とうとうというか、ようやくというか、ついに発表されたApple初のMRデバイス。
製品名は「Reality Pro」ではなく、「Vision Pro」でした。
お?と思ったポイントとしては:
・UIインターフェイスがiOSなどと共通なので見やすい。
・デザインは思ったよりも悪くなく、プレミアム感はあり。
・EyeSightでユーザーの目を外部に向けて表示するとかナニソレ!
・アイコンを見るだけ、検索フィールドを見て、手を動かすだけでコントロール。
・普段、メガネを常用している人も裸眼で使えるような視力調整技術も搭載。
・M2 + リアルタイムセンサーに特化した新開発のR1チップ。
・visionOS
・Optic ID(ログイン、パスワード管理など)
など。
ディスプレイは凄そうだし、マルチディスプレイを自由に配置できる感覚なのだとしたら、とても便利そうです。
デジタル・クラウンはあまり好きじゃ無いけど、AirPods Maxのものよりは気にならなかったです。
残る懸案事項は、VR酔いはどの程度のものか、目が疲れる/意外に疲れない、とか、その辺は体験してみないとわかりません。
目新しい機能が満載で、予想以上に面白そうな「Vision Pro」。
一昨年2021年3月の段階では2022年のWWDCで発表が予想されていましたが、その一年後の2023年に発表、ということになりました。
そして、発売は2024年頭にUSで。他の国では来年中に発売。3499ドル。
おっと、3000ドル超えましたねー。
ということで、1ドル140円換算で約49万円になりまーす。
そして、Apple Care+は7〜8万ですかね?新しい技術ばかりだから、もっとする可能性もありそうです。
VRMRデバイス市場について言えば、Meta社、ソニー、などが先行していますが、市場規模や勢いは数年前に予想されていた未来とは異なり、まだ一般的とは言えません。
ソニーはPS VR2の2023年の生産計画を約20%削減。MetaのQuest Proの製品ライフサイクル出荷台数は30万台。中国最大のARVRヘッドセットブランド「Pico」の昨年の出荷数は予想を40%下回るという状況です。
そんな中、Apple初のMRデバイスは”最後の希望”になるとも期待されているわけですが、どうなるでしょう。
ハードウェアメーカーのAppleとしては、今回のアナウンスの反応で市場の需要を読んで、生産数を調整するということも考えているんだろうなと思います。
そして、ここから一年で、デベロッパーと共にARMRにしか無い機能を構築して、来年はエントリーモデル投入ということですかね。
今後のARMR市場動向を探る上で注視したいのは、9月27日のMeta Quest 3の詳細発表。
なにしろ、Quest 2よりも薄く、軽量になり、ディスプレイの解像度が向上して、RGBカメラと深度センサーも追加されて、日本での予価は74,800円。
Vision Proの1/5以下の価格ということもあり、もしかしたら、こっちに流れるんじゃ無いかという話もなきにしもあらずなのかなと思います。