を正しく理解していなかった」との立場を取っています。両者の主張の食い違いが解消するのかどうか。

次に予想される動き

Appleは現時点でこの答弁書に対して公式なコメントを出していません。
訴訟の進行としては、答弁書提出後は追加の証拠開示、そして双方が事実関係を争う必要がないと判断すれば略式判決(summary judgment)の申立てに進むのが一般的な流れ。Prosser側は陪審裁判を求めているため、双方が譲らなければ実際の裁判にまで進む可能性もあり。

REPORTED — ソース: via AppleInsider(2026/6/10)・確定情報ではなく観測

  • Appleが今後、Prosserに対して将来的なApple関連リーク報道自体を差し止める命令を求める可能性があるとの見方
  • Prosserは訴訟継続中も新作リーク動画の投稿を止めておらず、証言録取(6月16日)後の6月17日にも動画を公開している
  • ただし直近の内容は独自ソースに基づくものというより、既存の噂・観測の再構成に近いとの指摘もある

💬 軽めインプレ所感

ジョン・プロッサー氏のリーク情報はエンタメとしては楽しめるものだったけど、Appleとしては許容範囲を超えたっていうことでしょうね。

プロッサー氏主張「独占情報を報じる報道機関と同じ行為」というのは、わからないでもないです。毎週、明確な内部情報をもとに進行中の新開発製品情報を独占的に出しているメディアもいますしね。そこが許されていて、自分がなぜ許されない?という主張はAppleにとっても厳しい事実なのでは。

いったいどこが線引きなんだろうか?写真や動画以外のテキスト情報はOKってこと?スケープゴート感は拭えないんですが。

ただ、一定程度の関係があったはずのRamacciotti氏に全ての責任を押し付けたり、というのは、なかなかのジョン・プロッサー節。リークも切れ味あったけど、人間関係のドライさも切れ味抜群ですな。まあ、そういう人じゃないと、あそこまでできないということじゃないかな、と勝手に憶測。

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